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Taipei Game Show 2012レポート

【Taipei Game Show 2012】SCETブースレポート
PS Vitaを50台以上展開し、未発売の新作を多数出展


2月2日〜6日開催

会場:南港展覧館

入場料:大人200元、子供100元


 SCE Asiaの台湾法人SCET(Taiwan)は今回のTaipei Game Showでも会場最大のブースを展開し、台湾ユーザーにアピールしていた。今年は巨大なモニターとステージを中央に配し、向かって左側に50台近くの試遊台を設置したPlayStation Vita(PS Vita)コーナー、右側はほぼ同じ面積で、派手なイラストで飾り立てた「ストリートファイター X 鉄拳」コーナーを設置、さらにPS3やPS Moveの最新タイトルコーナーなど、盛りだくさんのタイトルを出展していた。

 会場での注目度もNo.1で、特にPS Vitaコーナーはユーザーがプレイ待ちの長い行列を作っていた。他のタイトルも試遊台は常に空きがないような人気だった。本稿ではブースの模様と、出展されていた注目タイトルを紹介していきたい。



■ PS Vita、PS3の最新タイトルを大量に出展、「ストリートファイター X 鉄拳」も強力にプッシュ

50台のPS Vitaを並べ、最新タイトルをプレイ。新ハードの力を強くアピールしていた
コーナーのデザインの派手さが「ストリートファイター X 鉄拳」の対戦を熱くする
販売コーナーでもPS Vitaが人気だった

 今回のSCETブースでの最大の特徴はPS Vitaコーナーだろう。白一色にまとめ上げられたコーナーは落ち着いた雰囲気で、発売中、及び近日発売のタイトルを50台以上のPS Vitaの試遊台で出展していた。試遊台の近くにはたくさんのコンパニオンが配されていて、PS Vitaの独特の操作にもユーザーが迷わないようにフォローしていた。

 PS Vitaは台湾では、香港と同時に12月23日にWi-Fi版を発売している。3Gモデルは出展タイトルも非常に多彩であり、「アンチャーテッド −地図なき冒険の始まり−」、「みんなのGOLF 6」、「塊魂 ノ・ビ〜タ」、「リッジレーサー」、「魔界戦記ディスガイア3 Return」など発売中のソフトも多数出展されていた。

 日本でも発売前のソフトも出展されており、いくつかのタイトルを触れることができた。「GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動」は、日本と台湾で共に2月9日に発売されるタイトルで、一足先に中国語版をプレイすることができた。

 重力を操り、様々な方向に「落下」することができるアクションゲームで、右スティックで視点を動かし落下方向を決め、本体の傾きで微調整をするという操作が独特だった。空を飛んでいるかのような浮遊感と、落ちる方向を誤ると、際限なく落下し、「空に落ちる」という、有り得ない恐怖を感じる独特な空気が面白かった。

 PS Vita版「リトルビッグプラネット(仮)」は日本版も発売日は未定だが、ブースではプレイアブルなバージョンが出展されていた。いくつかのミニゲームがプレイでき、たとえば、スティックで車を動かし、走ってくる車を避ける見おろし型の2D風ドライブゲームや、画面をタッチしてポイントを切り換え、落下してくる玉を特定の場所に入れるアクションパズル風のゲームがプレイできた。落ちてくる玉が巨大な静物から落下してくる、目を持った丸い生き物だったり、かわいらしいデザインながらも、ちょっと不気味な雰囲気が楽しかった。

 「ストリートファイター X 鉄拳」ではすべてが対戦台になっており、来場者は友達以外の人とも、熱い対戦を繰り広げていた。「ストリートファイター」シリーズと「鉄拳」シリーズのキャラクターが戦っている画面は新鮮だ。会場には向かい合って座る大きな対戦台が設置されたステージもあり、こちらでは会場の通路を移動している人が注目する。ちょっと恥ずかしがりながらも、気合いを入れてステージに登る来場者の表情がおもしろかった。

 また、「ストリートファイター X 鉄拳」の近くには日本語版に加え、中国語・英語字幕版も発売された「FINAL FANTASY XIII-2」のコーナーや、ドライビングシートの試遊台でレースができる「グランツーリスモ5」のコーナーもあって人気を博していた。

 その他のPS3、及びPS Move対応ソフトも発売前のタイトルが多数出展されていた。中でも一番人気だったのが、台湾でも日本と同日の3月1日に日本語版で発売予定の「ワンピース海賊無双」。人間兵器のパシフィスタと、海軍の大量の兵士と戦う体験版で、日本で昨年の12月のジャンプフェスタに出展されたものと同じものだったが、簡単なボタン操作で「ゴムゴムのガトリング」などルフィの様々な必殺技が使えるのが楽しかった。

 さらにアクションの合間に、リアルタイムムービーとコマンド入力により戦闘が進行するいわゆる「クイックタイムイベント」が入り、その際にはコミック風のコマ割りや、「ドン」といった書き文字が出るなどの演出も入り、気分を盛り上げる。原作ファンにはたまらないゲームとなりそうだ。

 この他、日本では5月10日、台湾では2012年中に発売予定のSFTPS「STARHAWK」のシングルプレイも体験できた。敵を倒すことで得られるパワーにより、巨大な“建物”を建てられるというユニークなギミックのあるTPSで、条件が揃えばボタン1つで巨大な建物が建ち、砲台などを立てれば戦況が一変する。操作は軽快で、特に右スティックを押し込む接近戦アクションが爽快でだった。

 この他にも春発売予定の「プロ野球スピリッツ2012」や、台湾では2012年発売予定の「Asura's Wrath」、「Dragon'sDogma」といった作品など、発売前のタイトルが多数出展されていた。PS Moveのコーナーでは日本未発売の「Medieval Moves: Deadmund's Quest」や、「Move Fitness」など台湾で発売中のソフトも出展されていた。18歳以上のみの年齢制限のコーナーでは「アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス」や、「LAノワール」といった発売済のソフトも出展されていた。

 年齢制限のコーナーでは、3月に発売予定の「NINJA GAIDEN 3」や、2月14日発売の「TWISTED METAL」といったタイトルもあった。「NINJA GAIDEN 3」はシリーズを受け継ぎ、多彩なアクションで敵と戦う。出展はシングルプレイのみだったが、今作では8人のマルチプレイが可能だ。「TWISTED METAL」武装した車にピエロが乗り込み、他のプレーヤーの車と戦うという破天荒な対戦ゲームだ。日本では発売が未定のタイトルだが、会場ではNPCとの激しい戦いを体験できた。いかにも欧米産のハチャメチャなゲームだが、ダークな雰囲気が楽しかった。

 Taipei Game ShowではSCETとMicrosoft Taiwanが毎年大きなブースを出しており、台湾ゲーム業界で、大きくコンシューマーゲームの存在をアピールしている。今年は、Microsoft TaiwanはKinectを大きくアピールしていたが、SCETは圧倒的な出展タイトルで“ボリューム”をアピールしていると感じた。台湾では日本で発売されていない欧米のゲームも販売されており、独特の進化を感じた。特に50台の試遊台によるPS Vitaの印象は強烈だった。

 Taipei Game Showではタイトルの展示だけでなく、会場での販売も大きなセールスポイントになっており、SCETやMicrosoft Taiwanも販売コーナーを持っている。SCETブースではPS Vitaが最もよく売れていたという。帰りの電車の中でも、嬉しそうにカバンから買ったばかりのPS Vitaをカバンから取り出し眺めている人を見かけた。オンラインゲームが人気の台湾だが、他のアジア地域と比べて、コンシューマーゲーム市場が根付いている印象を持った。


PS Vitaのコーナーでは、コンパニオンがプレイをサポートしてくれる
「ストリートファイター X 鉄拳」コーナーはミニステージの対戦台も設置されていた
最新タイトルを大量に出展。左は一番人気の「ワンピース海賊無双」
「FINAL FANTASY XIII-2」のコーナーや、ドライビングシートの試遊台でレースができる「グランツーリスモ5」のコーナー、PS Moveのコーナー
年齢制限コーナー、今までのデバイスの展示コーナー



■ 独立系デベロッパーによる、台湾オリジナルタイトルを参考出展

台湾オリジナルタイトル出展コーナー。今後台湾産のタイトルも増えてくるかもしれない
インキュベーションセンターのタイトルも映像出展されていた

 SCETブースで、他の場所とは違った雰囲気を放っていたのが、「台湾原創内容開発支援活動」コーナーである。ここでは、SCETが支援を行ない、台湾オリジナルのゲームを生み出す活動をアピールしており、今回は3本のゲームがプレイアブルの作品が参考出展されていた。さらに高雄の「PlayStation育成中心台湾(プレイステーション インキュベーションセンター 台湾)」での4タイトルも映像出展されていた。

 今回プレイアブルの作品は、独立系デベロッパーの作品で、Keystone Game Studioのアクションゲーム「Invincible Knight」、F K Digitalの格闘ゲーム「CHAOS CODE」、FUNFIAの音楽ゲーム「Music+」である。

 「Invincible Knight」は昨年弊誌でもインタビューを行なっているが、中世風ファンタジー世界を舞台とした2Dスクロールのアクションゲームで、プレーヤーは巨大な槍を持つ騎士として、単身敵の大軍に立ち向かう。ユニークなのは騎士は非常に強力で、何もしなくても並み居る敵を槍で倒して進んでいくところだ。プレーヤーは騎士のスピードのブーストや、溜め攻撃といったさらに強力な攻撃を行なう。

 本作の目的は制限時間内で、「どこまで騎士を前に進ませるか」に挑戦すること。敵の中には騎士を突き飛ばす敵がいて、攻撃してくるアクションに合わせてカウンター攻撃を行なわないと後ろに飛ばされてしまう。また、ダッシュには「クリスタル」が必要で、クリスタルは攻撃ボタンを押したり、ダッシュ攻撃といったアクションをすることで入手できる。いかにうまくクリスタルを入手してダッシュを継続するか、敵の攻撃にカウンターを遭わせるか、といった「加速のための行動」を積極的に行なっていくというゲームである。

 「CHAOS CODE」は「ギルティギア」シリーズなどを思わせるスタイリッシュで、個性的なキャラクターが登場する格闘ゲームで、アニメーションの書き込みは非常に細かく、キャラクターは表情豊かで、完成度の高さを感じた。特にユニークだと感じたのは「CATHERINE」というキャラクターで、デフォルト状態は全身タイツのような服なのだが、攻撃アクションでギリシャの女神風の姿や、メイド姿など、瞬時にコスプレをするのである。他のキャラクターも表情やアクションが生き生きとしており、日本でも人気を得そうだと感じた。

 「Music+」はPS Moveを使った音楽ゲームで、こちらもレポートしている。プレーヤーは画面に表示される光の軌跡に合わせてMoveを動かす。大きく弧を描くようにしたり、小さな円を描いたり、画面に合わせてMoveを操作するアクションは楽しく、会場でも人気だった。ただ、音楽ゲー無にしては、キャラクターのモデリングが素朴で、演出が地味だと感じた。動きやゲーム性はユニークだったので、今後に期待したいところだ。


【Invincible Knight】
スピード感のあるアクションゲーム。一騎当千の戦いができる
【CHAOS CODE】
凝ったキャラクターの格闘ゲーム。日本でも人気が出そうだ
【Music+】
PS Moveを使った音楽ゲーム。キャラクターのデザインはもう少し練り込みが必要と感じた

(2012年 2月 3日)

[Reported by 勝田哲也]