「Alliance of Valiant Arms AVAれ祭り2011 秋葉原 -春の陣-」開催
国内有力クラン結集!3つ巴のエキシビジョンマッチの行方は!?


4月29日~5月5日開催

会場:ベルサール秋葉原

入場料:無料


 株式会社ゲームオンは、4月29日~5月5日まで行なわれている株式会社サードウェーブ主催のPCゲーム総合イベント「『第3回 秋葉原PCゲームフェスタ』 Powerd by Galleria」にて、「Alliance of Valiant Arms AVAれ祭り2011 秋葉原 -春の陣-」を開催した。

 「Alliance of Valiant Arms(以下、A.V.A)」では半年ぶりとなる待望のオフラインイベントとなり、開催を待ちわびていた多数のユーザーが訪れた。この日は来場したユーザーと運営チームによるスペシャルマッチと、ユーザーアンケートにより選抜された3クランによる総当りのリーグ戦のエキシビジョンマッチが行なわれ、公式大会のみならずオンラインのユーザー大会でも多くの実績を上げる有名クランが集い、ハイレベルな試合が繰り広げられた。

 また、本作で4月27日に実装された新モード「The Infection」の紹介も行なわれ、新規ユーザーや低年齢層のユーザーに広く「A.V.A」の魅力をPRした。



■ 朝から1,000人以上のユーザーが長蛇の列!半年ぶりのオフライン大会は大盛況!

当日は会場周辺を1周する1,300人余りのユーザーが列を作った。最前列は朝7時ころから並んでいたとのこと。会場は完全にキャパシティーオーバーで入場できなかったユーザーもいた

 この日は事前に行なわれたユーザーアンケート「このクランの対戦が観てみたい」において、多くの票を獲得した3クランが登場した。

 クラン「sleep」は、昨年末に行なわれた「AVAれ祭り2010~秋葉原・冬の陣~」で優勝し、日本最強の称号を手にしたクランで、韓国のプロゲーマーチーム「ASTRICK」と善戦した文字通りの本命クランだ。アンケートでもダントツの人気を誇った。クラン「Risonanza」は国際試合の経験もある強豪クランで、昨年末の大会で「sleep」との接戦を落として準優勝になったことから、雪辱を期したいところだ。

 クラン「SunSister」は、今回のイベントではダークホース的存在だ。クランとしての活動は3クラン中もっとも浅いが、実績のあるメンバーを揃えている。ユーザーアンケートが行なわれた際には自身のクランに投票してもらおうと、「ニコニコ生放送」でPR活動をしたり、クラン紹介動画を作って公開したりと積極的にロビー活動を行なったユニークなクランだ。

 第1試合は「SunSister」対「Risonanza」の戦いとなった。抽選の結果、マップは「Black Scent」、「SunSister」の先攻で行なわれた。この「Black Scent」はグレネードを様々な場所から投げられる研究しがいのあるマップで、守備側に有利なマップだ。コイントスで先攻を選択した「SunSister」は1ポイントでも序盤で取って、後半を守りきりたいところだ。

 第1ラウンドは「Risonanza」が守備側でポイントマンを配置する特徴的な配置を行なった。慎重な試合運びの中、隙はおろかダメージも受けないというパーフェクトラウンドで守りきり、ラウンドを獲得。第2ラウンドは攻める「SunSister」が、守備側に有利な状況を射撃で切り抜けて見事相手を全滅させた。

 続く第3ラウンドは「SunSister」が爆破ポイント2番を攻め切った。第4ラウンドでは、「SunSister」は変わって1番の爆破ポイントを攻め上げてラウンド勝利。第5ラウンドでは、双方のチームが相手の出方を伺い膠着するも、「SunSister」が設置した爆弾を「Risonanza」が解除して勝利。第6ラウンドでも当初は「SunSister」が序盤攻めあぐねて膠着した展開だったが、双眼鏡を取った選手がスモークの切れ目からUAVで敵の位置を特定。直後の味方のフラグ逃げた。地下の設置ポイントにラッシュをかけて「Risonanza」の全滅に導いた。

 攻守交替して第7ラウンドは、「SunSister」が硬い守りを見せ、突破口を与えない。相手チームの裏側に回りこむ「裏取り」が守備側から成功してラウンドを決めた。第8ラウンドではお互いにプレーヤーを削りあいながら、1対1のシチュエーションになり、「Risonanza」が爆弾設置に成功。解除を試みた「SunSister」の選手を下してラウンド勝利を収めた。

 第9ラウンドでは「SunSister」がCordy選手の3人抜きの活躍でラウンド勝利し、「SunSister」が王手をかけた。第10ラウンドは後のない「Risonanza」が接戦を2対1の状況に持ち込み、勝利。11ラウンドは地上がメインの戦場となる。「Risonanza」のスナイパーが、敵との出会い頭にクイックショットで倒した後、直後に倒した敵のアサルトライフルに持ち替え、直後の敵を倒すファインプレーが飛び出した。しかし、直後にチーム全体が押し込まれゲームセット。ラウンドカウント4:7で「SunSister」が1勝を上げた。


会場では試遊台のほかにも、メッセージボードやリアルガチャコーナーが設置され、人気を博していた
韓国の「A.V.A」開発者から、東日本大震災を見舞うメッセージが上映された(左)。ネットカフェ太郎氏による動画配信も会場で行なわれた(中央)。会場は外のユーザーを入場させるために、途中からオールスタンディングになった(右)



■ エキシビジョン第2試合は本命の「sleep」が登場!

「A.V.A」運営プロデューサーの井上洋一郎氏。3月からのオンライン大会の決勝戦をこのイベントに据えるつもりだったが、大震災の影響でファン投票によるエキシビジョンマッチに企画変更したとのこと

 第2試合は「SunSister」対「sleep」の対戦だ。マップは「Hammer Blow」。前試合の「Black Scent」よりもさらに守備側が有利なマップだ。コイントスで攻守の選択権を得た「SunSister」は今回も先攻を選択した。

 第1ラウンドは「sleep」の勝利。エイミングのうまさで定評のある「sleep」AK~ayS選手が3発続けてクイックショットをミスするも、直後に拳銃に持ち替え相手スナイパーを倒し会場を沸かせた。第2ラウンドは「SunSister」のNumLock選手がトリプルキルの大活躍で勝利。続く第3ラウンドは「SunSister」が4対2の状況に持ち込み危なげなく爆弾を設置。解除を阻止してラウンドゲット。

 第4ラウンドは変わって「sleep」が底力を発揮。Ak~ayS選手のトリプルキルが決めてとなりラウンドを獲得。第5ラウンドは「sleep」は1人倒されたら1人倒すという堅実なプレイを展開。決め手となる戦場を確実にものにした。第6ラウンドはセンター付近での壁越しの戦いを展開。「sleep」が堅実に守りきった。

 攻守交替後の第7ラウンドは、「SunSister」がいかに守りきるかが焦点になる。しかし、1度プレイが暖まった「sleep」の勢いがとめられない。Ak~ayS選手が連続3発で3killというスーパープレイが勝負の決め手になった。第8ラウンドは倉庫付近で「SunSister」のcordy選手と「sleep」のLy.RoAr選手の1on1の勝負に持ち込まれた。お互いに場所がわっている緊迫した状況の中Ly.RoAr選手がkillを決めて「sleep」の勝利。第9ラウンドは「sleep」が外の設置ポイントに爆弾を設置。「SunSister」の倉庫内の設置ポイント付近にいた選手が出遅れ、文字通りあぶりだされてきたところを確実にしとめてラウンド勝利。下馬評通り「sleep」が圧勝した。

「sleep」の選手たちの常に隙のないプレイが目を引いた。ミスらしいミスがほとんど無い上、個々の連携もピカ一だった
イベント序盤はKeNNy氏や井上氏を擁する運営チームと来場したユーザーとのスペシャルマッチが繰り広げられた。空気を読まない(?)ガチプレイで運営チームが圧勝した。ちなみに「A.V.A」公認アドバイザーのKeNNy氏は、ゲームプレイでの瞬発力を高めるため、上半身の筋力トレーニングを欠かさないとのこと



■ エキシビジョン第3試合は「sleep」対「Risonanza」!スーパープレイが続出

優勝した「sleep」
最後は参加者全員で記念撮影

 最終試合となる第3試合は「sleep」対「Risonanza」。マップは「Fox Hunting」で、「Risonanza」が先攻だ。「Fox Hunting」は中央に居ればほとんど周囲の音を聞くことができるマップで、高低差があることもあいまって撃ち合いに長けたクランに有利なマップだ。音を消して一気にラッシュで攻め落とすのがセオリーだ。

 第1ラウンドは初動で、「Risonanza」がスナイパーを失う。アサルト4人で攻め上げるが、C4キャリアが2番の爆破ポイントで設置に失敗。残り50秒で爆弾を取りに戻るが展開が間に合わず「sleep」がラウンドをゲット。第2ラウンドでは「Risonanza」がスモークに紛れて移動を試みる。だが、移動を見られていたために回り込まれることになり、あえなく全滅した。

 続く第3ラウンドは、さらにフラッシュとスモークで目くらましをして移動して爆弾の設置に成功。ここで光ったのは設置ポイント直衛のSyaNha1選手だった。1人で守っていたSyaNha1選手は、あえて設置を試みているグループに手を出さず、設置後に敵がバラけたところを見計らってまとめて撃破。爆弾解除に持ち込んだ。第4ラウンドは初動から「Risonanza」のアドバンテージで展開した。5対3から4対3に人数が減ったところで、最後の3人をトリプルキルで仕留めた。第5、第6ラウンドとも「sleep」が堅実な守りで隙を与えなかった。

 攻守交替後の第7ラウンドは、攻める「sleep」は序盤のグレネードの投げ合いで3対3になるも、「sleep」Ly.RoAR選手が裏取りにやってきた「Risonanza」のもるちゃん選手を刺す活躍を見せ、さらに2Fの設置ポイントに爆弾設置を成功させ、ラウンドをものにした。第8ラウンドは序盤で4対2になる「Risonanza」に有利な展開になり、お互いにスニークして位置を探り合うドキドキした展開に。2人で設置を完了させるも「Risonanza」Camisado選手2人を連続して排除し、爆弾解除を成功させた。第9ラウンドではAk~ayS選手がトリプルキルを決める鬼神の活躍で、ラウンドカウント7-2で圧勝し、「sleep」が優勝を決めた。

 2試合とも勝利を収めた「sleep」の決め手は、守備側で有利な状況で崩されない連携力と個人のスキルといえる。その場の敵プレーヤーのゲットよりも戦局を見極められる判断力はこのクランならではと言える。今回はエキシビジョンマッチとはいえ、訪れたユーザーにとっては日本最高峰の試合を堪能できたのではないだろうか。

目を見張るプレイの多かった第3試合。戦局を見極めることの大切さを観戦したユーザーに強く感じさせた試合だった



【The Infection】
4月27日に実装された新モード「The Infection」。いわゆるゾンビモードで、井上氏によればFPS未経験者やユーザーレベルの底上げのために導入したとのこと。人間側に立てば感染体に向かって銃をとにかく撃つことで、積極的に相手を倒す練習になる。また、感染体の側に立てば、マップ全体を動き回って他のプレーヤーを探しまわることで、マップの構造を理解できる。「初心者のプレーヤーに是非プレイしてもらい、ユーザー同士で積極的に対戦するきっかけをつかんでもらいたい」とのことだ

【The Infectionトレーラー】

(2011年 4月 29日)

[Reported by 三浦尋一]