バンダイナムコ、「ガンダム無双3」完成披露イベント&先行体験会

福井晴敏氏も大画面でプレイ!


11月23日 開催

【ガンダム無双3】
12月16日 発売予定

価格:各7,800円

CEROレーティング:A(全年齢対象)



左よりバンダイナムコゲームス後藤プロデューサー、福井氏、コーエーテクモゲームス鯉沼氏

 株式会社バンダイナムコゲームスは、12月16日に発売を予定しているプレイステーション 3/Xbox 360用タクティカルアクション「ガンダム無双3」のブロガーを招いての完成披露イベントと、先行体験会を本社未来研究所にて開催した。イベントの模様は Ustreamにて配信された。

 完成披露イベントでは、バンダイナムコゲームスの後藤能孝氏、コーエーテクモゲームスの鯉沼久史氏の両プロデューサーと、現在バンダイビジュアルよりアニメ版が2巻までリリースされている「機動戦士ガンダムUC」の小説を執筆した福井晴敏氏がゲストで登場。「ガンダム無双3」の初公開となるプロモーション映像やダウンロードコンテンツなどの新情報と、福井氏によるデモンストレーションプレイなどが行なわれた。

 イベント終了後、本社2階フロアにて、両機種合わせて12台の試遊台が設置され、ブロガーのみなさんは試遊版を2時間あまりプレイ。本作が初お披露目となった東京ゲームショウバージョンからの進化を確かめていた。


■ ビジュアルの進化、システムの進化

 本作は、ビジュアル面、システム面で前作までとは違う進化を見せている。まずはセルアニメをほうふつとさせる機体ビジュアル。歴代シリーズのモビルスーツのビジュアルを比較してみると、百式の機体色はもちろん、エッジの描画方法などにも違いがあることがわかる。ゴッドガンダムのビジュアルでは。各種エフェクトなども「2」までとは違った進化がうかがえる。

 システム面では、「誘爆システム」や「カタパルト」によるフィールド移動などの要素も追加され、今作の総ミッション数は300超におよぶ。「最終的には2つのルートに収束しますが、使用機体などで展開が変化しますので長く遊んでもらえると思います」と鯉沼氏。

 また、本作から戦力ゲージがゼロにならないかぎり、プレーヤーは撃破されても何度も復活でき、ミッションを継続してプレイ可能。このルールは敵軍にも適用されるため、いかに敵の戦力ゲージを0にするかを考えながらプレイする、戦術性を持った駆け引きが重要となる。戦力ゲージは、敵フィールドの制圧と敵エース(頭上に名前のあるMS)の撃墜などにより減少する。

 モビルスーツの開発は、特定のミッションをクリアすることなどでもらえる「モビルスーツ設計図」を「モビルスーツ研究所」にてお金を支払うことで開発できる。設計図にはランクが設定されており、特定のミッションをクリアすることで、よりランクの高い設計図が手に入るようになる。また、難易度の高いミッションをクリアすることで、より強力な設計図が手に入りやすくなるという。

ビジュアルがまた一段と進化した「3」。背景はリアルテイストだが、違和感なくモビルスーツたちが存在している。エフェクトの類も原作に近付けられるように調整した(鯉沼氏)という。制作中はまだアニメ版2巻がリリース前だったユニコーンガンダムのビーム・マグナムのエフェクト、シナンジュの動きなどはぎりぎりまで調整。サウンドエフェクトもアニメ版のものができあがってくるのを待っての収録となったようだ
ミッションは300を超える。今作オリジナルのストーリーにより、数多くのキャラクターがクロスオーバーする展開となる戦力ゲージを0にすることが「3」での勝利条件となる。自軍の戦力ゲージが0になるまでは、何度もリスタートできるようになった
「3」では、ミッションをクリアすることで入手できる設計図を「モビルスーツ研究所」に持ち込み、お金を支払うことで開発できる

■ ダウンロードコンテンツ第1弾は「クシャトリヤ」と「マリーダ・クルス」! 第2弾は「ミスター・ブシドー」&「スサノオ」

 本作では初の有料ダウンロードコンテンツが展開される予定。今回発表されたのは、「クシャトリヤ」と「マリーダ・クルス」。さらに、「スサノオ」と「ミスター・ブシドー」も鋭意製作中という。モビルスーツのダウンロードには、機体データ(機体モデルとモーション関連)に加え、その機体に関連するシナリオデータも含まれるそうで、「今まさに作っている最中なので、いつ配信できるかはわからないが、近いうちに(鯉沼氏)」ということらしい。現状、「クシャトリヤ」はモデルデータの制作は終わっているが、モーション関連はまだ製作中、「スサノオ」はまだモデルデータの作成中という状況のようだ。

 これ以外にもミッションデータの配信も行なわれる予定で、「できれば毎週配信できるようにしたい(鯉沼氏)」とのこと。

有料ダウンロードコンテンツとして「クシャトリヤ」、「スサノオ」が予定されている。それ以外にもミッション配信が行なわれる予定

■ オンライン協力プレイはサポートも重要

 本作でシリーズ初となるオンライン協力プレイが可能となったが、協力プレイ時は最大4人でプレイすることが可能。設定によっては、1人でプレイしてマッチングを待ち、参加者が現われたところから協力プレイもできる。また、オンライン専用のミッションが15用意されており、

 オンライン専用の要素として、「パートナーサポート」でプレーヤー同士の耐久力を回復させることが可能。本作では、自軍の戦力ゲージが0になった状態でプレーヤー機が撃破されるとゲームオーバーとなるので、サポートしながらの戦いは重要になりそうだ。

 また、オンラインでプレイすることで階級も上がっていくという要素も用意されている。

 本作の初回封入特典は、「武者ガンダム」、「武者ガンダムMk-II」のダウンロードパスワードが同梱されているが、これもネットワークに接続してダウンロードする形式になっており、「ぜひネットワークに接続してほしい(後藤氏)」という。

オンラインでの協力プレイに関しても解説された。初回特典のダウンロードパスワード。ネットに接続してコードを入力することで使用可能となる

■ 試遊台は8分制限の特別版

発表会後、ブロガーさんたちが体験版を自由にプレイできた

 今回試遊できたバージョンは、ダブルオーライザー、ユニコーンガンダム、ガンダムDX、リボーンズガンダム、シナンジュ、百式、ターンX、ゴッドガンダムの8機体が選択でき、パートナーキャラにはウイングガンダムゼロ、サイコガンダム、カプール、マスターガンダム、キュベレイなどが選択できた。ミッションは砂漠地帯で戦う「革新者たち」、基地進行ミッションの「赤い彗星の再来」の2つ。8分の時間制限が設けられていた。

 イベントでは、福井氏が会場での試遊版と同じバージョンを大画面でプレイ。ユニコーンガンダム+サポートにキュベレイを選択し、デストロイモードを多用するスタイルでラスト目前まで行ったが、シナンジュやジ・オが登場する(敵軍の戦力ゲージを0にすると現われる)との対決中に時間切れとなった。福井氏は、「『ガンダム無双』でハマーン・カーンに敗れて投げ出し、次の日指が痛くなった」とプレイ前にこぼしていたが、今回のデモンストレーションでは「イベント前に練習したときは散々だったが、本番に強いタイプなんですかね」とプレイ後に感想を述べていた。

 試遊台でプレイしているブロガーのプレイでも、ゲームオーバーになる人、余裕でクリアする人様々だったので、試遊バージョンのバランスは悪くないところに調整されていたと思われる。うまい人は、ネームド(名前付き)機体を1本釣りするように攻撃し、浮かせて限界までコンボを込みつつ移動させ、雑魚モビルスーツの群れから引きはがしてダウンさせてから、一気にカタを付ける展開に持ち込み、フィールド制圧をスムーズに行なう戦略でプレイしていたのが印象的だった。



(C)創通・サンライズ
(C)創通・サンライズ・毎日放送

(2010年 11月 24日)

[Reported by 佐伯憲司]