東芝、「ゲームダイレクト3」を搭載した「REGZA Z2」
新エンジン「CEVO」搭載。3チューナーで2番組同時録画可
株式会社東芝は、地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ「レグザ(REGZA)」シリーズの「Z2」3機種を3月25日より発売する。47型の「47Z2」、42型「42Z2」、37型「37Z2」のラインナップで、価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格は47型が32万円前後、42型が25万円前後、37型が20万円前後となっている。
新開発のIPS倍速(120MHz駆動)クリアLED液晶パネルを採用。いずれのモデルも1,920×1,080画素のフルHD対応で、視野角は上下左右178°となっている。3D表示には未対応。LEDバックライト専用カラーフィルターと新開発の蛍光体によるLED光源を採用し、色再現範囲を拡大。バックライトに白色LEDを採用し、200万対1のダイナミックコントラストを実現し、輝く白色と引き締まった黒色を再現する。
加えて従来の「レグザエンジン」の約3.4倍の処理能力を持つ高画質映像処理システム「レグザエンジンCEVO」(シーボ)により、ディスプレイを16分割し、「16分割エリアコントロール」でコントラスト比を改善するとともに色再現性を向上。8分割のバックライトスキャンで残像も低減している。
「レグザエンジンCEVO」により、複数のフレームによる超解像処理を行ないつつ、色の超解像技術も加えた3次元フレーム超解像技術「レゾリューションプラス6」も実現。従来の超解像技術では、表示フレーム単体での超解像処理になっていたが、「レゾリューションプラス6」では、より高精度に元の映像を復元し、きめ細かく緻密な映像を映し出すことが可能となっている。
■ 「ゲームダイレクト3」と6つの画面モードを用意
ゲームユーザー向けの機能としては、「ゲームダイレクト3」と、6種類の画面モードを採用。「ゲームダイレクト3」は、全画面表示と超解像技術による高画質化処理を行ないつつ、外部入力信号の映像処理による信号遅延を約0.7フレーム(1080pの場合。液晶パネルによる遅延は除く)に抑え、高画質かつ快適に楽しめるように配慮されている。また、D2(480p)入力時のゲームモードでは、従来の「再構成型」、「自己合同性型」の超解像処理に加え、色の超解像技術による映像処理も行なっている。
画面モードは、「ゲームフル」、「ゲームノーマル」、「ポータブルズーム」、「Dot by Dot」、「レトロゲームファイン」、「SDゲームファイン」の6つのモードを用意。WiiやPSPを接続した場合、画面いっぱいに映像を表示しつつ、表示遅延を抑えることが可能。
出入力端子はHDMI入力が4、D5入力が1、ビデオ入力が2、HDMIアナログ音声入力端子が1、光デジタル音声出力が1、ヘッドフォン端子が1、アナログ音声出力(固定/可変)が1、USB端子が1、LAN端子が1、B-CASカードスロットが2、SDメモリーカードスロット(SDXC対応)が1となっている。S端子はない。
ほかにも、最大4台を同時接続することが可能(本体にUSB端子を2つ搭載しており、3台以上はUSBハブが必要)なUSBハードディスク録画機能では、地上デジタルチューナーを3つ搭載し、番組を自由に視聴しながら、同時に2番組を市販のUSBハードディスクに録画できる「地デジ見ながらW録」を実現している。「高速レグザ番組表」は約0.3秒で高速起動し、ページ切り換え操作も約0.3秒と大幅に高速化されている。
録画したデータはUSB HDD、LAN HDDなど、それぞれのHDD間でダビングが行なえるほか、REGZAブルーレイやDTCP-IPサーバーへネットワークダビングする「レグザリンクダビング」に対応している。
(2011年 3月 2日)