Zynga、高層タワー建設ゲーム「Dream Heights」を配信中

タワー建設とソーシャルゲームが合体した意欲作


2月15日配信開始

価格:無料



 米Zyngaは、iOS向けにタワー建設ゲーム「Dream Heights」の配信を開始した。iPhone/iPod Touch/iPadの各機に対応しており、価格は無料。ビジネスモデルは基本プレイ無料のアイテム課金。

ソーシャルゲームの要素が備わっているのがライバル作とは異なる

 「Dream Heights」は、ソーシャルゲーム最大手Zyngaがモバイルプラットフォーム用に発表した高層タワー建築ゲームだ。プレーヤーはタワー内に住居と商店をつくり、住人を増やして職を与え利益をあげ、エコシステムをつくりあげていく。タワー建設ゲームは、古くは「The Tower」にはじまり、最近では NimbleBit LLCがiOS用に発表した「Tiny Tower」がスマッシュヒットを飛ばすなど、根強い人気をもつゲームジャンルだ。

 本作が他のライバルタイトルと決定的に異なるのはZyngaお得意のソーシャルゲーム的要素が強化されている点にある。フレンドユーザーのタワーを訪問して何かをしてあげる、そしてフレンドから何かをしてもらう、というソーシャルゲームのお約束と、アイテム課金という形でフレンドよりも立派なタワーを「早く」、「ゴージャスに」作るための仕掛けが備わっている。Facebookなどで他のZyngaタイトルをプレイしている人達にはとても親しみやすい内容に仕上がっている。

 ゲームデザインは前述の「Tiny Tower」と際どいレベルで似通っており、「Tiny Tower」にハマった人であればかなり複雑な心境になるのは間違いない。また、マネタイズもかなりエグめで、エレベーターのアップグレードを課金で行なう点などは受け入れられない、という人もいるだろう。しかしながら、「Dream Heights」は日本語に完全対応しており、人との交流を重ねてタワーを発展させていくという機能については「Tiny Tower」を大きくリードしている。何よりも無料でプレイできるという点は大きい。

 操作性はいわゆる農場系のゲームよりもシンプルで、縦画面のみのプレイなので片手で遊べる点も好印象だ。出先でタワー内のお店のメンテナンスがしたくなった時など、頻繁にアクセスしないといけない状況下でサッと起動させて片手でプレイできるのは、他のソーシャルゲームに比べてポイントが高い。ホーム画面に長く残るであろう1本だ。


【スクリーンショット】

(C)2012 Zynga Inc.
iTunesで購入

(2012年 2月 23日)

[Reported by 関崎隆治]