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海洋堂、“琵琶湖”に棲息する動物をカプセルフィギュアで再現
かわいらしいカヤネズミやカイツブリ、ビワマスなど11種類
(2014/2/18 14:53)
海洋堂はカプセルフィギュアシリーズ「カプセルQミュージアム」において、琵琶湖に住む生き物をテーマとした「日本の動物コレクション第5弾【琵琶湖編】」を2月20日に発売する。全11種類のうち1つがカプセルに封入されており、1プレイ300円。
琵琶湖は滋賀県の面積の6分の1を占める日本最大の湖。およそ10万年以上存続している古代湖であり、太古の昔から無数の生物を育み、現在も50種以上の固有種が生息しているという。京阪神の水がめとしての機能も担っており、近畿圏の人には親しみ深い湖である。
「日本の動物コレクション第5弾【琵琶湖編】」は琵琶湖の様々な生き物をフィギュア化した動物コレクション。カヤネズミやカイツブリなど水辺でよく見かける生き物から、ビワマス、イワトコナマズといった固有種、通常のミジンコの10倍以上の大きさを持つ捕食性のミジンコ“ノロ”など多彩な生き物をモチーフとしている。
「カヤネズミ」は体長5~7cmほどで、日本で1番小さなネズミ。背中はオレンジで、腹部は白い体毛。休耕田や河川敷などの、背丈の高い草原に暮らし、イネ科の葉を利用し小さな球形の巣を作る。「カイツブリ」は全長26cmほどの水鳥で、夏季には頬から首の付け根あたりまでにかけて赤褐色の羽毛で覆われる。フィギュアは夏のカイツブリが、湖に潜り獲物を探している姿を再現している。
「シュレーゲルアオガエル」は日本の固有種のカエルで、本州、四国、九州とその周囲の島に分布する。オスよりメスの方が大きい。泡で包まれた卵を産むのが特徴で、孵化したオタマジャクシは雨で泡が溶けるのに合わせて水中へ流れ落ちる。保護色で体色を変化させる能力があり、フィギュアでは「シュレーゲルアオガエル[体色変化]」で再現している。
「イワトコナマズ」は琵琶湖・余呉湖および関連水系のみに生息する固有種である。まだ研究の少ない謎の部分も多いナマズである。日中は物陰に潜んでじっとしており、夜間に水底のカニやエビなどの小型甲殻類や昆虫を主に捕食していると考えられている。「弁天ナマズ【イワトコナマズ黄化型】」は水の神様である「弁財天」の使いとされ、縁起の良い魚とされる。観賞魚として人気の魚である。
「イチモンジタナゴ」はタナゴに似た体型を持ち、青緑色の長い線が体を走っているところから“一文字”の名前がついた。繁殖期のオスは腹部がピンクになる。イチモンジタナゴ[雄]はこの“婚姻色”となった姿を、「イチモンジタナゴ[雌]」は産卵管を伸ばした姿を再現している。
「ビワマス」は日本の琵琶湖にのみ生息する淡水魚で、大きいものでは全長70cmを超える。フィギュアの体にある赤い模様は成魚になると消えるという。「タガメ」は、日本最大の水生昆虫でカメムシ目。肉食性で鎌状の前足で獲物を捕らえる。北海道を除く日本全土に分布するが近年数を減らし、絶滅が危惧されている。「ノロ」は数mmほどの体長の個体が多いミジンコにおいて、1cm以上の体長を持つ。宇宙生物かのような外見と、透き通った体がユニークだ。
海洋堂はこれまでも「カプセルQミュージアム」において四国や沖縄の動物をモチーフとしたカプセルフィギュアを発売している。3月には牛や豚といった家畜をテーマにした「北海道サンゴー牧場の朝 Aカラー~1/35スケールの家畜動物たち~」というカプセルフィギュアを発売する。今後も様々な動物をモチーフとしていく予定だ。
(C) KAIYODO