スパイク、PS3/Xbox 360「ドラゴンエイジ:オリジンズ」

日本版はDLC6つを収録、表現に変更なし


2011年1月27日 発売予定

価格:8,190円

CEROレーティング:D(17歳以上対象)



 株式会社スパイクは、2009年11月3日に北米で発売されたプレイステーション 3/Xbox 360用RPG「Dragon Age: Origins(ドラゴンエイジ:オリジンズ)」の日本版を2011年1月27日に発売する。価格は8,190円。本作は、練り込まれたシナリオ、緻密な世界観設定、個性的な登場人物のほか、物語に影響を及ぼす無数の選択肢や戦略的なバトル、多彩なサブシナリオといった要素が盛り込まれた、プレイボリューム80時間を超える大作。開発は「Mass Effect」などを手掛けたBioWare。

 なお、日本版では本編シナリオの拡張3つ、追加アイテム1つ、新シナリオ2つの6つのダウンロードコンテンツがあらかじめ収録されており、海外版に含まれる表現の削除や変更などは一切行なわれていないという。


【ストーリー】

 “教会”によれば、ダークスポーンは人間の傲慢さが生み出したのだという。

 その昔、世界を征服した賢者達が、強欲にも神の国に攻め入った。
 やがて彼らは創造主の怒りに触れ、自ら冒した罪に相応しい罰を受けた。
 賢者たちは変わり果てた姿で戻ってきた。それがダークスポーンだ。
 ダークスポーンは世界を破滅へと導く恐怖であった。まずドワーフの王国が標的となった。地底回廊の奥底より、ダークスポーンは人々を追いつめていった。

 グレイ・ウォーデンが現われるその日までは。

 種族や身分の垣根を越え、世界中から勇敢な戦士や魔道士が集結した。グレイ・ウォーデンは犠牲を厭わず闇と戦い、ついに勝利した。

 勝利から四世紀、我々はダークスポーンの再来に備えて監視を続けてきた。
 しかし、1度は英雄と呼ばれた我々も、長き歳月を経て人々から忘れ去られている。
 いまやグレイ・ウォーデンの数は減り、その警告に耳を傾けるものは少ない。
 私はこの目で世界を見てきた。抗うには既に手遅れなのだろうか。
 主のご加護があらんことを。

(グレイ・ウォーデン指揮官ダンカンの語りより)


【ダークスポーン】
セダス最大の教派“アンドラステ教会”によると、ダークスポーンは人間の傲慢さの産物とされているが、その真偽は定かではない。フェレルデンは現在“ブライト”と称されるダークスポーンの侵略に晒されており、ケイラン王率いる貴族が力を合わせ、その脅威を退けようとしている。セダス大陸は過去何度もブライトによって滅亡の危機に瀕したが、人々は力を合わせてそれを乗り越えてきた
【グレイ・ウォーデン】
種族や身分の垣根を越え、ブライトを乗り越えるため人々が組織したのがグレイ・ウォーデンである。その誕生以来、グレイ・ウォーデンは犠牲を厭わず闇と戦い続け、その偉業は伝説として語り継がれている。ダークスポーンの再来に備え、グレイ・ウォーデンは日々監視を続けている

■ フェレルデン王国

 物語の舞台となるのは、セダス大陸の一角を担うフェレルデン王国。セダス大陸のもっとも南東に位置するするその国は、ケイラン・セイリン王の統治の元、公爵、伯爵、男爵といった貴族によって支えられており、人間以外にも、エルフやドワーフなどざまざまな種族が暮らしている。

● デネリム

 フェレルデンの首都デネリムの歴史は、古代テヴィンター大帝国の前哨地として始まった。テヴィンター大帝国の魔道士たちが山あいに闇の塔を建て、大帝国の力の象徴としたのだ。やがて大帝国の権威が衰えると、塔の所有権は代わりにその地を治めるようになった公爵たちの手に委ねられていった。

 塔は今でもドラコン要塞としてデネリムにそびえ立ち、沿岸部にやってきた船乗り達にとって目印となっている。長年の月日をかけ、周囲の山々に沿ってデネリムの街は徐々に肥大化してきた。竜の時代においては、その人口は街の許容量を完全に超えてしまっている。橋で繋がれた街の区画はとても窮屈で、人々はすし詰め状態である。桟橋周辺の狭い街路はまるで迷宮のように入り組んでいる。壁で仕切られたエルフの異民族区はあまりの人口密度のため、過去20年の間に何度も住民の追放が行なわれてきた。

フェレルデン以外の地域において、デネリムはアンドラステの生誕地として有名。しかしフェレルデンに住む者にとっては、王宮地区に建立されたこの預言者の像は、平和というシンプルなメッセージとともに愛される気取らない石像でしかない。アンドラステの崇拝者はこの由緒ある石像に1度は触れようとわざわざ遠方からデネリムを訪れ、静かに祈りを捧げるという。これが今日のデネリムで、その住民にとっての日常である。
(修道士ジェニティヴィ著『知識を求めて: 教会学者の追想記』より)

● オスタガー

 古代テヴィンター大帝国が南東に広がる蛮族の地を侵略した際の終端地がオスタガーだ。その要塞はウェイキング海の南を守る重要な役割を有していた。コーカリ荒野の端にそびえ、今日チェイスンドの蛮族と呼ばれる野蛮な民族の侵入に目を光らせ続けていた。

 丘の間を抜ける狭い道をまたぐように建造され、北に広がる豊かな低地に通じる唯一の道を守るこの堅牢な要塞は、蛮族の攻撃に幾度となく耐えてきたのだ。

 オスタガーは第1次ブライトによるテヴィンターの崩壊の後、南にある他の大帝国の砦と同様に放棄されてしまう。その後チェイスンドの蛮族によって破壊され、近代フェレルデン国家の成立によって蛮族が徐々に数を減らしていく中で、完全に廃墟と化してしまった。

 人が寄りつかなくなって4世紀、建造を命じた偉大なるテヴィンターの執政官にちなんで命名されたイシャルの塔とオスタガーの城壁の多くは、いまだに昔と同じ姿を残している。オスタガーは大帝国の魔法の力を現在まで誇示し続けている。

● コーカリ荒野

 コーカリ荒野は南方に広がる静かな森林地帯で、どこまでがコーカリ荒野か明確な定義は存在しない。荒野に住むチェイスンドの蛮族によると、荒野のさらに南には雪と氷しかない不毛な地が広がり、そこで目にするものはツンドラの大地と流浪の野蛮人だけだという。

 しかし、北に住むものはチェイスンドの話をすべて信じようとはしない。フェレルデン人はチェイスンドを、迷信とシャーマンを信じる原始的な部族としか見ていない。

 彼らは今でも高床式の住居に住み、子供をさらうという荒野の魔女の伝説におびえ暮らしているという。コーカリ荒野の霧に隠された秘密と危険は、セダス大陸に残された、真の野生といえるだろう。

■ キャラクタークリエーション

 本作は、プレーヤーの分身となる主人公を自らの手で作り出すところからゲームが始まる。選択可能な性別・種族・職業の組み合わせは総数16種類。さらに、外見のカスタマイズでは40項目以上の顔のパーツを調整することが可能となっている。

■ プレーヤーの選択により世界が変わる

 ゲームを進める中で、プレーヤーは周囲に影響を及ぼす無数の選択肢に遭遇する。時にプレーヤーは殺人や虐殺、裏切りといった善悪を問う選択を強いられることもある。

 これらのプレーヤーの判断による選択はストーリーを変え、クエストの結末を変え、更には共に戦う仲間との関係までをも変化させていく。

■ 最大4人パーティーでのバトル

 主人公を含む最大4人パーティーで行われるバトル。各キャラクターはAIによって自動で戦闘を行ない、リアルタイムにバトルが進行するが、プレーヤーはバトル中にポーズをかけ、戦況に応じた指示を個別に出していくことも可能。

 あらかじめ各キャラクターごとに戦術を組んでおくことで、より高度な作戦行動を実行させることも可能。この他、戦闘スタイルに応じて100種類を超える技や魔法を自由に選択でき、さらに剣で敵の首を斬り落としたり、魔法で体内から爆発させるといったこともできる。


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(2010年 11月 15日)

[Reported by 佐伯憲司]