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Game Developers Conference 2012レポート

【GDC 2012】Game Developers Choice Awards 2012表彰式レポート
GOTYは「Skyrim」、各賞は「Portal 2」。日本勢は2年連続受賞ゼロに


3月5日〜9日開催(現地時間)

会場:San Francisco Moscone Center



千人以上を収容できそうな巨大ホールが人でいっぱいになる
GOTYに輝いた「Skyrim」チーム。大人数で慶びを分かち合った
「Skyrim」エグゼクティブプロデューサーTodd Howard氏が「『Fallout 3』に続いてまたここに上がれて感激です。ゲームは人やグループのサポートがあってこそつくれるものなので、ゲームに関わったすべてのチームと、遊んでくれた人に感謝します」と挨拶

 「GDC2012」の3日目の夜には、12回目を迎える「Game Developers Choice Awards 2012」の発表が行われた。この賞は、開発者が選ぶゲームアワードということで、数あるゲーム・オブ・ザ・イヤーの中でも特に権威のある賞として知られており、毎年「GDC」最大のイベントとして盛大に催される。

 今年の見所は、10部門中5部門にノミネートされている「The Elder Scrolls V: Skyrim」(Bethesda Game Studios)と「Portal 2」(Valve)の一騎打ちだ。日本人としては、Best Game Designにノミネートされている「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」(任天堂)とBest Handheld/Mobile Gameにノミネートされている「Super Mario 3D Land」(任天堂)という任天堂の主力タイトル2本と、Best Game DesignとGame of the Yearにダブルノミネートされている「ダーク・ソウル」(フロム・ソフトウェア)、Best Visual Artsにノミネートされていた「El Shaddai: Ascension of the Metatron」(Ignition Entertainment)などの国産タイトルがどこまで健闘できるかにも期待がかかった。

 結果的にはGame of the Yearを「Skyrim」が勝ち取り、Best AudioとBest Narrative、Best Game Designを「Portal 2」が獲得した。近年はGame of the Yearに輝いた作品が複数の部門を独占する状況が続いていたが、今年は他の部門もそれぞれ違う作品が獲得し、群雄割拠の混戦になった。そんな中で国産タイトルは1作品も受賞することができず、日本のゲーム業界が陥っている深刻な状況を感じさせた。

 昨年は「Minecraft」が3部門で受賞を果たしてインディーズ業界を活気づかせたが、その勢いは今年も続き、Xbox Live ArcadeとPCで高い評価を得ているアクションRPG「Bastion」(Supergiant Games)とノルウェーのインディーズチームが開発したPS Moveを使った音楽対戦ゲーム「Johann Sebastian Joust」(Die Gute Fabrik)という2つのインディーズタイトルが受賞を果たした。「Bastion」を開発したSupergiant GamesはBest Debutも受賞している。

 もう1つの変化は、今まではミニゲームへの賞的なイメージが強かったBest Handheld Gameが、今年からBest Handheld/Mobile Gameというタイトルに変わり、1つの部門としてしっかりとした存在感を示したことだろう。日本ではビデオゲームというと、家庭用のパッケージゲームのイメージが強いだろうが、アメリカではスマートフォンとPC、そしてダウンロードコンテンツが今最も熱い分野であることは疑いがない。他の部門の結果は以下の通り。

Game of the Year
 「The Elder Scrolls V: Skyrim」(Bethesda Game Studios)

Best Audio
 「Portal 2」(Valve)

Best Debut
 Supergiant Games(Bastion)

Best Narrative
「Portal 2」(Valve)

Best Visual Arts
 「Uncharted 3: Drake's Deception」(Naughty Dog)

Best Downloadable Game
 「Bastion」(Supergiant Games)

Best Game Design
 「Portal 2」(Valve)

Best Technology
 「Battlefield 3」(DICE)

Best Handheld/Mobile Game
 「Superbrothers: Sword & Sworcery EP」(Capy Games/Superbrothers)

Innovation Award
 「Johann Sebastian Joust」(Die Gute Fabrik)


前作に続いてのGOTY獲得はできなかったが、3部門を受賞した「Portal 2」 マリオを押さえてモバイル部門を制したのはiOSアプリ「Superbrothers: Sword & Sworcery EP」 日本語非対応だが、英語を頑張ってもぜひ遊びたい「Bastion」
「Johann Sebastian Joust」のチームは壇上でゲームの仕組みを実演してみせた ゲーム業界に功績があった人をたたえるPioneer Awardはアタリの名作「ミサイルコマンド」を開発したDave Theurer氏が受賞 Dave Theurer氏が開発した「I.Robot」。3Dパースペクティブやポリゴンを使った最初期のゲーム
「Ultima VI: The False Prophet」や「Deus Ex」、「Disney Epic Mickey」などの開発者Warren Spector氏がLifetime Achievementを受賞 毎年恒例の、コント集団Maga64のコントにも登場。今年はほかに「ゼルダ」や「アンチャーテッド」がネタに使われていた ビデオゲーム業界の言論の自由を保護するための活動に対して、2人の弁護士にAmbassador Awardが贈られた


(2012年 3月 8日)

[Reported by 石井聡]