E3 2011レポート
Microsoft、「Best of Xbox Showcase」を開催
Kinectまみれのナイトパーティー、さっそく「Forza 4」をKinectでドライブ!
米Microsoftは「Xbox 360 E311 Media Briefing」を実施した現地時間の6月6日の夜、新作タイトルの試遊会「Best of Xbox Showcase」を開催した。
Microsoft主催のナイトパーティー「Best of Xbox Showcase」 |
The Conga Roomの入り口には「Gears of War 3」仕様の特注Xbox 360が飾られていた |
会場はステージまで使って試遊台を展開 |
「Forza 4」をKinectでプレイ |
取材に応じて頂いた「Forza Motorsport 4」クリエイティブディレクターのDan Greenawalt氏 |
「Best of Xbox Showcase」は、E3会場近くのバーThe Conga Roomを会場に、「Xbox 360 E311 Media Briefing」で発表した最新作が試遊できるというもの。試遊台にはクリエイターもいてデモを受けることもできるし、取材することもできる。最近増えつつあるE3“夜の部”のひとつである。
「Best of Xbox Showcase」で大きくプッシュされていたのは、やはりKinectだ。昨年、Kinect専用タイトルとしてはもっともヒットした「Dance Central」の続編「Dance Central 2」(Harmonix)を筆頭に、「Kinect スポーツ: シーズン 2」(Rare/Big Park)、「Kinect Star Wars」(LucasArts)、「Kinect: Disneyland Adventures」(Frontier Developments)、「Tom Clancy's Ghost Recon Future Soldier」(Ubisoft Paris)などをフロアの全域に展開。
「Fable: The Journey」(Lionhead Studios)と「Tomb Raider」(Crystal Dynamics)に関しては、まだ発展途上のためか試遊台はなく、デモンストレーションのみだった。また、「Xbox 360 E311 Media Briefing」では発表されなかったKinect専用ホラーアクション「Rise of Nightmares」(SEGA)、Kinect専用ヒーロー格闘ゲーム「PowerUp Heroes」(Ubisoft)、鬼才水口哲也氏が手がけるKinect対応シューティング「Child of Eden」(Ubisoft)などの試遊台も配置されていた。
意外なところでは、毎年恒例となっているXbox LIVEタイトルを夏の時期に一斉リリースする「Summer of Arcade」から、「Insanely Twisted Shadow Planet」、「Toy Soldiers: Cold War」、「Bastlon」、「Fruit Ninja Kinect」、「From Dust」などが参考出展されていた。とても1時間や2時間では見て回れないほどのボリュームがあった。
そうした中で今回、もっとも派手に出展していたのが「Forza Mortorsport 4」だ。試遊台が合計4台用意され、そのうち1台は、「Forza」シリーズのウリである3画面出力によるワイド画面による試遊台と、2台が通常の試遊台、残り1台がKinectでプレイできる試遊台だ。「Forza 4」はKinect対応という点が大きく注目されているため、Kinectの試遊台は常時人だかりができていた。
Kinectによるドライビングモードは、まだ開発途上であまり積極的に触らせたくないという印象だったが、1周だけという条件で実際に体験することができた。
今回体験したバージョンは、音声認識による操作やヘッドトラッキングによる視点操作には対応しておらず、両手によるハンドル操作と、体を後ろにのけぞらせることによるバック移動操作のみに対応したものとなっていた。アクセル、ブレーキはオートで、アシスト機能が全開になったeasyモード以上のイージードライビングモードとなっている。
Kinectによるドライビングは、ゲームモードとしては「Autovista Mode」というバーチャルショウルームからアクセスする。ここでまず鑑賞する車を選択し、その後ガレージで、Kinectによる操作で車を鑑賞することができる。デモではフェラーリ3種(599 GTO、458 Italia、Enzo)から1台を選ぶことができた。ちなみに「Autovista Mode」が何車種対応するのかは現在調整中だという。
「Autovista Mode」では、体を左右に傾けることで車が左右に回転し、しゃがみ込むことで視点が下に移動し、車のカラーを変えることもできる。フロントおよびリア、そして左右のドアは直感的な操作で開け閉めすることができ、カーソルを合わせることで、エンジンやホイールの性能を調べたり、音声解説を聞くことができる。もちろん、車内に入って内装を眺めたり、キーを差し込んでエンジンを吹かすことができる。エンジンを掛けた状態でハンドルを握ると、実際にKinectで走ることができるというわけだ。
実際に走ってみた感想は、さすがは360fpsで物理シミュレーション処理を行なってきた「Forza」シリーズの最新作だけあって、思ったよりしっかりシミュレーションされており、200kmを超えるような高速レースをそれっぽく走ることができる。もちろん、アクセルとブレーキを気にしなくていいのは大きいが、レースゲームの認識を変えるには十分なインパクトを備えていると感じた。
Kinectの試遊コーナーにいたクリエイティブプロデューサーのDan Greenawalt氏に話を聞いてみたところ、Kinectによるドライビングは、「Forza」が新たに導入したカジュアルレースモードで、従来のゲームコントローラーやハンドルコントローラーによる操作に変わるものではなく、車に興味があるすべての人に純粋にドライビングを楽しんで貰うためのものだという。ドライビングの楽しさを知った後は、コントローラーを操作してレースに挑んで欲しいということだ。
【Forza Motorsports 4】 | ||
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Kinectによる試遊のほか通常のゲームコントローラーでも走ってみたが、1080p/60fpsの滑らかなドライビングはそのままに、ライティングエンジンが改良され、車のボディや水面への陽光の乱反射がまぶしい。遠景の表現もより自然になり、起伏のある地形でのドライビングがより楽しみになっている |
【Best of Xbox Showcase】 | ||
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アルコールありということで、ナイトパーティーは奇声歓声が渦巻き大いに盛り上がる。Xbox LIVEアーケードタイトルやWindows Phoneタイトル、そしてPC向けの「Age of Empires Online」なども出展されていたが、やはりKinectタイトルの人気が高い。ナイトパーティーとの相性も抜群だ |
□Electronic Entertainment Expo(E3)のホームページ(英語)
http://www.e3expo.com/
□Microsoftのホームページ(英語)
http://www.xbox.com/
□日本マイクロソフトのE3特設サイト(日本語)
http://www.xbox.com/ja-JP/event/e32011/home
(2011年 6月 7日)