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SCEとUnityが戦略的提携

開発ツール「Unity」の最新版がPS4やPS Vitaなどに最適化

3月22日 発表

 ソニー・コンピュータエンタテインメントと米Unity Technologiesは3月22日、「Unity」の最新版をプレイステーションフォーマットに向け最適化する戦略的提携を15日に結んだと発表した。

 今回発表されたプレイステーションフォーマットには、2月に発表されたプレイステーション 4をはじめ、プレイステーション 3、PlayStation Vita、PlayStation Mobile(PSM)が含まれている。リリース時期は、今秋以降順次提供される予定。

 開発されたコンテンツは、煩雑な書き換え作業なくPS4、PS3、PS Vita、PSMの各フォーマットに移植することができる。PlayStation Mobile SDKと共通の実行環境、.NET frameworkを採用。「プレイステーション」向け「Unity」を使用することで、PSM用コンテンツを開発できるだけでなく、これまでiOS、Android用コンテンツとして開発したタイトルを容易に移植できるという。

 さらに、SCEが開発中のクラウドサービス向けコンテンツの開発にも利用することができるようにしていく。

 今回の提携についてSCE テクノロジープラットフォーム シニア・バイス・プレジデントを務める豊 禎治氏は「Unity Technologiesとのパートナーシップを通じて、多くの開発者に支持されている『Unity』をプレイステーションのプラットフォームに向けて提供できることを大変嬉しく思います。今後、『Unity』コミュニティを中心に、独創的なタイトルが数多く生みだされ、プレイステーションでお楽しみいただけるエンタテインメントの世界がより一層拡がることを期待しています」とコメントしている。

 また、Unity Technologiesのデイビッド・ヘルガソン氏は、「私達は『Unity』の大規模なエコシステムがプレイステーションプラットフォームをサポートできることに興奮しています。『Unity』開発者コミュニティによってもたらされる、数々のイノベーション、高いクオリティと制作効率は、必ずや今後のプレイステーションのゲーム開発に多大な貢献をもたらすと信じています」とのコメントを寄せている。

(船津稔)