スパイク・チュンソフト、PSP「スーパーダンガンロンパ2」
発売記念発表会を開催。期間限定タイアップカフェを7月26日よりオープン
株式会社スパイク・チュンソフトは、7月26日発売予定のPSP用ハイスピード推理アクション「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」の発売記念発表会を、東京・秋葉原「グッドスマイル&カラオケの鉄人カフェ」にて開催した。
発表会の冒頭、本作のプロデューサーを務めるスパイク・チュンソフトの寺澤善徳氏がシリーズの概要などに言及。「2年前に第1作目が発売。自分たちでいうのもなんだが、斬新なゲーム性によりベスト版を含め15万本を販売。超一流と呼ばれる高校生たちが閉鎖空間で殺し合いをさせられる不条理かつショッキングな内容と、2.5Dモーショングラフィックやサイコポップな映像表現により、グロさや陰惨さだけではない独特の世界観が構築できた」とコメント。
続けて「生徒たちは閉じ込められ殺し合いをさせられる。殺人事件が起こると“学級裁判”パートになり、そこで殺人事件の謎を解いたり犯人を推理する。オリジナリティが高く、かつてない推理アドベンチャー。非常にアクション性が強く、ユーザーの皆様から好評を博した」とシリーズの魅力を説明した。
トークセッションでは、寺澤氏のほか、アソシエイトプロデューサーの齋藤祐一郎氏、シナリオ担当の小高和剛氏、ディレクターの菅原隆行氏、サウンドプレステージ合同会社代表でサウンドコンポーザーの高田雅史氏が出席。
寺澤善徳氏 | 齋藤祐一郎氏 | 小高和剛氏 |
菅原隆行氏 | 高田雅史氏 |
司会者から「なぜ新作の舞台が南の島なのか」ときかれた小高氏は「基本的に同じ世界観を共有している。ストーリーはつながっているが、2から始めても楽しめるし、1からやっている人は、より楽しめる」と前置きしつつ「南の島は、1番のキーポイント。最初は……適当なだべりから」と説明。開発陣で次回作の話をしていた際、モノクマ役の大山のぶ代さんが「南国が好き」というエピソードから「次回作、南国どうよ?(齋藤氏)」という流れがキッカケになったという。「これで南国に取材にいける!」と色めき立つ開発チームだが、寺澤氏は「いかせなかった!(笑)」とピシャリ。だが、これにより“開放的な閉鎖空間”という続編のコンセプトが確立される。
キャラクターのボイスやキャスティングについてきかれた齋藤氏は「今回もキャスティングには力を入れているが、前作と大きく違うところは、プロデュースサイドだけでなくシナリオ担当の小高にもキャラクターの部分から要望を出してもらった。よりユーザーの皆様に驚きを与えようというスタンスで新しいところを選んでみました」と説明。前作で声優の凄さを知ったという小高氏は「2」の仕上がりにも「大満足!」と絶賛する。
音楽についてきかれた高田氏は「南国チックな曲もいくつかあるが、前作の曲も入っている。まったく同じバージョンではなく、手が加えられている」とコメント。ここで寺澤氏と高田氏から、菅原氏の発注が「丸投げ! 2行くらい。こういうシーンで使いたい、焦らせたい、とか(笑)」という脅威のシンプルさであることが暴露されるも「少ないほうが自由にできるから、楽といえば楽」と高田氏がフォロー。8月31日にはサウンドトラックCDの発売が決定。102曲を収録する大ボリュームで、高田氏によれば「CD3枚くらい」を予定しているという。
システムについて説明を求められた菅原氏は「前作で好評をいただいた部分は、さらに磨きをかけて作り直した。学級裁判の代表的システム『ノンストップ議論』であれば、相手の意見を論破するだけでなく“賛成”を入れて推理の幅を広げている。他にも反論、ロジカルダイブなど、スピード感あふれる新モードを追加して、前作よりテンポ感を改善している」と説明。カメラワークは「前作以上にグリグリ動く(齋藤氏)」といい、総カメラ数は「前作の200個に対し、今回は5倍の1,000個(菅原氏)」とコメント。「曲が切り替わるポイントに命をかけた」という高田氏。臨場感あふれるBGMとの相乗効果は、相当な注目点といえそうだ。
新モード「IFモード」についてきかれた菅原氏は「今回は、本編のほかにいくつかのオマケモードが入っている。そのなかのひとつが『ダンガンロンパIF』というノベルモード。作家の成田良悟氏による書き下ろしで、前作の“もしも”ストーリーが体験できる」とコメント。いくつかのネタバレが含まれるため、本編クリア後にプレイ可能になるという。
セッションの最後に寺澤氏は「いよいよ明日発売になりますが、『ダンガンロンパ』の世界はこれにとどまらず、もっともっと広げていきたい。まずは明日『スーパーダンガンロンパ2』で遊んでいただいて、その先に色々な展開を考えています。引き続き応援していただければと思っています」とコメント。斬新なゲーム性と世界観で多数のファンを魅了した「ダンガンロンパ」は、今後もさらなる飛躍をみせてくれそうだ。
【スクリーンショット】 | ||
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■ 出演声優陣トークセッション ~緒方恵美さん、岸尾だいすけさん、三森すずこさん、荒川美穂さん~
出演声優陣によるトークセッションでは、狛枝 凪斗(コマエダ ナギト)役の緒方恵美さん、九頭龍 冬彦(クズリュウ フユヒコ)役の岸尾だいすけさん、西園寺 日寄子(サイオンジ ヒヨコ)役の三森すずこさん、ソニア・ネヴァーマインド役の荒川美穂さんが出席。
収録に際して「気分が上がった!」という小高氏に対し「露ほども上がりませんでした(笑)」という緒方さん。個人的にあまり余裕がなかったといい、「自分のキャラクターについて『一言も喋ってはいけない』という状態で記者会見に呼ばれたのは初めてです。一言でも喋るとネタバレになってしまう」と、取り扱いの難しいキャラクターであったことを説明。
これまで多重、二役などさまざまな人格を演じてこられた緒方さんだが「(たとえば)多重人格だと、人格(の幅)がここからここみたいにある。ひとりの人とすると、どんな人でも“これくらいの幅”がある。これを逸脱するとキャラクターが壊れるという幅。それをどこに決めればいいのか、凄く困った人(キャラクター)」といい、かなり苦労した様子。
自身が演じたキャラクターの第一印象についてきかれた岸尾さんは「絵を見たときは『かわいいな、こいつ!』。声のキー的にも高めで可愛らしい感じでやらなきゃいけないのかな? と思っていたんですが、実際やってみたらそうでもなかった。自分が作ってきた感じで、自由に楽しくやらせてもらいまいた。ピッタリの役だったと思います!」とコメント。
荒川さんは「王女様ということと、ビジュアルイメージが先行していたので、気高いというかわがままな子なのかな? と想像していたんですが、台本に目を通したら、凄く素直で生真面目なところがある。ギャップがある可愛い女の子だったので、個人的にも好みでしたね。やらせていただいて、とても楽しかったです!」とコメント。ここで岸尾さんが、イラストのソニアが冬彦の腕をつかんでいることに言及。司会者がさらに突っ込もうとすると、聞き手役の齋藤さんと小高さんが「それはネタバレなんで!」と制止。
三森さんは「着物姿の和風美少女だなと思っていたんですが、性格がちょっと悪い……みたいな。ひんまがっている感じの女の子。ちょっと自分とは違うかな、と思いたかったですね(一同笑)。人間の嫌な部分が全面に出ちゃってるのかな? と感じる女の子でした」とコメント。
ネタバレにならない範囲で「演じるうえで注意した点」などをきかれると、緒方さんはシナリオのボリュームに言及。キーパーソンを演じたとこともあり、プロットすべてに目を通し理解するのに相当な時間を要したという。前作と今作のキャラクターの名前などに話が及ぶが、ここでも「まぁまぁまぁ、色々あります!」と齋藤さんが慌ててストップ。
岸尾さんは、番長なので声を張るセリフが多く大変だったとコメント。荒川さんはソニアが使う「ちょっと前のギャグ」に困惑。「ゲロゲロ(お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明さんが流行させたギャグ)」というセリフでは、元ネタを知らないためカエルっぽく発声してしまい後で直してもらったエピソードを披露。
三森さんは「ゲロブタ!」など日寄子の汚い言葉遣いが「普段そういう単語を口にする機会がないので……自分じゃない自分を演じるのが楽しかったです。誰かを罵倒する機会って、そうそうないじゃないですか」とコメント。ここで緒方さんが「ぜひみもりんに罵られて、気持ちよくなってくださいと(取材陣に)書き添えてください(笑)」と会場の笑いを誘う。
本作の宣伝部長でラジオでもパーソナリティを務める緒方さん。トークセッションの最後に「色々宣伝したいんですが……自分のことについて何も喋れません(笑)。宣伝部長なので見本(ゲームソフトのサンプル)をいただいて、いま丁度第2章の学級裁判まで進めたところであります。1章で既に前作より“濃く”て。台本を読んでいてわかっているはずなんですが『あぁ、こんなふうになるんだ!』という驚きの連続。いちプレーヤーとして凄く楽しくゲームをさせていただいています。ぜひやってみてください!」とコメントしてくれた
緒方恵美さん | 岸尾だいすけさん | 三森すずこさん | 荒川美穂さん |
■ 期間限定タイアップカフェ「スーパーダンガンカフェ 真夏の絶望トロピカル」
スパイク・チュンソフトでは、本作の発売を記念して「グッドスマイル&カラオケの鉄人カフェ」とコラボレート。期間限定タイアップカフェ「スーパーダンガンカフェ 真夏の絶望トロピカル」を7月26日から8月26日までオープンする。
期間中は、コラボレーションメニュー4品「モノミカレー(880円:ランチョンマット1枚つき)」、「モノクマカプチーノ(400円:ランダムで缶バッジ1個つき)」、「モノクマアイス&カプチーノ(680円:ランダムで缶バッジ1個&お好みのコースター1枚つき)」、「超高校級の幸運ケーキセット(680円:ランチョンマット1枚&ランダムで缶バッジ1個つき。クジを引いて当たりがでたら缶バッジ全18種類をプレゼント)」が提供される。
このほか、店内には「ダンガンロンパ」、「ダンガンロンパ2」のゲーム資料展示コーナー、物販コーナー、モノクマとの撮影コーナーが設置される。シリーズのファンはもちろん、興味がある方は期間内にぜひご来訪いただきたい。
【コラボメニュー】 | |
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モノミカレー | モノクマカプチーノ |
モノクマアイス&カプチーノ | 超高校級の幸運ケーキセット |
【ランチョンマット(1種)】 | |
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【コースター(全2種)】 | ||
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表その1 | 表その2 | 共通裏面 |
【缶バッジ(全18種)】 | |||
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【モノクマとの撮影コーナー】 | |
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【ゲーム資料展示コーナー】 | ||
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【関連グッズ展示】 | ||
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(2012年 7月 25日)