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niconico、「コール オブ デューティ ゴースト」全国大会決勝戦を開催

フリーフォーオールで100キル、集中力の持続と胆力を試す戦い

2月15日開催

会場:六本木ニコファーレ

 niconicoは2月15日、六本木ニコファーレにて「ニコニコゲームマスター×コール オブ デューティ ゴースト ニコファーレ本選」を開催した。このイベントは、スクウェア・エニックスのプレイステーション 4/プレイステーション 3/Xbox One/Xbox 360/Wii U/Windows用FPS「コール オブ デューティ ゴースト」の国内大会で、ニコファーレ本戦では、Web予選を勝ち残ったチーム戦と個人戦それぞれの準決勝戦・決勝戦が行なわれた。

 悪天候のため交通機関に支障が出たため数人の欠場者が出てしまったが、会場には100人のファンが訪れイベントは大きく盛り上がった。チーム戦では各チームの戦い方がはっきり出て、個人戦はプレーヤー達の実力が伯仲する中、ぎりぎりの戦いが繰り広げられた。

“待ち”がとても有効なチーム戦。不利な状況を覆せるか?

本作のローカライズプロデューサーを務めるスクウェア・エニックスの塩見卓也氏
チーム戦優勝の「らふぃん」。優勝賞品としてPS4が贈られた
各メンバーの戦いは壁面モニターに映し出される

 最初に行なわれたのはチーム戦だ。チーム戦では54組がWeb予選に参加し、勝ち残った4チームが会場で優勝を目指した。各チームは4人で、4対4の戦いが行なわれた。準決勝第1試合は「らふぃん」対「ボンバーマン」。タイムリミットは10分、マップは戦車の組み立て工場の「Sovereign」となった。

 この戦いでは、両チームが待ちに徹しそのままタイムリミットを迎えるという形になった。運営側もこうなることを予想しており、追加ルールで「各チームに1人AI制御のメンバーを加える」という形で再試合となった。AI制御のメンバーは勝手に進んでしまうので、強制的に戦いに動きが生まれるのだ。AIメンバーをいかに守るかがテーマとなり、激しい銃撃戦が繰り広げられた。結果、「らふぃん」が勝利となった。

 準決勝2試合目の「TOYASIGEKI」対「ザ・寄せ集め」は、「ザ・寄せ集め」のメンバーが悪天候で会場に来られず、4対3での戦いになってしまった。マップは同じ「Sovereign」だった。人数差を見越してか、第一試合と異なり両チームが積極的に前に出る展開となった。「ザ・寄せ集め」にとって不利な戦いだったが、リードしたのは「ザ・寄せ集め」だった。

 そのままリードを続け、「ザ・寄せ集め」は不利な条件を覆して「TOYASIGEKI」を下した。試合終了時に「ザ・寄せ集め」の最後のメンバーが会場に到着でき、4人全員揃った形で、決勝戦に向かうことができるようになった。「らふぃん」対「ザ・寄せ集め」の決勝戦は、廃墟となった野球場の売店コーナーで戦う「Strikezone」となった。

 ここでは「らふぃん」のメンバー3人は待ちに徹し、1人が遊撃するという形に「ザ・寄せ集め」がはまってしまう形となった。最初に「ザ・寄せ集め」が数人倒されてしまい、チームは何とかこのポイントを取り返そうとするが、「らふぃん」のメンバーの守りは堅く、さらに点差を開かされてしまう形となった。このまま「らふぃん」が優勝を決めた。

 チーム戦ではやはり第1試合の、膠着状態で10分経過というところの印象が強かった。勝ちを意識するとどうしても待ちが有効な場合が多く、このため他の作品では「爆弾を仕掛ける」、「マップの有利不利を設定し、交代でプレイする」など強制的に試合を動かす方法が盛り込まれている場合が多い。「AIを1人加える」という判断は試合を動かす良いアイデアだと感じたが、参加選手にとっては「作戦が乱される」という部分があり、運の要素が強くなってしまうので、難しいところかもしれない。チーム戦に関しては、何らかの“てこ入れ”が必要だと感じた。

【チーム戦】
司会を務めた茸氏(右)と、ちゃーはん氏
試合を解説したFB777氏(左)と、猫マグロ氏
大会ではPS3版での対戦が行なわれた。コメントや会場の声援も熱く、盛り上がった。猫マグロ氏による武器の解説など、ゲームを知らない人でもわかりやすくなるように工夫していた

胆力が試されるフリーフォーオールでの長期戦。優勝はケイ選手

個人戦優勝者のケイ選手
昨年の優勝者ア(ト)ム選手の参戦に、会場は大きく盛り上がった

 続いて行なわれた個人戦では、243人が参加した予選を勝ち進んだ24人が頂点を目指した。対戦ルールは周りの人が全て敵の「フリーフォーオール」だ。準決勝では誰かが30キルを達成した時点で試合終了となり、その時点での1位と2位が決勝に進出となる。さらに3試合行なわれた準決勝のうち、ポイントが最も上だった3位の選手1人だけが決勝に加わることができた。

 全ての参加者が敵となるフリーフォーオールではいかに有利な地形を確保するかが鍵となる。それでも他の選手と鉢合わせしたり、1人と戦っている間に後ろから撃たれたりと運が絡む場合も少なくない。調子よく進んでいながらも、1回倒されてしまってからなかなか次のポイントが取れずに倒され続けてしまったりする。冷静さを保てるか、運が悪いと感じたときいかにあきらめないかという“胆力”が求められる。

 そして個人戦の決勝戦は「100キル達成」という、通常の試合ではあまりない長い試合時間となる勝利条件が提示された。この決勝には、チーム戦でも優勝し、冷静なプレイスタイルに定評のある“りあ選手”、準決勝で3分ほどで30キルを達成した“Gl1nT選手”、3位だったがポイントで進出を果たした“アンバサ選手”など個性を発揮した強豪選手が集まった。そして会場を大きく沸かせたのが昨年の「ニコニコゲームマスター with COD BOII」の覇者“ア(ト)ム選手”だ。これらの選手が参加した8人で決勝戦が行なわれた。

 決勝で大活躍したのがアンバサ選手だ。準決勝では3位になってしまい、決勝進出をあきらめ相当落ち込んでいたアンバサ選手だが、その落ち込みが闘志に変わったのか、決勝では奮戦し、序盤で上位についてから集中力を切らすことなくそのままトップ集団に止まり続けた。アンバサ選手とデッドヒートを繰り広げたのは。“ケイ選手”。ア(ト)ム選手はあまり使っている人がいないショットガンで参戦し、最初は苦戦したものの徐々に順位を上げ、昨年の大会優勝の実力を見せつけた。

 試合後半、りあ選手がフィールド固有のギミックであり、マップで大爆発を起こす「K.E.Mストライク」を発動させ、他のメンバー全員を1キルし、一気に4位まで順位を上げた。K.E.Mストライク後は建物が破壊され、マップの姿が一変する。障害物なども形を変え、プレイ感覚が変化する。アンバサ選手は変化したマップにも動じずトップを走るが、100キル達成目前でわずかにもたついてしまい、ケイ選手がアンバサ選手を抜き、優勝となった。

 ケイ選手は試合後のコメントで、「これだけ強い人達の中で勝てたのは、ものすごくうれしいです。特に有利な場所のバーでア(ト)ムさんのショットガンが強くて、どうやって戦おうと思ったのですが、優勝できてすごくうれしいです」と語った。

 解説を担当した本作のローカライズプロデューサーを務める塩見卓也氏は、「100キルの戦いは、見ていて本当に楽しい。上位4〜5名の順位は常に入れ替わりだったので、ずっとハラハラしながら見させていただきました。今回優勝者にはPS4が贈られますが、PS4版『コール オブ デューティ ゴースト』は対戦の参加人数が増えるので、ぜひやってみてください」と語った。

 今回観戦していて感じたのは、“ゲーム実況ファン”と選手達のしっかりした結びつきと、その繋がりが生む盛り上がりだ。しっかりしたコミュニティ、ファン層が形成されており、うまいプレーヤーはきちんとピックアップされ、“人気の生主(ユーザー生放送の配信者)”としてファンや、応援する友達がいる。ニコファーレは会場全体に視聴者のコメントが流せるのが強みだが、そのコメントのほとんどが暖かな応援メッセージで、試合を一層盛り上げていた。今後にも注目していきたい。

【個人戦】
周り全てが敵となるフリーフォーオール。生き残りつつ、敵を倒していく。決勝では100キル達成という長時間の集中力が試される試合となった

(勝田哲也)