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スマホ用RPG「ワンダーフリック」追加内容と新要素を発表
公式生放送「ワンダー情報局」で、ユーザーに向けトラブルのお詫びも
(2014/2/1 01:58)
レベルファイブは、スマートフォン用RPG「ワンダーフリック」の最新情報を発表する公式生放送「ワンダー情報局」を1月31日の22時から配信した。番組配信中に同時進行でメンテナンスが行なわれ、放送終了直後から発表された追加要素の一部をプレイできるようになった。
番組では、配信トラブルに関してお詫びとこれまでの経緯の説明からスタート。現状Android版のサービスは行なわれているが、iPhone版は「大冒険プロローグ」のままで未だ正式版へ移行していない。冒頭登場した日野晃博氏は、まずはiPhone版のスケジュールを明かした。これによれば「プログラムは完全に完成している」と強調し、Appleの審査待ちであるためここ数日中にリリースできると続けた。
Android版も含め度重なるトラブルについては、ネットワーク関連の開発の遅延が発生。しかしここでリリースの延期を行なわなかった理由としては、CMの連携やコラボ計画のためスケジュールを変更できず、強引にリリースしてしまったという。さらにはサーバープログラムに関しても一部問題があり、ユーザーからのリクエストを捌けず負荷を低減できず、根幹からシステムを修正する必要があり、何度もサーバーメンテナンス行なうこととなった。日野氏は「期待してアクセスしていただいたのにプレイできないという事態となり申し訳ありませんでした」と謝罪。また、データベースサーバーの見直しを行ない、性能改善が行なったことで快適にプレイできるようになったとしている。
今後もユーザーの増加にあわせ、サーバーを随時強化していくという。そんな中まずは、iPhone版のリリースの遅延、Android版のサーバーメンテナンスなどでユーザーに迷惑を掛けたとして各種プレゼントが贈られる。
日野氏は「しっかり運営を行なっていき、1年間は世界を更新していく」と宣言。「スマートフォンでは考えられない更新を続け、大作RPGにしていきたい」と抱負を語った。「ワンダーフリック」は同社として過去最大のプロジェクトだとし、「本当に期待を裏切り反省している。ユーザーの皆さんのお叱りを受けているが、スマートフォン用アプリNo.1を目指し、今後楽しんでいただけるよう配信していく」と心機一転サービスに力を入れていくと語った。
新機能の追加について
ここからは宣伝の高橋祥子氏、デザイナーの栗秋寿彦氏を交え、追加コンテンツについて発表ラッシュとなった。
まずは「変形武器『ムラマサ』」の追加。戦士だけしか装備できないといった装備ではなく、全員が装備でき、装備すると武器が勝手に判断して形を変えるという。まがまがしいグラフィックスだが、日野氏曰く「欲しくなるような武器」で、かなり強力な武器だという。現状では最強となる「ムラマサ」だが、今後主役となるような強力な武器をガンガン追加していきたいという。
そしてスカート装備の追加。これまで1種類しかなかったスカートだが、かわいらしいデザインのスカートを大幅に追加。これまでの上半身の装備とデザイン的に組み合わせることができ、且つ可愛いデザインのスカートを目指して制作されたという。デザインだけでなく高いレベルの装備品で、高レベルプレーヤーの使用にも耐えられる装備となっている。なお、各ダンジョン3、4の大ボスの「Sレア」で入手可能となっている。
さらに、キャラクターメイクの新パーツが追加される。日野氏によれば、おもしろキャラを作れるパーツは多いが、本気でかっこいいキャラを作るためにはパーツが限られており似通った顔になってしまいがちだったという。本気で可愛いキャラクターやかっこいい顔を作って欲しいという点から、今回のパーツの追加となった。すでにキャラクターを作っている人のために、キャラクターリメイク権がプレゼントされる。今後は、ゲームの途中で顔のパーツを変える仕組みなどが入ってくるというが、詳しくは今後発表されていくという。
さらに、「ダイヤモンド」と「ワンダー」の2つのステイタスが追加される。すでに上限に達している人にとって何の特典もないのはモチベーションが上がらないこともあり、今回の設定追加となった。とはいえ急いであげる必要はなく、地道に妖精コインを使って伸ばしていって欲しいとしている。
このほかにも、大きなグラフィックスでカッコ悪かった帽子のグラフィックス変更なども行なわれる。
これらの要素は「ワンダー情報局」の番組中にアップデートが行なわれ、Android版に即日追加された。ちなみにiPhone版は正式サービス開始時にすでに収録された状態でスタートとなる。
「プリンセスシステム」など今後の大型アップデート要素も公開
今後の追加内容として「プリンセスシステム」、「グランドボスシステム」、「ハウジング」といった新システムの一部が、実機によるデモ映像を差し挟みながら紹介された。
まずは「プリンセスシステム」。もう少しで実装可能だという。「プリ玉」と呼ばれるアイテムを7個集めるとプリンセス(プリンス)が復活する。何人かキャラクターが用意されており、どのキャラクターが復活するかはまさに運任せでわからないので楽しみにして欲しいという。
復活したプリンセスとは、ロイヤルルームでコミュニケーションを取ることができる。「ワンダーフリック」は2.5~3頭身でキャラクターが描かれているが、ここだけは特別な場所で、高い頭身で描かれている。豪華声優陣による音声も収録されており、会話のようなコミュニケーションを取ることで癒やされたり、アイテムをくれたりするという。
そして「キャンプモード」。フィールドから表示され、仲間と一緒に旅の想い出をスクリーンショットとして残すことができる。栗秋氏は「仲間と冒険している感を出したい」といい、仲間と絡んで一緒にいる雰囲気を出しながら、それを記録として残せるようなシステムとなるようだ。新たな装備などをつけたらキャンプモードに入って写真をとって、皆にアピールするといいだろう。
日野氏が「かなり熱い戦いとなる」として自信を持って紹介したのが「グランドボスシステム」だ。非常に巨大で強力なボスがフィールドに出現。1人では相手にならないほど強大で、仲間を招集したりフレンドのキャラを呼ぶなどして、8人の仲間と共に自分も含め9人でこの巨大なボスに挑む。
「グランドボス」は中途半端なキャラでは即死という強さだが、それだけに見返りも大きくいいものを持っているという。1日1度しか戦いを挑むことはできないと言うが、「グランドボス」への挑戦権をフレンドと交換することができるという。つまり、フレンドが多ければ挑戦権を交換し何度もチャレンジすることができるという。戦いを挑むボスによって有利な武装やスキルなどがあるため、フレンドと協力して挑む方がいいという(フレンド以外のキャラクターとも戦いに挑むことができるという)。
このほかにも大量の新装備が追加される。グラフィックスは完成しているがプログラム的な実装を進めているところだという。新装備品が導入されればこれまでの装備品は無駄になるかというと、そうではないのだという。現在の装備品をレベルアップしておくといいことがあるのだという。
そしてラストに紹介されたのが「ハウジングシステム」。自分で家を建てることができ、机やベッドなど家具の配置を自由に設定可能。しかしただそれだけではないのが、「ワンダーフリック」のハウジングシステムだ。人の家を見ることができるのだが、家の中のタンスなどを探っていると、妖精が出てきてアイテムをプレゼントしてくれることがあるという。この時、レアな家具からはより高価なアイテムが出てくるという。
より高価な家具を揃えると、より多くのプレーヤーが家に訪れるようになる。そうすると、より多くのポイントを入手できる……といった連鎖が起こるようなシステムになる予定だという。
発表はここで終わりだが、「ワンダー情報局」は今後も定期的に行なっていきたいという。ただ単に情報を発信するだけでなく、ユーザーからの情報も集められる双方向の情報交換の場として、緩く楽しい場にしたいという。
そして、今後の「ワンダーフリック」のバージョンアップの目標として「みんなであそぶ『ワンダーフリック』」を掲げた。
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