「グラナド・エスパダ ルネッサンス」アップデート「悪魔の島ヴァイロン」体験会を開催
新地域「ヴァイロン島」、党ミッションの追加、ワールドクロスPvPをリニューアル


12月16日開催

場所:アイ・カフェAKIBA PLACE店

「悪魔の島ヴァイロン」
12月28日実装予定


 株式会社ハンビットユビキタスエンターテインメント(HUE)は12月16日、秋葉原アイ・カフェAKIBA PLACE店にて、MMORPG「グラナド・エスパダ ルネッサンス」において、12月28日に行なうアップデート「悪魔の島ヴァイロン」の先行体験会を実施した。

 アップデートでは新地域である「ヴァイロン島」が追加され、メインストーリーが展開、新たなキャストが追加される他、インスタンスダンジョンの「バウンティーハンター」に新たなダンジョンが追加され、「ワールドクロスPvP」のルール改定、党(ギルド)で挑戦できる「党ミッション」など多数の要素が追加される。

 ボリュームたっぷりのアップデートであり、今回は各要素をかいつまんで紹介していきたい。なお、体験会ではヴァイロン島のフィールドや、新ミッションをいくつか体験できた。こちらのレポートは後日改めてお伝えする。


■ 港町から暗い森を目指す、コアプレーヤー待望のメインストーリーが展開

本作のプロデューサーを務めるHUEオンライン事業本部オンライン事業1部部長中尾圭吾氏
新キャラクター「レイヴン」。細剣と銃を使いこなし、格闘も混ぜたスタイルで戦う

 今回のアップデートのメインとなる「ヴァイロン島」はこれまでのメインストーリーをクリアした人が挑戦できるというハイレベルコンテンツである。島そのものは「家門レベル20」に到達した上級者なら行くことができるが、さらに島の奥へ行くにはキャラクターを育て上げ、ストーリーをきちんと進めておかなくてはいけない。

 メインストーリーでは「モントロ子爵」という人物が“宿敵”としてプレーヤーの前に立ちはだかる。ヴァイロン島へは子爵の足跡を追って訪れることになる。ヴァイロン島は新大陸から旧大陸に行き来する中継点となる島だ。ここは旧大陸領としての誇りが強く、プレーヤー達開拓民を野蛮人とみなす傾向が強い。

 この島の中心部には貴族が建てた「ファロメ城」が建っている。しかし所有者である貴族が没落して100年ほど放置されて不気味な雰囲気を発するようになっていた。さらにここ数年ある貴族がこの城を買い取ったのを境として、城と街の間にある森には不気味な怪物達が闊歩するようになった。島の港町ヴァイロンに住む人々は、城を「ルシフェル城」と呼ぶようになり、恐れている。プレーヤーはモントロ子爵の姿を求めて、怪物達がひしめく森へ挑んでいくことになるのだ。

 港町ヴァイロンから森への道のりは、「マスター」近くの実力が求められる。「グラナド・エスパダ」ではキャラクターがレベル100になった後、さらにレベルを上げることで、「ベテラン」、「エキスパート」となる。マスターはその上で現在の最上位だ。マスター近いプレーヤーがパーティーを組んで挑むようなハイレベルコンテンツである。

 「グラナド・エスパダ」は8月にリニューアルをしたが、その際追加されたのはメインストーリーとは外れた外伝的要素の強い「カスティア」という地域だった。今回は、コアファン待望のメインストーリーが展開する。宿敵モントロ子爵は何処にいるのか、プレーヤー達の追跡は続いていく。

 このストーリーの鍵を握るのが、「レイヴン」という新キャラクター。薄い口ひげを生やした渋い美青年で、サロメ子爵の執事を務めているという。彼はキャストとして編入させることが可能だ。細剣と拳銃を使いこなすスタイルで、さらに格闘術も身につけている。アタッカー、そしてパーティーの力を上げる補助的役割も果たすキャラクターである。

 港町ヴァイロンからは「夕暮れの森」、「血霧の森」、「カラスの森」とフィールドが続いていく。奥に進むほど森の景色は暗く、怪物達は数になっていく。森は敵でひしめいており、高レベルのプレーヤーでも苦戦は必死だ。森の奥に何があるのか、今回はストーリー要素に特に注目である。また、高レベルプレーヤー向けの2つのミッションも追加されている。かなりの難易度だが、繰り返し挑戦することで報酬がよりよいものになっていく。難易度もその分高くなるので、気合いを入れて望んでもらいたいコンテンツだ。

 本作のプロデューサーを務めるHUEオンライン事業本部オンライン事業1部部長中尾圭吾氏によれば、今後はもヴァイロン島のアップデートは続けられるという。現在はまだルシフェル城そのものは実装されていないが、そこに至るまでのドラマは濃厚で、また、高レベルユーザー向けの戦闘要素も沢山詰め込まれているとのことで、これからのストーリー要素も注目していきたいところだ。


新地域ヴァイロン。島の中心部へ向かうにつれどんどん暗くなっていく。敵はレベル110以上と、強力なモンスターがひしめいている
高レベル向けミッション、そして新キャラクターの追加される。レイヴンは今回のストーリーに密接に関係するキャラクターだ
港町ヴァイロン。坂の多い町だ。新大陸が発見される前からある歴史のあるところである
森はどんどん暗く、きつくなっていく高レベルプレーヤーでもソロでは苦戦は必至だ

■ 高レベル向けから、PvPリニューアル、アバターカスタマイズなど盛りだくさんのコンテンツ

党で協力できる党ミッション。こちらも後日レポートしたい
カスタムウィング。外見と機能を設定できる人気を集めそうな要素だ

 ヴァイロン島以外の新規コンテンツも紹介していきたい。強力な敵に挑み宝物を獲得するインスタントダンジョン「バウンティーハンター」に、“マスター2レベル以上”というハイレベルキャラクターを対象にした新ダンジョン「魔性のオクルタ」が追加された。たくさんの敵がひしめく高難易度ダンジョンだ。

 また、バウンティーハンターで得られる報酬「トークン」と交換できるアイテムがリニューアルされ、課金アイテムの一部もトークンで交換できるようになった。無料でプレイしているユーザーもこれを利用することで課金アイテムを使うことができる。このほかにも様々な新商品が追加されるという。

 党の結束をより強くする「党ミッション」も注目のコンテンツだ。1週間に1度、最低5人、最大30人で挑戦できる。プレーヤー達は、同じ党でもレベル差があるとほとんど会わないことも多い。このコンテンツはそういったプレーヤー間のギャップを埋めるコンテンツだ。全6種類が用意されていて、最難関のものは沢山のボスモンスターを倒さなくてはいけないという長時間必至のものとなっている。気合いを入れて挑みたい。

 この他、決められた時間のみ挑戦可能だった「バトルコロシアム」が、PvPコンテンツだった物が対モンスターのコンテンツに変わった。一定のモンスターを倒すとボスモンスターが登場する難関コンテンツとなるという。また、これまで最難関地域であった「オクルタフォートレス」はダンジョン入場時に必要だったアイテムが必要なくなり、トラップも削除され間口を広くした。レベルアップを目指すプレーヤーにも気軽に挑戦できる様になったという。

 サーバー間の垣根を越えて対戦できる「ワールドクロスPvP」はルールが変更され、相手にダメージを与えると加点される方式になった。相手を倒しきらないときに引き分けになる事も多かったコンテンツだが、バランスも調整されたという。状態異常の表示や、スキルの効果なども表示されるようになり、より駆け引きが楽しめるようになった。

 今回は高レベル要素、戦闘要素が中心だが、アバターアイテムとして「カスタムウィング」が実装される。これまでもあった背中に背負える翼アイテムだが、形と能力、そして使用期間を設定できる。ゲーム内マネーとも、課金ポイントとも違う、ミッションなどを通じて入手できる第3の通貨Fesoを使って購入することができる。ユーザーの間で人気を博しそうだ。

 また、今回のアップデートにあわせて2カ月以上の休眠ユーザーに対し、「サーバー間移動サービス」を行なうという。移動を望むユーザーはあらかじめ運営に希望を出し、火曜日の定期メンテナンス時に実施される。細かい手順などに関しては、今後公式ページで発表される予定だ。

 8月に間口を大きく広げ、よりレベルアップしやすく生まれ変わった「グラナド・エスパダ ルネッサンス」だが、今回はそのアップデートを受けた形で上を目指すプレーヤー達への挑戦状のようなハイレベルコンテンツが実装される。また、対戦要素や党で協力できる要素など幅を広げる方向でのアップデートもあり、ゲーム全体の厚みが増すという印象だ。今後の要素にも期待したい。


新バウンティーハンター、報酬も追加された。ワールドクロスPvPのルール改正により、戦い方が変わってくるだろう
党で挑戦できる「党ミッション」、バトルコロシアムのリニューアル、オクルタフォートレスのバランス調整と、様々な要素が追加・改正される

(C)2003-2010 IMC Games Co., Ltd. Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.

(2010年 12月 17日)

[Reported by 勝田哲也]