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「FFXIV: 新生エオルゼア」パッチノート2.1朗読会を実施

ハウジングの価格設定の根拠や、ジョブバランスの調整について吉田P自ら説明

【パッチ2.1 覚醒せし者たち】

12月17日実装予定

 スクウェア・エニックスは、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア」において、12月17日にアップデートを予定している「パッチ2.1 覚醒せし者たち」のパッチノート朗読会を実施した。

「FFXIV: 新生エオルゼア」プロデューサー/ディレクターの吉田直樹氏と、コミュニティーチームの室内俊夫
ニコニコ生放送ではご覧の有様。みんな吉田Pが大好きである
4時間の放送のほとんどは淡々とテキストが読み上げられた
気になるメンテ終了時間について、「今夜は寝ていい」という吉田氏の発言に対して「信用するな」というコミュニティの声に苦笑いする2人。予定通り行けば17時前後、最速でも正午以降となるようだ

 「パッチ2.1 覚醒せし者たち」のパッチノート朗読会は、先日の「第11回 プロデューサーレターLIVE」実施直後に先行公開された「パッチ2.1」のパッチノートを、「FFXIV: 新生エオルゼア」プロデューサー/ディレクターの吉田直樹氏と、コミュニティーチームの室内俊夫の2人が交互に読み上げるというもの。“マニュアルいらず”が当たり前の現代ならではの催しだ。

 室内氏によれば、パッチノートのボリュームは、表組みのアイテムなどもすべて含めると121,000文字もあるという。今現在、「FFXIV: 新生エオルゼア」はバージョンアップに向けて24時間メンテナンスに突入しており、アップデートを楽しみにしているユーザーにとっては格好の退屈凌ぎとなった。

 今回の朗読会の注目は、パッチノートの朗読そのものというより、その内容に関する吉田氏の補足説明。とりわけ、事前告知がないまま、かなり大胆に手を入れられたジョブバランスについては、公開直後からフォーラムをはじめ、コミュニティの間で大きな議論が巻き起こった。また、ついに発表されたハウジングの価格も、ワールドによって最大で10倍の差があり、レガシーワールドの土地サイズL/一等地で6億2,500万ギルという途方もない価格設定になっていることも話題となった。

 吉田氏からは、挨拶代わりに「ジョブ調整やハウジングについて、どういう想定になっているのか、その意図や計算式を説明したい」とコミュニティへの説明責任をしっかり果たすことを約束。その上で「ただ1個だけ。完全にミス、謝罪がある」と切り出し、パッチ2.1で実施されたアラガン装備のパラメータの変更について、本来の狙いは神話系装備とアラガン系装備で、コンテンツによって装備の選択肢を用意することが目的だったが、白魔道士や召喚士の装備については、変更によるメリットがまったくないため、パッチリリース後のHotfixで、元のパラメータに戻すという。これらは単純に設定ミスということのようだ。

 その後、淡々と吉田氏と室内氏が交互にパッチノートの内容を頭から順に読み上げていった。吉田氏からは、蛮族ストーリークエストと蛮族デイリークエストは別物であることや、ギルドリーブについて製作家業大口のHQ納入を引き下げた代わりに通常の納入を引き上げ、全体として“美味しく”なっていること、ボムクイーンのギルドオーダーでは「さすがに払い出しすぎだったため調整した」などなど、細かく補足が入り、ユーザーなら楽しみながら聞ける内容になっていた。以下、大型コンテンツを中心に、2人の補足説明をピックアップしていく。

・蛮族デイリークエストについて

吉田氏:1日6クエストをやると、4,500〜5,000ギル近く増えます。

・ダンジョンのギル排出について

吉田氏:レベル50向けのダンジョンで、3000ギルぐらい貰えるようになっています。

・クリスタルタワーについて

吉田氏:今回、クロニクルクエストとしてクリスタルタワー関連のクエストが追加されているので、それをクリアして挑戦して貰います。コンテンツファインダーは1人か8人だけでなく、3人や4人でも申請できるが、タンク3人、ヒーラー3人ではダメです。

・極蛮神討滅戦について

吉田氏:極蛮神戦はタンク、ヒーラー、DPSで感じ方が違うと思います。もっとも多数派のDPSはタイタンが難しく感じるだろうし、ヒーラーやタンクはイフリートがきついなと思われると思う。

・「善王モグル・モグXII世 討滅戦」について

吉田氏:多対多の状態で賑やかな画面になるのでお楽しみに。モーグリたちの個性や、セリフもかなり凝っている。最初の1回はそれを楽しんで貰って、2回目以降から攻略に挑んでいただければと。

・「究極幻想 アルテマウェポン破壊作戦」について

吉田氏:皆さんに人気のBGM、決戦が再び鳴り響き、アルテマウェポンが真の力を発揮するというバトルになっております。レベル50まで育てて、メインクエストをクリアした方は、これが最速でアタックできるコンテンツになります。バランス的にも極ほど難しくないです。

・討伐・討滅戦の制限時間変更について

吉田氏:制限時間90分が60分になりましたが、これは「行ってはみたものの、これは無理じゃないか?」というときに、90分は長いので60分に変更しました。

・ウルヴズジェイルについて

吉田氏:レベル50のみ、マッチングパーティと固定ライトパーティーの2種類が用意されており、最大の戦績が得られるのが固定パーティーになっています。PCからの通常攻撃では100%詠唱が中断するようになっていますが、ペットからの攻撃は従来通り判定が行なわれます。弓による攻撃は距離によってダメージが減衰される仕様になっています。

・白魔道士のPvPアクション「女神の慈悲」について

吉田氏:「女神の慈悲」について「強い」という意見が出ていますが、PvPでは魔法の詠唱が難しくなるので、「女神の慈悲」であらかじめグラウンドターゲットを展開しておくことでヒール力を上げる形になります。どこに出すかが重要になります

・モンク/竜騎士のPvPアクション「ウェポンスロー」について

吉田氏:ウルヴズジェイルでは、殴りかかる敵から逃げる場合、スプリントして逃げたくなるところですが、とっとと背を向けることが良いとは限りません。このウェポンスローを使うと、スプリントが解除されます。あとTP回復用のアイテムも用意されるのでお使い下さい。

・PvP大会について

吉田氏:今後、PvP大会なども企画していきたいので、ぜひ狼の牙を磨いておいていただきたい。僕も普通にプレイしていると思います。

・トレジャーハントについて

吉田氏:「G5の地図が人気になるんじゃないか」とコメントされていますが、FCで週末に回ろうとか、PT募集機能を使って実施する場合はそうかもしれませんが、コツコツ遊ぶ分にはG4が最高です。だいたいG4で当たりを引くと、だいたい5,000ギルぐらい。市場に流せるものが出るともっと上がる。これが毎日できます。

・ハウジングについて

吉田氏:まず前提として、土地が品切れになって家が建てたくても建てられないということを回避したかったのが1つ。それから各ワールドのフリーカンパニーの数、メンバーの人数、それぞれのメンバーがいくらギルを持っているかをカウントしました。RMT業者は徹底的に潰しているのでそれは割り引いていますが、業者がまき散らしたギルもあるのでそれはあらかじめ一定量差し引いています。フリーカンパニーがS、M、Lどの家を目標にするかを考えて掛け率を決めました。カウントダウンオークションなのでまずはランク6にすることからはじめるので、その間も値下がりが進んでいきます。

 パッチ2.1以降で集められるギルについてですが、バトルメインの人で1人平均15,000〜18,000ギル。ロールボーナスが掛かると20,000ギルを超えてくる。7日間こなしたとするとかなりの金額、かけるFCメンバー数です。これで3カ月活動すれば買えるんじゃないかというという計算になっています。その一方で、レガシーサーバーの新規ユーザーは(新規ワールドと比較して値段が高いため)どうやって買うんだということもあるので、今後、下限は調整させていただく。現在はこれでは誰でも買わないという価格設定になっているので、繰り返しますが、下限は状況を見て引き下げを検討していく。

・個人宅について

吉田氏:個人宅はまったく別の価格設定になります。もっと安くなります。

・ジョブバランスの基本コンセプトについて

吉田氏:近接DPSのダメージを底上げ、近接と遠隔の差を埋めるための調整が基本コンセプトになります。戦士に関しては大迷宮バハムートのコンテンツ側の設計ミスにもあり、非常に不遇な状態になっているので大幅に変更しています。

・格闘士・モンクについて

吉田氏:基本的に背面を取ることでどんどんダメージが上がるというのが、調整の根本になっています。発勁は格闘士・モンクが使った場合は30%ですが、アディショナルでは10%に落ちるよう調整しています。かなり忙しくなっていて、プレーヤースキルでDPSに差が出るようになっています。

・槍術士・竜騎士について

吉田氏:瞬間的にDPSを出しやすくなっています。ジャンプを使った後、事故に遭遇する確率が高くなっていたので、調整してあります。モンクよりも早くダメージの最高点に到達できるという形で棲み分けを行なっています。

・吟遊詩人について

吉田氏:レイン・オブ・デスの与ダメージダウンを戦士の役割に移行させていただきました。

・白魔導士について

吉田氏:アラガン装備のヒーラーの2つの装備に関しては設定ミスがありましたので、来週修正させていただきます。誤解されている方もいらっしゃいますが、メディカラをかけた瞬間のヒール量は変更されていません。その後、かかったキャラクターに付与される、時間継続で回復するHP量が半減した代わりに、効果時間が倍の30秒に増やしています。

 次にホーリーは、威力を240から200にさせていただきました。これはヒーラーとしてみると威力が単純に強すぎました。ダンジョン攻略でホーリーを打たなくてはいけないというプレッシャーが白にかかっていたこともあって、回復に専念してもらうために威力を下げました。

 そしてケアルガが非常に使えない状態にあったのでキャストタイムを短縮して、効果範囲を広げて使いやすくしました。ケアルガは唯一のターゲットAEです。つまり、離れた位置からタンクを指定して、そのタンクにケアルガをかけることで、近接DPSもまとめて回復することが可能です。パッチ2.1のコンテンツはこのケアルガを使うようなシチュエーションがかなり多くなっているので、かなりケアルガが活躍する機会が増えています。

 先ほどもいったようにケアルガは自身を中心にした回復では無く、対象を指定して発動する範囲回復魔法なので、離れた場所からタンクと周囲を回復できる。もちろん範囲を指定しなければ、自分を中心をして回復するので、瞬間的に建て直すにはかなり大きな効果をもたらすようになっている。

 この前提でメディカラの調整もさせていただきました。メディカラ自体のHP回復量はいじっていない。そのあと掛かるHoTが100から50に調整されて、時間が15秒から30秒になっている。そのことでかけ直しの頻度が減っています。1番僕らがポイントにしたのは、現状このHoTが無駄になっている。みんな全開しているのにオーバーヒールになっている。それを今後は早めにかけることで回復が安定するようになる。それによって他にやれることを増やす方が、全体的に白魔のユーティリティが上がるように調整している。今後はメディア、メディカラ、ケアルガの使い分けが重要になります。

 例えばタイタンの激震などはあらかじめメディカラをかけておいて、被弾した直後にケアルガを使うなど。ケアルガ、メディカラに対してはセットで調整しています。今までよりも早めにかけてもらうことで効果時間が長くなって安定する。皆さん気にされている敵視の量は実際にプレイして確認してみて下さい。それがすべてだと思っています。本当にケアルガはかなり有効になっています。白は弱体していません。かなり活躍の機会は多く、学者との差別化ができました。

・黒魔導士について

吉田氏:不具合修正のなかにある、アンブラルブリザードの詠唱速度半減が、連続することで2つの魔法に効果が及んでいたのと、フレアのバグフィックスが入りましたので、DPSがかなり下がっていますので、そこのほうがポイントとしては大きいと思います。

・召喚士について

吉田氏:召喚士ですが、超上級者の方はご存じの通り、DPSを出せる値が尋常ではなくなっています。ウイルスは非常に強力なデバフで、コレを使えるキャスター系のエンドコンテンツでの優位性があまりにも高すぎるため、遠隔職にとってもウイルスを綺麗に回すことが必須になっており、逆に他のアクションの立ち位置を奪う事になっていたため調整することになりました。

 サンダーがクラス専用になったと言う部分については、もともと召喚士の方は「猛者の撃」を使い、強化されたバイオやバイオラ、サンダーの効果時間を「コンテージョン」で延長していました。そのため、とてつもなく高いDPSが出ていました。ボス戦では、履行技などで戦闘が途切れることがありますが、DoTはそういう時にも効果が発揮されていたので、全体として圧倒的にDPSを出せるようになっていました。あまりにも飛び抜けていたので、ここを基準に他のDPSを調整すると、尋常ではないインフレになるので、申し訳ありませんが抑えさせていただくことになりました。

 DoTそのものに手を加えてしまうと、そもそもDoTを入れて楽しむテクニカルクラスである召喚士や巴術士の楽しみがなくなってしまうので、DoTの効果をなくしたり、下げるのではなくてアディショナルを調整することで、できるだけ本体に影響のないものにしようとしています。修正後でも他の遠隔よりも高いDPSを叩き出すので、不動の1位の座は揺らぎません。召喚士はMPの管理、ペットの操作など非常に難易度の高いジョブなので、そこでバランスがとれていると思っています。「ベイン」に対して3体制限がかかっていますが、それでもなおすさまじいDPSなので、うまい方が使うと異常にとんでもないことになっていますから。

・マテリガ生成について

吉田氏:いままでレベル45くらいのアイテムからはマテリガが発生しませんでしたが、生成される確率が増えるようになります。もっとレベルが高いものからのマテリガ生成の確率も上昇しています。

・マウント「グゥーブゥー」について

吉田氏:レガシーの「グゥーブゥー」とはデザインを変えて、レガシー版の価値は維持してあります。

・コンテンツルーレットについて

吉田氏:ローレベルに参加した時でも、高レベル帯でもらえる報酬と同じになるよう補正がかかっているので、ぜひローレベルのコンテンツにも参加してください。

・討伐・討滅戦およびギルドオーダーのメンバー補充について

吉田氏:今まで補充ができずに、誰かが抜けてしまうと足りないという状態だったので、補充ができるようにしました。ただし、ステージの真ん中に出てくるので、危険な状態である可能性があります。どうせ人数が足りないと全滅するので、補充が来るまでリトライ地点で待っているといいかもしれません。真ん中に出てもタイタン側に走って行かない限り大丈夫ですので。

・ロビーサーバー分割について

吉田氏:今まで、ワールドリストJPとNAを取得しよとして「JPのリストが取れませんでした」というエラーに遭遇されたことがある方は多いと思います。ワールドが大量に増えたせいで、当初の予定よりも負荷がかかるようになってしまっていたので、データセンター内でさらに細かくデータを分けて、リストが取得しやすくなるように調整させていただきました。一番最初だけ、ご自身が遊んでいるサーバーを選んでもらう必要があります。その後は自動で移行します。これで、パッチ当日のログイン祭りでもエラーが減るのではないかと思います。「よしだあああああ!」という叫びは想像していますが、なるべく減るようにいろいろと考えています。

・おしまいに

吉田氏:我々も今回で感覚が掴めたので、これに懲りずにパッチの度にペース良くパッチの内容をお伝えできればと思っています。お話を聞いていただくことで、パッチの内容を理解していただいてゲーム内で使っていただければそれだけ広がりますので。

 ジョブに関しては使っていただくのが一番早いと思いますのでぜひぜひ楽しんでみてください。メンテナンスが終わった直後からダウンロード可能ということになります。できるだけ早くメンテナンスを終われるようにします。

 ハウジングの最初の値段が非常に高いことは認識しています。でも非常に内容の多いパッチなので、楽しく遊んでいるうちに値段も下がっていくと思います。

(中村聖司)