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「Asia Game Show 2011」SCEHブース&イベントレポート

最大規模を誇るブースにPSファミリーの魅力がぎっしり!


12月23日〜26日開催

会場:香港會議展覽中心(Hong Kong Convention & Exhibition Centre)

入場料:28香港ドル



 香港最大級のゲームイベント「Asia Game Show 2011」は12月26日が最終日。香港ではクリスマスとその翌日は連休(今年は25日が日曜のため、26、27が連休)となっており、休日の今日も多くの来場者が詰めかけている。

 初報でも紹介したとおり、このショウはSCE HongKong(SCEH)が主催していた「PlayStation Expo」がルーツとなっていることから、SCEHのブースは非常に大きく、多くのゲームが試遊可能な形で展示されている。

 



■ PS Vitaコーナーは連日大盛況。物販ブースも連日品切れが続く

 

 今回の目玉となるPS Vitaは約30台の試遊台を設置。多くの来場者が遊べるような配慮が行なわれていた。中でも人気が高かったのは「真・三國無双NEXT」で、待機列に専用のラインが設置されていたほどの人気ぶりだった。

 他にも「GRAVITY RUSH(「GRAVITY DAZE」の欧米タイトル)」や「Uncharted: Golden Abiss(邦題「アンチャーテッド:地図なき冒険の始まり」)」など、中国語ローカライズされたタイトルや「テイルズ オブ イノセンスR」のようなRPGが人気を博していたようだ。ちなみに、「みんなのGOLF 6」も欧米での発売と同時に中国語化が決定している。

 Asia Game Showの物販ブースでは、PS Vita本体はもちろん、多くのPS Vitaタイトルが品切れになるなど、人気は相当のもの。それもそのはずで、旺角や深水ホ(土へんに歩)などのゲームショップなどでは本体やソフトがプレミア価格で発売されており、人気タイトルである「真・三國無双NEXT」は780香港ドルというSCEHが設定した標準小売価格の2倍に迫る価格設定を行なった店があった。それでも多くのソフトが売れているというから驚きである。


【PS Vita体験コーナー】
Vita体験プレイの待機列入口。「無双」以外は待機中にプレイしたいタイトルを申告する形式 今回のAsia Game ShowではPSPタイトルの出展はなし。その代わり、「モンスターハンターポータブル3rd」や「ファイナルファンタジー零式」などがPS Vita向けダウンロードタイトルとして出展されており、グラフィックスや操作性の向上をアピールしていた

プレイ時間は5分に制限され、多くのプレーヤーが体験できるように配慮されていた

2日目(土曜・左側)、3日目(日曜・右側)のPS Vita購入待機列

今回アジア初公開となるゲームも何本かあった。これは「ニコリの数独V」(ハムスター)。従来シリーズと同様のニコリ謹製のペンシルパズルだが、数独では右スティックに数字選択が割り当てられており、操作性が向上している

「エスケーププラン」(SCE)。牢獄に監禁された2人の主人公が脱出を図る、というパズルアクション。操作は前背面のタッチパネルを使用する。ミスは大抵一撃死というブラックな内容だが、コミカルなキャラクターとモノトーンの世界によってそのブラックさを幾分緩和しているところがユニーク? 日本でも発売が予定されている

「Modnation Racer: Road Trip」(SCE)。「モッドネーション 無限のカート王国」のVita版で、タッチパネルを使ったコンストラクション機能の強化が図られている。日本での発売は未定

Asia Game Showの全体マップ。展示スペースの約半分がSCEHブース。横のやや大きなブースはPlayStationの直売コーナー 過去に発売されたプレイステーションファミリーの一覧。アジアならではの赤いPS2なども展示

 



■ PS3タイトルは全年齢層に向けての展開

 

「NBA 2K12」はPSNゾーンでの6人対戦が人気に。なお、ソフトは中国語ローカライズされている

 発売5周年を迎えたプレイステーション 3タイトルの展示はPlayStation Moveタイトルや子供向けゲームを中心としたファミリーゾーン、6台の試遊台をネット接続して対戦プレイを体験できるPSNゾーン、18歳未満プレイ禁止タイトルを集めたコーナー、人気格闘ゲームを集めた格闘ゲームゾーンとそれ以外の一般作を展示したコーナーで構成されている。人気が高かったタイトルは、発売されたばかりの「無双OROCHI2」や「機動戦士ガンダム エクストリームバーサス」、「聖闘士星矢戦記」など。実はガンダムゲームは中国語で攻略本が出ているほどの人気がある。

 香港ならではの人気タイトルとしては「NBA 2K12」(Take-Two)がある。香港はバスケットボールが盛んな地域として知られており、ゲームの人気も高い。「NBA 2K12」は3D対応、PlayStation Move対応など、PS3との親和性が高いため、SCEHも本体同梱版やMove同梱版を発売して後押しをしている。


ブース構造上、人気タイトルにはプレイ待ちの人垣ができる。「エクストリームバーサス」はその人気のため、試遊エリアを入場禁止にすることもしばしばだった

 香港ではゲームレーティング制度が正規に整備されておらず、「18歳未満プレイ禁止」か、そうでないかの2つしかない。そのため「18歳未満プレイ禁止タイトルを集めたコーナー」を用意し、身分証なしでは入れないようにしている。これは東京ゲームショウや台北ゲームショウと同様の措置だ。

 「NINJA GAIDEN 3」、「NEVER DEAD」、「Assassin's Creed: Revelations」といった日本でもD〜Z区分に入るタイトル群の中で目立っていたのは「Call of Duty: Modern Warfare 3」。同作は今年を代表するFPSのひとつだが、実は本作は香港での正規流通品がない。今回こういう形で出展を行なったのはSCE AsiaからのActivisionに対する正規流通品販売に向けてのアピールなのかもしれない。

 ファミリーゾーンでは「EyePet & Friends」(「ミー&マイペット」の続編)や「Start the Party! 2: Save the World」(「Moveでパーティ」の続編)などのPS Moveタイトルに加え、「Disney Universe」、「LEGO Harry Potter Year5-7」などの子供向けタイトルが展示されていた。中でも一押しは「Disney Universe」で、SCE Asiaは今年の夏からディズニータイトルの正規流通を始めており、ファミリー向けのキラータイトルとして大掛かりなプロモーション活動を行なっている。

金網に隠されたような演出の18歳未満禁止ゾーン。日本でもおなじみのタイトルが並ぶ

「Disney Universe」は多数のディズニーキャラクターのコスチュームを着て楽しむアクションアドベンチャー。4人同時プレイが可能。ダウンロードコンテンツの配信も行なわれている ご年配の方々を集めてPS Moveタイトルを体験。「諸兄、ゲームやろうぜ」の香港版?

香港でも人気の高いトロ&クロの写真撮影会も行なわれた。物販ブースでの購入者プレゼントだった「まいにちいっしょ」カレンダーは早々に品切れに

格闘ゲームゾーンの中心は「ストクロ」のビッグスクリーン。写真はMAGO(右)・GAMERBEE両氏のエキシビションマッチ

 格闘ゲームゾーンでは「ストリートファイター クロス 鉄拳」を中心に「鉄拳ハイブリッド」(「鉄拳タッグトーナメントHD」と「鉄拳タッグトーナメント2プロローグ」の2台構成)「ソウルキャリバーV」、「ザ・キング・オブ・ファイターズXIII」を展示。

 スペシャルゲストとしてプロゲーマーのMAGO氏とGAMERBEE氏を招聘し、対戦組み手を行なった。彼らに勝利するとPS3がもらえる、という触れ込みだったが、残念ながら彼らに勝った強者はいなかったようだ。

 「KOFXIII」では香港のゲーム雑誌主催のゲーム大会が開かれ、多くの観覧者をステージ前に集めており、香港での「KOF」人気の凄さを改めて実感させられた。


ここではカプコン小野氏のサイン会も行なわれた。ステージイベント後の新妻氏、MAGO・GAMERBEE両氏とともに記念撮影 ステージイベントで開催された「KOF XIII」大会の一幕。多段コンボによるフィニッシュに会場が大きく沸いた

 



■ SCEHステージイベントレポート

 

 Asia Game Showの恒例イベントとして、日本のゲームプロデューサーによるステージイベントがある。注目度が高かったのはやはり発売前となる「ストリートファイター X 鉄拳」のイベント。本作のプロデューサーであるカプコンの小野義徳氏とバンダイナムコゲームスの「鉄拳」シリーズプロジェクトディレクターの原田勝弘氏が登壇することもあり、どんなステージになるかは予測不能状態。加えてこの場では新発表があることが小野氏によって宣言されていたため、その内容についても注目が集まっていた。

・「鉄拳ハイブリッド」&「ストクロ」ステージイベント〜バンナム原田氏に降りかかった悲劇とは?

「鉄拳ハイブリッド」のステージイベント

 「鉄拳ハイブリッド」のステージイベントでは、バンダイナムコゲームスの原田氏が登壇し、「鉄拳ハイブリッド」のゲームの特徴を説明、エキシビションマッチを行なうなど、ごく普通のステージイベントとして、順調に進んでいた。

 恒例となるプレゼントの配布で見慣れない赤いTシャツを発見し、それが「ストクロ」のTシャツとわかるやいなや、カプコンの小野氏が登場。ここから「ストクロ」のステージイベントに切り替わる。

 「ストリートファイター X 鉄拳」は11月に台湾で行なわれたミーティングで中国語へのローカライズが行なわれることが発表されており、ここで改めてローカライズ内容について説明が行なわれた。なお、ローカライズは香港・台湾向けの繁体字だけでなく、簡体字にも対応している。


「鉄拳ハイブリッド」のプレゼンテーションはトラブルもなく順調に進んで行く。だが、この裏で陰謀が進んでいたことに原田氏は気付いていなかった……

まずは普通にプレゼンテーションを進める小野氏。原田氏も同じ半被を着てお祭りモードに

 そして、新キャラクターとなる“飛鳥(風間飛鳥)”が発表。今回のプロモーションビデオは日本語の楽曲であったが、後日、中国語版のプロモーションビデオもSCEHのサイトで公開されることも発表された。

 さらに、トロ&クロの参戦も発表され、ステージにはトロとクロ、そして「週刊トロ・ステーション」、「みんなといっしょ」のプロデューサーである伴哲氏がリュウっぽいコスチュームを着て登場。しかし、肉体派クリエイター2名に囲まれて頭脳派プロデューサーの伴氏はあわや道着を脱がされそうになる事態に。

 トロ&クロはリュウ&一八のコンパチキャラとして作られており、操作感も元となったキャラクターに近いものとなっている。まだスーパーアーツなどは公開されていないが、今後新技などの発表にも十分期待が持てるキャラクターになりそうだ。


「格闘ゲーム初心者にも遊んで欲しい」ということで選出されたトロ&クロ。ちなみに伴氏の着ている道着はプレゼント用

玉入れゲームに燃える小野・原田両氏

 一通りのプレゼンテーションが終わったところで来場者参加型のゲーム大会がスタート。小野氏と原田氏の対決となり、最初の玉入れゲームは小野氏優勢で終了。そしてこのゲームが終わったところで“敗者への罰ゲーム”が発表される。それはリリコスチュームを着てこのステージに立つこと、というかなり屈辱的なもの。

 この勝負はキャラクター当てジェスチャークイズによって決することとなったが、原田氏にあてた問題がかなり酷いものとなっていた。2問目の問題はキャラがシルエットになっていて、3問目に至ってはなんと小野氏の写真が! もはや鉄拳のキャラですらないこの問題を鉄拳ファンが当てられるはずもなく小野氏の勝利が確定。原田氏はリリコスチュームを着て、イベントの残りを過ごすことになった。

 なお、小野氏のツイッターでは「ワイナリー原田がストクロに飛鳥参戦のお祝いにリリのコスプレで登場。その友情心に感謝感激(笑)」という発言もあるので、この事件はあらかじめ仕込まれていた可能性が極めて高い。なので、関係者各位はあまり原田氏を責めないであげて欲しい。

 そして、こんな険悪な空気を払拭したのは伴氏。「おふたりともプレイステーションお好きなんでしょ?」といって、特製の“プレステ大好きジャンパー”を贈呈。一件落着となった。

 なお、2月に行なわれる台北ゲームショウでも「ストクロ」のイベントが行なわれ、ここでも新キャラクターが公開される可能性が高い。その時に原田氏はリベンジできるのか? 今後の2人の動向に注目したい。


この2つの写真に写っている人物は同一人物です

伴氏からプレゼントされたジャンパーを着て(半ば強引に)仲直り。最後はみんなでハイチーズ

・「PlayStation Vita」ステージイベント PS Vitaに新アプリが登場!

 PlayStation VitaステージではPS Vitaの新機能をSCEの島田宗毅氏が紹介した。1つ目はPS3のリモートプレイ機能を使い、PS Vitaを新しいコントローラーとして使う機能。「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3」では、PS Vitaを使い、1ボタン必殺技を繰り出せる“アルティメットコントローラー”機能があるが、今回紹介された「リトルビッグプラネット2」でのデモでは、PS Vitaのプレーヤーがタッチスクリーンで飛行機のフライトプランを描き、飛行機の手助けを借りてリビッツを進めていく、といったデモが行なわれた。

赤いトリガーアイテムを飛行機が触れることでステージにさまざまな変化が起こるシステム。なお、本バージョンが配信されるかどうかは現時点では未定とのこと

 そして、2つの新アプリが発表された。まず1つは、「ウェークアップ・クラブ」。アラーム時計のアプリで、ゲームと並行動作が可能なため、ゲームの遊びすぎで時間を忘れることがなくなる。というと普通の時計アプリだが、このソフトにはアラーム機能にネットワーク機能が導入されており、同時刻に起きる人をネットワークでつなぎ、起きた人は別の人に“「起きろ」メッセージ”を流すことができる。通常の単一アラーム音ではなく、多彩な「起きろ」音で目を覚ますことができるのが特徴だ。PSNフレンド登録やトロフィー獲得も可能となっている。

 もう1つは「ペイントパーク」。PS Vitaにプリインストールされている「ウェルカムパーク」の系列作となる。タッチスクリーンで絵を描いたり、写真に落書きができるアプリで、できた画像はアドホック通信で他のプレーヤーに送る事もできる。また、コンテストモードというゲームモードもあり、一定時間内に決められたお題の絵を描いて投票形式で順位を決める遊びが楽しめる。「ウェークアップクラブ」、「ペイントパーク」ともに2012年初頭の配信が予定されている。

【2011年12月27日追記】タイトルの一部を誤って表記しておりました。お詫びして訂正いたします。(編集部)

「ウェークアップクラブ」。右がアラーム中の画面。アラーム停止後は特定色で表示されているアバターアイコンをタップすることで起きろメッセージを流せる

「ペイントパーク」の画面。多人数でお絵描き! ツールなどの詳細情報は今回のプレゼンテーションでは発表されなかった

・スクウェア・エニックスステージイベント 「FFXIII-2」の中国語版を初披露

 スクウェア・エニックスのステージイベントでは執行役員の橋本真司氏と「ファイナルファンタジーXIII-2」ディレクターの鳥山求氏が登場。1月31日発売の中国語ローカライズ版「FF XIII-2」を初披露した。このローカライズ版は日本語音声・中国語(繁体字)/英語字幕表示となっている。また、PlayStation Storeで配信されるダウンロードコンテンツについても日本版と同様に配信される事も発表した。

クリスマスプレゼントとして「ディシディア ファイナルファンタジー」シリーズの半額セールの告知も行なわれた。「FF XIII-2」の試遊台には中国語版・英語版があり、日本語版と合わせて3バージョンの展示に

・「真・三國無双NEXT」ステージイベント 新アップデートの開発着手を発表

 コーエーテクモゲームスのステージイベントでは「真・三國無双NEXT」のプロデューサー小笠原賢一氏とディレクターの庄知彦氏が登場し、同作のPS Vitaならではの機能を紹介した。このステージでは日本未発表の情報として、“敵の表示数を増やすアップデートプログラムの開発に着手した”ことを発表。その後、行なわれた記者会見の場ではPS Vitaにおけるシリーズ展開の質問があり、「次回作を作る時には今回入れられなかったPS3版との連動も考えたい」と語っていた。

武将たちの演舞の後に小笠原氏が登場。PS Vitaの人気No.1タイトルであり、プレーヤーはもちろん、現地メディア記者の注目度も高かった

 


 

「アンチャーテッド 地図なき冒険の始まり」の制作スタジオ“SCE Bend Studio”からは、プロデューサーのVictor Harris氏がステージに登壇。欧米圏のクリエイターをこの時期に連れてくるというのはかなり珍しい カプコンの「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3」プロデューサー新妻良太氏によるステージイベントでは、各地のコミコン土産のTシャツがプレゼントされたほか、MAGO・GAMERBEE両氏によるPS Vita版エキシビションマッチが行なわれた。MAGO氏曰く「携帯機でも意外に遊べる」とのこと

(2011年 12月 26日)

[Reported by 岩井省吾]