ニュース
セガとBBC、「Orbi」を8月19日にみなとみらいにオープン
BBC EARTHのコンテンツを活用した世界初の常設「大自然超体感ミュージアム」
(2013/5/29 17:15)
セガと英BBC Worldwide Limitedは、エンタテインメント施設「Orbi」(オービィ)を8月19日に横浜市のみなとみらい地区に開設される商業施設「MARK IS みなとみらい」にオープンする。2011年6月に締結したパートナーシップ契約に基づいて開発されていたエンタテインメント施設の世界第1号となる。運営はセガが行ない、BBCは映像コンテンツの提供および制作を担当する。
入場料は2,600円(大人:高校生以上)、1,300円(小中学生)、500円(幼児:4歳以上)、2,000円(シルバー:60歳以上)の4形態となる。
「Orbi」の名称は、「Orb」(球体)、「Orbit」(軌道)の2つの単語に由来する造語。現実的な世界観ではありえない究極の没入感を楽しめる新しい形のミュージアムで、BBC EARTH(BBCで過去50年にわたって制作された自然番組のブランド)の映像を使い、日本にいながらにして、世界各国の動物の生態を様々に撮影した映像の中に没入する形で体感できる。
「Orbi」は大きく分けて「Pre-SHOW」、「Main-SHOW」、「Post-SHOW」の3つのエリアで構成されている。
● 「Pre-SHOW」
入場して最初のエリアとなる「Pre-SHOW」は、「発見」をテーマに12種類のエンタテインメントエキシビションが体験できる。コンテンツを眺めるだけでなく、音響や振動、衝撃波や風などの演出効果を加え、アトラクション的・ゲーム的な手法による体験型のコンテンツが楽しめる。
● 「Main-SHOW」
続いて、「Orbi」のメインとなる「Main-SHOW」。「感動」をテーマとしたこのエリアは、40×8m(幅×高さ)のメインスクリーン、そして演出用の5.3×3m(幅×高さ)のリアスクリーンに取り囲まれた340人収容の巨大シアターとなっている。
上映されるのは、BBC EARTHがこのシアターのためだけに撮影した完全オリジナルストーリーによる映像、フルHD3画面分のオリジナル編集が施された自然の中にいるような作品。映像とともに、天井まで設置された立体サラウンドシステムによる重低音立体音響、においや風、霧、フラッシュライトによる演出も加わり、視聴者の感覚を刺激する。1回30分程度(入れ替え込み)の交代制となり、1日18回の上映を想定している。
● 「Post-SHOW」
最後のエリアとなる「Post-SHOW」では、「探求」をテーマにそれまでの体験を振り返って余韻に浸れるよう、BBC EARTHの撮影チームの舞台裏を紹介するメイキングの紹介コーナーや、「Orbi」体験者の様子を各所に設置したカメラで撮影した写真の提供、館内全体を見渡せるカフェやオリジナルグッズを購入できるショップなどが設営されている。
5月29日に行なわれた概要発表会には、、セガの代表取締役社長 COOの鶴見尚也氏、そしてエンタテインメント施設事業部 クリエイティブディレクターの長谷川敦彦氏、BBC ワールドワイドジャパン代表取締役社長の宗方謙氏が登壇した。
鶴見氏は、冒頭の挨拶の後、「Orbi」のコンセプトの説明などを行なった。「セガという会社はゲームにかなり特化してきた。今回の『Orbi』はお子さんからおじいちゃん、おばあちゃんまで3世代が楽しめるエンターテイメントということを大きなコンセプトとしている。大人が子供を安心して連れて行ける施設であること。当然その中には学校の行事の一環として施設に来ていただくことも考えている」という。
第1号店となる横浜の店舗をショーケースとして、「ジョイポリス」などで培ってきた運営ノウハウをさらに積み、このコンセプトをパッケージ化して、全世界に売り込み、展開していきたいという。2013度末までに50万人の来場者を目標とする。
長谷川氏によれば、「Main-SHOW」の映像は年間2~3本のペースで制作する予定で、コンテンツも定期的に更新していくという。その他のコンテンツに関しては年間単位で、ノンインタラクションのものは速いペースで、BBCのコンテンツを活用したものを展開していきたいとした。CGで構成しているインタラクション要素のあるもの、例えば「アニマルペディア」であれば、登場させる動物を徐々に増やしていくなどのプランがあることを明らかにした。
宗方氏は「『BBC EARTH』は映画館やコンサートホール、ARを使った商業施設などで自然をテーマに、そこで生活する動物をテーマにした作品を幅広く展開している。『Orbi』はその次のステップとして非常に重要な役割を果たす」と期待を寄せ、BBC EARTHのクリエイティブディレクターのニール・ナイチンゲール氏、チーフ・ブランド・オフィサーのアマンダ・ヒル氏のビデオメッセージを公開した。ナイチンゲール氏は「私達が作りたかったのは、臨場感のある、没入体験のできるようなものだった。『Orbi』はこのスピリットをまったく新しいレベルに進めたものです。まさにナチュラル・ヒストリー映像の新しいあり方といえるでしょう」と結んでいる。
(C)SEGA