バンダイナムコ、AC「鉄拳タッグトーナメント2」プレス向け体験会を開催
AOU 2011から大幅にバージョンアップ! ライブモニターも出展


5月9日 開催

会場:バンダイナムコゲームス 未来研究所


 株式会社バンダイナムコゲームスは、2011年秋稼動予定のAC用対戦格闘「鉄拳タッグトーナメント2」のプレス向け体験会を商談会とあわせて開催した。2月に開催されたAOU 2011では出展されていなかったライブモニターの実機も確認できた。



■ 44体のキャラクター、新システムが体験できるプレス向け体験会を開催!タッグならではのシステム、実機出展されたライブモニターに迫る!

ゲーム性・演出・グラフィックスのみならず、モーションの美しさも魅力の1つ。本作では、物理エンジンにHAVOKを採用していることも確認できた

 まず、本作について、簡単におさらいしておきたい。「鉄拳タッグトーナメント2」は1レバー+5ボタン(RP/LP/RK/LK/タッグ)でキャラクターを操作する対戦格闘アクションゲーム。複数人を選択する対戦格闘ゲームでは珍しく、「敵チーム全員を倒したら勝利」ではなく、「2人のどちらかを倒せば1ラウンド勝利」となる。初期設定では、2ラウンド先取でゲーム勝利となっている。また、ダメージを受けた際に赤く表示される体力ゲージ(回復可能ゲージ)は交代することで回復可能という点も特徴となっている。

 前作「鉄拳タッグトーナメント」から12年振りのリリース、シリーズ最大となる40以上のキャラクター、新システム「TAGアサルト」、世界対応する「TEKKEN-NET」、国内だけでなく海外のリプレイも閲覧できるライブモニター、今春サービス開始となる「バナパスポートカード」対応など、様々な面で注目を集めている。

 AOU 2011では42キャラだった使用可能キャラクターが「オーガ」、「風間 準」が加わり44に、また、AOU版ですでに登場していたキャラクターも、「鉄拳6」と同じ技であってもヒット時の効果が異なるなど、1時間程度の試遊時間ながら、AOU 2011より大幅にバージョンアップしていることが確認できた。

 中でも注目したいのがタッグならではのシステム「TAGコンボ」と「TAGアサルト」。「TAGコンボ」は特定の空中コンボ始動技のヒット直前にTAGボタンを入力することで発動し、交代したパートナーが空中に浮いている相手にコンボを決めることができるシステム。通常のコンボよりも回復可能ゲージを大きく減らせる。「TAGアサルト」は相手を浮かせ、バウンド始動技のヒット直前にTAGボタンを入力することで発動。TAGアサルト中はパートナーと協力して交互に空中コンボが決められる。大ダメージが狙えるが回復可能ゲージが多く残るため、後半体力を一気に奪いたい場合に効果的だ。

 例えば、アリサならインバウンドキック(9RK~RK)が「TAGアサルト」始動技、アップストリーム(6RKLK~RK)が「TAGコンボ」始動技となっており、どちらも規定の始動技を決める直前にTAGボタンを入力すれば発動するわけだ。筐体に備え付けられていたインストカードには1キャラクター1種類の始動技しか記載されていなかったが、実際には複数の始動技が用意されると予想される。実戦で使いやすい始動技を探すことが「TAGコンボ」と「TAGアサルト」をうまく活用する近道になるだろう。

 他にもタッグらしい技としてタッグスローが存在する。前作でのチェンジ投げ(RP+チェンジボタン)は、タッグスロー(RP+TAGボタン)となっており、決まれば回復不能のダメージを与えられることが確認できた。

 なお、紹介したのはあくまで今回プレイしたバージョンであり、今後行なわれると予想されるロケテストを経て、さらに調整されるのは間違いないだろう。

 AOU 2011では出展されなかったライブモニターも実機出展された。AOU 2011で発表のあった通り、上下左右の4つのセレクトボタン、エンター/キャンセルボタン、非接触式カードリーダーが搭載されており、実際にセレクトボタンなどを使って一部のコンテンツが利用できた。JAPANやKOREAからなる4つのリージョン→ランキングタイプ→プレーヤーと選択し、そのプレーヤーのリプレイデータが存在すれば、リプレイを閲覧することができる。今回のバージョンではポイントランキングからのみだったが、ユーザーの要望を考え、段位やキャラクターからもリプレイ閲覧ができるようにするそうだ。なお、プレイ感環境などの違いから世界を一括りにしたランキングは行なわないとのこと。

 サンプルで用意されていたランキングは、プレーヤーポイントランキングで、順位・プレーヤー名・チーム名・段位・タッグを組む2体のキャラクターとぞれぞれの段位、エリアと店舗、ポイントが確認できた。段位はキャラクター毎に保存されるが、タッグの組み合わせは多いため、使用するキャラクターに問わず、プレーヤー毎に勝敗・ポイントが計算されると予想される。

上下左右の4つのセレクトボタン、エンター/キャンセルボタン、非接触式カードリーダーが搭載されたライブモニター。国内だけでなく、海外のプレーヤーの情報やリプレイが自由に閲覧できる。海外での段位のアンロック状況などもすぐに、しかも無料で確認できてしまう。バナパスポートカードを利用すれば、自分の情報が閲覧できるようだ

 AOU 2011で発表された本作から「鉄拳」を始めるプレーヤーでもコンボが決められるようなシステム、バナパスポートカードやTEKKEN.NETの詳細、ロケテスト開催日程など、今後の発表にも注目していきたい。

 ※バナパスポートカードとは、1枚のカードで対応ゲーム機が全て遊べ、使用回数制限がなく、タッチするだけで使えるアーケードゲーム用のカードで、カードをhttp://user.banapassport.netに登録することで様々なサービスが受けられる。「おサイフケータイ」にも対応しているため、対応携帯電話をカードの代わりとして使うこともできる。第1弾対応タイトルは今春稼動予定の「ドラゴンボール ZENKAIバトルロイヤル」。

キングとマードック、ドラグノフ・ブライアンによる協力攻撃、ヨシミツ、特定の組み合わせによる因縁演出のスクリーンショットが公開された

TEKKEN TM & (C) 2011 NAMCO BANDAI Games Inc.

(2011年 5月 10日)

[Reported by 木原卓]