スパイク、PSP「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」
完成披露発表会レポート
初の悪役を演じた大山のぶ代さんも登場!


11月18日開催

会場:みらい館 大明


学園を舞台にした本作に合わせて、発表会を教室で開催

 株式会社スパイクは、11月25日発売のPSP「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」完成披露発表会を東京都豊島区みらい館 大明にて開催した。

 「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」は、あらゆる分野の超一流高校生を集めて育て上げる為に設立された、政府公認の特権的な学園「私立希望ヶ峰学園」に集められた高い才能を持つ15人の生徒達の物語。アドベンチャー形式の捜査パートと、アクションを駆使して相手を論破する学級裁判という、推理アドベンチャーとアクションを融合させたタイトルとなっている。

 本稿では、ゲストとしてCVを担当する大山のぶ代さん、緒方恵美さん、応援ゲストとしてお笑い芸人のザ・たっちのお2人が登場した本発表会についてレポートする。




■ 応援ゲストのお笑い芸人のザ・たっちがイベントを盛り上げ、開発スタッフが制作秘話を披露

予約特典「モノクマストラップ」を持つザ・たっちの2人

 最初に応援ゲストであるザ・たっちの2人が「モノクマ」をイメージした白と黒の衣装で登場。ゲームのキーパーソンである「モノクマ」について紹介。

 「モノクマ」は自らを学園長と称するクマのぬいぐるみ。彼は私立希望ヶ峰学園に集められた生徒たちに“今後一生をこの閉鎖空間である学園内で過ごすこと。外へ出たければ殺人をすること”と宣言。このことから、殺人事件へと発展し、物語は急展開を迎える。

 ザ・タッチの2人は「白(善)、黒(悪)の衣装分担は、2人の性格に合わせたもので、すんなり決まったんです(笑)。実際にプレイしてみて、推理ゲームの中に爽快感のあるアクションが入っている斬新なゲームだと感じました。プレイしているとスッキリできます」と衣装やゲームについてコメントした。


シナリオ担当小高和剛氏(左)、アシスタント・プロデューサー斉藤祐一郎氏(右)

 続いて、シナリオを担当した小高和剛氏、アシスタント・プロデューサーの斉藤祐一郎氏が登場し、ゲーム概要を説明。

 私立希望ヶ峰学園に集められた高い才能を持つ15人の生徒たちは、「モノクマ」の扇動により、生徒同士による殺人事件を起こしてしまう。殺人事件が起きた場合、学級裁判が開かれる。捜査パートで証言や証拠を弾丸として集めることができ、学級裁判でその弾丸を相手の発言や矛盾にぶつけて論破していく。ハイスピードなアクションと推理の要素から「ハイスピード推理アクション」というジャンル名がつけられている。

 小高氏は「新しい体験をユーザーに提供したいと考えて生み出された企画。当初、新しさをうまく伝えられず、会社から何度もNGを出された。それでも諦めきれないスタッフが集まって試作版を作った。試作版を見せ、製品版では声優さんに声を当ててもらうことを前提にOKが出て、開発をスタートすることができた。試作版は開発スタッフが声を当てており、面白い、面白くない以前に酷かった(笑)」と制作秘話を語った。

 「立ち上げの時期から内容を揉みに揉んで完成したものが皆様の元にお届けできる。ようやくここまできたという達成感と喜びでいっぱいです」と斉藤氏は完成した今の気持ちをコメントした。


「モノクマ」をイメージした白と黒の衣装のザ・たっち。お馴染みのネタ披露もあり、会場に笑いを起こしていた斉藤氏は「モノクマ」を意識した白黒のヘアスタイルで登場



■ アフレコとエンディングテーマについて語る主人公「苗木誠」役の緒方恵美さん

主人公「苗木誠」役を演じ、本作のエンディングテーマを歌う緒方恵美さん

 ザ・たっちの2人と入れ替わりで登場したのが緒方恵美さん。緒方さんは、主人公「苗木誠」役を演じており、本作のエンディングテーマである「再生 -rebuild-」も歌っている。

 「収録前にもらったプロットは長いものだったが、一晩で読んでしまうほど面白く、収録が楽しみだった。アニメと違い、ゲームの収録は1人でするため、掛け合いができないんです。ただ、すごく芝居のうまい主役級のキャストばかりで、頭の中で掛け合いが容易に想像できたので、収録はとても楽しかった。探偵など、推理をする役は4作目だが、こういった役の場合、人から投げかけられたセリフを1度、頭の中で考えてから返すようにしている。この作業で脳のブドウ糖が足りなくなるのか、普段甘いものが好きではないのに甘いものが欲しくなりました。また、『同級生が死んでいくことを、普通の高校生はどう受け止めるのか』を考えて演じたので、同じ問い詰めるセリフであっても、序盤と終盤では全く違う感じになっています。そういう心の積み重ねを演じるのが面白かった」とアフレコのエピソードを語った。

 さらにエンディングテーマについて聞かれた緒方さんは、「主役を演じる声優がテーマソングを歌うことはよくあるのですが、最初から私が歌う予定ではなかったんです。『テーマソングは誰が歌うのですか?』とプロデューサーに尋ねたところ、『大切に作った作品なので、合うものがなければテーマソングはなくてもいいと思っている』とおっしゃった。その話から、私の作っている曲を聴かせて欲しいと言われ、デモテープを聴いてもらったことから、エンディングテーマを歌うことになったんです。今の自分が歌いたいこと、伝えたいことを込めて作った曲を使ってもらえたのは、最高のシチュエーションであり、本当にありがたいです」とコメントした。




■ 5年振りのアフレコで初の悪役を演ることになった「モノクマ」役の大山のぶ代さんが登壇

希望ヶ峰学園の学園長「モノクマ」役の大山のぶ代さん

 緒方さんに続いて、大山のぶ代さんが登場。体験版をプレイしたことがある人なら、すぐにわかったであろう「モノクマ」役を演じている。実は大山さんは、悪役を演じるのは初で、アフレコ自体も5年振りだという。

 初めての悪役「モノクマ」役を引き受けたきっかけを聞かれ、大山さんは「『私はできないからダメです』と言ったのですが、やってみたらできちゃったんです(笑)。楽しく演じてみたら、皆さんから『いいんです』と言っていただけて安心しました」ということらしい。





【ストーリー】

 舞台は、あらゆる分野の超一流高校生を集めて育て上げる為に設立された、政府公認の特権的な学園「私立希望ヶ峰学園」。国の将来を担う“希望”を育て上げるべく設立されたこの学園に、至極平凡な主人公、苗木誠もまた入学を許可されていた。
平均的な学生の中から、抽選によってただ1名選出された超高校級の幸運児として……。

 入学式当日、玄関ホールで気を失った誠が目を覚ましたのは、密室となった学園内と思われる場所だった。「希望ヶ峰学園」という名前にはほど遠い、陰鬱な雰囲気。薄汚れた廊下、窓には鉄格子、牢獄のような圧迫感。・・・何かがおかしい。入学式会場で、自らを学園長と称するモノクマは生徒たちへ語りはじめる。『今後一生をこの閉鎖空間である学園内で過ごすこと。外へ出たければ殺人をすること。』

 主人公の苗木を含め、この絶望の学園に閉じこめられたのは、全国から集められた超高校級の学生15人。生徒の信頼関係を打ち砕く事件の数々。卑劣な学級裁判。黒幕は誰なのか。その真の目論見とは……。目に見えない敵との戦いが今、幕を開ける。


【スクリーンショット】



【キャラクター紹介】
超高校級の“幸運”- 苗木 誠 -

 本作の主人公。

 特筆すべき才能を持たない、変哲のない普通の高校生。

 通常なら希望ヶ峰学園に入れるわけもないが、平均的な学生の中から抽選によって入学枠を得た超高校級の幸運児。

 人より少しだけ前向きなことが唯一のとりえ。

希望ヶ峰学園の“学園長”- モノクマ -

 希望ヶ峰学園の学園町と自らを称する、クマの形の動くぬいぐるみ。

 白い半身は普通の可愛らしい雰囲気だが、黒い半身は邪悪な表情をしている。

 生徒たちに秩序の保たれた学園生活を強制するも、ときにその秩序を乱そうとする行動に出ることがあり、その真意は不明。

 この極限状況を面白がっているように見える。




 来週25日に発売を迎える「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」 。アドベンチャーにアクション要素を加えたゲームシステムが斬新な本作。PlayStation Storeなどで無料体験版が配信中なので、新しモノ好きなら必ずチェックしてもらいたい。



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(2010年 11月 18日)

[Reported by 木原卓]