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E3 2011レポート

任天堂ラウンドテーブルでUbisoftがWii U用新作3タイトルを発表
新作「アサシンクリード」、や「KILLER FREAKS」のFPSの常識を撃ち砕く新しい対戦モードなどを紹介


6月7日〜9日開催(現地時間)

会場:Los Angeles Convention Center



 8日の夕方に開催された任天堂ラウンドテーブルにおいて、任天堂はUbisoftとパートナーシップを結んでWii Uに向けて「Tom Clancy's Ghost Recon Online」、「KILLER FREAKS From Outer Space」、そして「アサシンクリード」の新タイトルを開発中であることを発表した。

 会場には任天堂の代表取締役社長、岩田聡氏と、UbisoftのCEO、Yves Guillemot氏が現われてがっちりと握手を交わして新コントローラーに向けた協力体制をアピールした。岩田氏はUbisoftが任天堂のオファーを受けてWii Uの面白い使い方をサポートしてくれると語り、このパートナーシップが新しいエンターテイメントを作りだすと挨拶した。

 Guillemot氏はUbisoftのカンファレンスでも「ソーシャル性」をゲーム作りの方針の1つとして打ち出したが、このラウンドテーブルでも「ソーシャルゲーミングは産業の次の段階」と述べ、Wii Uという革命的なコントローラーがよりソーシャルなゲームプレイへの挑戦を可能にしたと語った。

 その後、開発者によるプレゼンテーションと実機によるデモプレイが行なわれた。ただし「アサシンクリード」はまだ正式なタイトルも決まっていない開発の初期段階とのことで、今回はWii Uでの遊び方を文章で例示するにとどまった。どのタイトルも個性的で今すぐ遊びたいと思わせる魅力的な要素が多かった。「Tom Clancy's Ghost Recon Online」、「KILLER FREAKS From Outer Space」は2012年のローンチが予定されている。


笑顔で握手を交わす任天堂の岩田聡氏と、UbisoftのYves Guillemot氏



■ コントローラーが戦略情報端末になるWii U版「Ghost Recon Online」

 最初のタイトルはUbisoftのカンファレンスレポートでも紹介した「Tom Clancy's Ghost Recon Online」。本作はトムクランシーシリーズの人気作品「Ghost Recon」シリーズの要素を受け継いだ、基本無料のオンラインゲーム。開発しているUbiシンガポールのスタッフがプレゼンテーションを行なった。

 Wii U版の「Ghost Recon ONLINE」は、すべての兵士が情報を共有する「Crosscom 2.0」という戦略情報システムの端末としてWii Uコントーラーを使用する。実際の米軍兵士がGPSを使って戦略をたてるように、上空からの情報が地図としてコントローラーのモニターに表示され、そこにマーカーを付けるとテレビモニター側のゲーム画面にもその情報が反映される。

 例えばマップに表示される上空からの偵察映像で敵を見つける。その地図上の敵にタッチパネルの操作でアタックビーコンを付ける。すると、実際の戦場が表示されているテレビ画面側にもビーコンの方向や距離がビジュアル的に表示される。もちろんチーム戦であれば、チーム全体が情報を共有することができる。この視覚情報と、コントローラーについているボイスチャット機能をつかった音声でのやり取りによって、タクティカルな動きを実現する。敵の位置を知らせるだけでなく、作戦のウェイトポイントを示したり、マーカーでミサイルを誘導することもできる。

 コントローラーを使った武器のカスタマイズも実演された。テレビ画面に映っている武器に向かって、コントローラーのモニターで選んだパーツをタッチ操作で投げることで、テレビ画面側の情報が更新される。選べるクラスは「アサルト」、「リコン」、「スペシャリスト」の3つ。ライブデモでは1対1のマルチプレイ対戦でタクティカル要素を使った戦闘の流れを見ることができた。

 テレビを付けていない時でもコントローラーを使ってゲームの情報を受け取ることができる「Ghost Feed」システムも紹介された。


Wii Uの「Crosscom 2.0」が「アサルト」、「リコン」、「スペシャリスト」の3クラスそれぞれのスキルを生かした戦い方をサポートする



■ FPS vs RTSの対人戦が熱い「KILLER FREAKS From Outer Space」

 「ラビッツ・パーティー」を開発しているUbiモントリオールのスタッフが発表したのは、Wii Uコントローラーを使った新感覚のFPSゲーム「KILLER FREAKS From Outer Space」だ。敵は宇宙から攻め込んできた侵略者だが、その姿はどことなくウサギを思わせる。FPSの面白さはどこにあるのか、という問いに対して本作が出した答えは「コントロール」。

 Wii Uのジャイロセンサーと加速度計を使って、コントローラーの位置情報とゲーム内の位置情報をリンクさせ、まるでコントローラーのモニターから別の世界を覗き込んでいるように、コントローラの動きに合わせてモニターの画面が動く。コントローラーを足元に向けて、そこにいる敵を撃ったり、上を見上げたりといった身体を使った動的な操作が特徴だ。

 デモプレイではシングルとマルチのプレイが披露された。シングルプレイでは音の情報を頼りにコントローラーを動かしてエイリアンを見つけて倒していく。出てくる武器は、ショットガン、プラズマ銃、ミサイルなどかなり個性的で、最後は巨大なタコのようなエイリアンのロボットに襲われて終了した。

 マルチプレイは「Real Time Enemy Director」という特別なシステムで行なわれた。テレビモニター+クラシックコントローラーが人間側、Wii Uがエイリアン側に分かれて戦う。「シューターVSストラテジー」という説明通り、人間側は通常のFPS画面と操作を行なうのだが、エイリアン側は上空からモニタリングしながらユニットを配置していくというRTS風の戦いを行なう。配置されたユニットはFPSゲームの敵となって現われる。この斬新なシステムにはFPSユーザー以外にもゲームの門戸を広げるという意図がある。

 プレゼンテーションでは、立った状態でコントローラーを持って激しく動いていたので、質疑応答では操作方法が少しうるさくないかという質問が飛んだが、プレゼンテーションなので少し派手にやったが実際はソファで少し動かすだけでもプレイできるということで、狭い部屋でも安心だ。


「ラビッツ・パーティー」を作ったチームの新作だけに、敵となるエイリアンはどことなくウサギに似ていて、凶悪そうだが憎めない(写真は「KILLER FREAKS From Outer Space」とは違います)



■ Wii Uコントローラーを使った「アサシンクリード」の新作を開発中

 今年のE3でも最大の話題作の1つ「アサシンクリード」もWii U用に新作が作られる。現在はまだ開発に着手したばかりで、今回はなにもビジュアル的には見ることができなかった。代わりにWii Uコントローラーをどういったフィーチャーに活用するのかが発表された。

 それによると、インタラクティブなデータベースと、素早武器交換、新しいパズル要素、イーグルビジョン/センスなどがWii Uで操作できる要素となるようだ。また、グラフィックスについては他のコンソールで使っているシェーダーをそのまま使うことになるらしい。ゲームはまだまだ開発の初期段階なので、今後の情報に期待したい。


「アサシン クリード リベレーション」が発表されたばかりだが、さらなる新作の開発には驚かされる

(c) 2011 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Assassin’s Creed, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.
(c) 2011 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Tom Clancy's, Ghost Recon, the Soldier Icon, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the US and/or other countries

(2011年 6月 9日)

[Reported by 石井聡]