セガ、PS3/Xbox 360「バイナリードメイン」
登場キャラクターとムービーシーンの続報を紹介


2012年2月 発売予定

価格:未定


 株式会社セガは、2012年2月に発売を予定しているプレイステーション 3/Xbox 360用ドラマティックアクション「バイナリードメイン」の新情報を公開した。

 「バイナリードメイン」は、2080年の東京を舞台に人間とロボットの戦いを描いたドラマチックアクションゲーム。本作では“命”をテーマにした熱いヒューマンドラマと、世界最高峰のAIを実現したアクションを楽しむことができる。今回はムービーシーンの情報を中心に、登場キャラクターと敵ロボットの情報を最新スクリーンショットを交えて紹介していく。



■ ムービーシーン紹介

 ダンたちラストクルー一行はAMADA社への潜入を目指し、日本人協力者・三船のもとへと向かっていた。日本当局の治安維持部隊との戦闘をくぐりぬけ、東京の下層スラムを進軍する中、ダンたちの前に迎えに現われたのは三船の使いだという15歳の少女、ユキ。彼女はこの下層スラムではちょっとした顔らしく、打ち捨てられた渋谷駅の地下街へと一行を導いていく。


 そこは、上層都市に見捨てられた人々が当局の目を避けて集まる無法地帯……。


 そして、売春、武器密売といった違法行為がまかり通る闇市の最奥に待ち受けていたのが、この地下街を牛耳る日本の極道・三船だった。三船は、ダンたちを上層都市への安全な潜入ルートへ手引きするはずだったが、曲者ぶりを遺憾なく発揮し、事前に約束された報酬を釣り上げようと強引な交渉を仕掛けてくる。


 提示されたその金額は当初の予定を遥かに上回った。一方的な取引に怒りを爆発させるラストクルー指揮官チャーリーの叫びも三船に高笑いにかき消されてしまう始末。だが、ちょうどその頃。安全地帯であるはずの地下街深部にまでダンたちを追う日本の治安維持部隊が大挙して迫ってこようとしていた……。



■ 登場キャラクター紹介

■ ユキ

年齢:15歳
性別:女性
国籍:日本

 2080年、旧渋谷駅の地下に興った猥雑な歓楽街を縄張りにする少年グループの1人。その物おじしない性格から地下街を牛耳る極道・三船に気に入られ、グループのリーダー的存在となっている。

 ユキはまだ15歳という年齢でありながら内務省の治安維持部隊の目をあざむくため、違法物品の運び屋をするなど危険と隣り合わせの日々を送っているが三船からの仕事による稼ぎはよく、彼女のグループは疲れた顔の大人たちに比べ格段に活気があるという。

 ダンたちが下層スラムを進軍する中、三船の使いとして現れるのがこのユキである。

「ずいぶんなご挨拶ね せっかく迎えにきたのに」


■ 三船

年齢:55歳
性別:男性
国籍:日本

 渋谷の地下街を牛耳る極道。闇市や売春、レジスタンス組織との武器売買といった違法行為を一手に取り仕切り、下層のスラム街にあって唯一人といっていいほど豪華な生活を送る。

 高額な報酬で上層都市潜入への手引きを引き受けているが、一筋縄ではいかない交渉術でダンたちラストクルー一行を自分のホームグラウンドである地下街に引きずり込み、さらなる金をむしりとろうとほくそ笑む。

「悪いが領収書は出せないぜ」


■ カイン

機械:CN-7型戦闘ロボット
国籍:仏国

 ラストクルー所属。IRTA(国際ロボット技術機構)仏国部隊により製造された特務ロボット。アメリカ・ベルゲン社製の最新型AI(人工知能)を搭載、型番はCN-7型。その愛称としてカインと呼ばれている。通常の戦闘はもちろん、敵AIなどへのハッキングを得意とし、IRTAでは今後のラストクルーによる潜入査察作戦への標準装備も検討されているという。

 物腰や言葉遣いはやわらかく、擬似的なユーモア感覚を披露することもあるが、あまり空気を読めずにラストクルーのメンバーから呆れられることもしばしば。

「では 自爆しましょうか?」


■ 黒澤

年齢:35歳
性別:男性
国籍:日本

 内務省警察局の刑事であり、前線指揮官。反体制であるレジスタンスたちから要注意人物と目され、捜査官として非常に鼻が利く“イヌ”であると恐れられている。警戒厳重な上層都市で治安維持部隊の大量のロボットを率い、ダンたちの追跡をしてくる。

 黒澤としては、圧倒的な戦力差でレジスタンスの摘発などに歯ごたえを感じていなかった矢先、久々の獲物であるダンたちラストクルーの潜入を歓迎しているフシさえある。勤務中、お気に入りの食事はカップラーメンであるらしい。

「武器を捨てろと言ってるんだ 男はかまわんが…… 女は殺したくない」


■ 天田洋二

年齢:39歳
性別:男性
国籍:日本

 日本のロボットメーカー最大手であるAMADA社創設者。若くしてロボット、人工知能の権威として主に人型ロボット製品を世に送り出してきた。そこで得た資金力を背景に、ニューオーダーズと呼ばれる当時新興政治勢力を支援し、彼らが力を得ると日本の上層都市建設では中心的な役割を与えられ、さらに強大な富と力を得た。

 しかし、2039年、自社の技術を盗用したとしてアメリカのロボット会社最大手ベルゲン社と法廷で争い、敗北。以来、数十年に渡り公の場から姿を消すが、2080年にベルゲン社を襲撃した人間そっくりのロボット“ホロウチルドレン”を開発した疑惑により、IRTAは天田を要注意人物として、潜入査察部隊ラストクルーを派遣した。

 2039年以降公の場に姿を現わしておらず、現在の容姿を認識できるデータは一切存在していない。

「進化とは…… 苦痛に追い詰められた“生命のあがき”だ」


■ 敵ロボット紹介

■ デッドアイ

 IRTAコードは「LRJ-0097」。AMADA社製、2077年度採用。強行突入作戦の狙撃支援として開発されたロボット。搭載された自己のセンサーと情報統合ネットの周辺データを相互検討し、常時補正を行ないながら最適な狙撃ポイントを割り出す。天井や壁にも機体を固定できる「三次元接地機能」を有する最初のロボットとされる。



■ ヘラクレス

 IRTAコードは「MRJ-0343」。AMADA社製、2076年度採用。防衛省が提唱した「統合ロボット戦略構想」の中核とされた国土防衛用ロボット。国内の治安作戦ではなく、他国からの軍事侵攻に対抗するために開発された軍事用ロボットであり、ガトリングガンといった重火器を装備していることが多い。対戦車・対空などの戦闘を想定した各種兵装アタッチメントが開発されている模様。



■ スパイダー

 IRTAコードは「MRJ-0842」。AMADA社製、2076年度採用。陸上自衛隊ロボティクス部隊でも採用されている軍事用多脚ロボット。優れた情報収集・監視・偵察(ISR)システムが搭載され、内務省は海岸線などに配置する統合センサー・ピケットとして運用しているが、搭載武器を使用した侵入者対処も行なう模様。サーチレーザーで対象を捕捉すると、背中に格納されたミサイルを発射し、圧倒的な火力を敵に与えることができる。




(C)SEGA

(2011年 8月 29日)

[Reported by 志賀康紀]