CRI・ミドルウェア、iPad向け「CLOUDIA」を公開

アイコン制作サービス「icon4U」も発表


5月12~14日 開催

会場:東京国際展示場

入場料:当日5,000円



東京ビッグサイトで開催中の「Web&モバイル マーケティング EXPO」
クラウドに対応したインアプリ告知エンジン「CLOUDIA」。アプリケーション以外の商品にも誘導できる汎用性を持つ

 株式会社CRI・ミドルウェアは、5月12日から14日まで東京国際展示場(ビッグサイト)で開催されている「Web&モバイル マーケティング EXPO」に出展し、iPad向けインアプリ告知エンジン「CLOUDIA」を公開した。

 「CLOUDIA」は、ゲームなどのアプリケーションの中で、自社の他のアプリケーションの紹介や告知などを行なうシステム。「CLOUDIA」を組み込まれたアプリケーションは、「CLOUDIA」のサーバーから管理でき、アプリケーションごとに告知する内容や表示方法を設定できる。アプリケーション本体のアップデートや、App Storeの情報を更新することなく、自社のタイトルを即時に告知できるというのが強みだ。現在はiPhone/iPod touch向けに提供されており、詳細はこちらの記事で紹介している。

 今回公開されたiPad版はまだ開発段階のものだが、インターフェイスがiPad向けに変更されている。iPhone/iPod touch版ではアイコンをスクロールさせて選ぶスタイルが基本だったが、iPad版では画面の広さを活かして、アイコンを全て平面に並べて配置している。アイコンをタッチすれば、そのアプリケーションの詳細情報が表示される。

 詳細画面では、価格と内容、画像データのほか、iPad版とiPhone/iPod touch版の切り替えボタン(iPadではiPhone/iPod touchのアプリケーションも動作するため。「CLOUDIA」上の情報も個別に持てる)や、公式サイト、YouTubeの動画にリンクするボタンも用意されている。ユーザーがアプリケーションを選んだのに合わせて、背景の画像を変更することも可能という。アプリケーションを購入したい場合は、右上の「今すぐ購入」のボタンを押すと、App Storeの当該ページへと遷移する。

 ブースを訪れる人の業種で最も多いのは、電子出版に関するものだという。ある書籍を購入した人は、その続編なり、同じ著者の作品なりを買い求める可能性が高いため、「CLOUDIA」のシステムとの親和性が高いというのがその理由のようだ。ちなみに「CLOUDIA」のシステム的には、App Storeへの誘導だけでなく、その他のサイトや商品への誘導も可能で、物理的な商品の宣伝や販売を行なうアプリも作れるという。


iPad版「CLOUDIA」の画面。iPhoneやiPadのトップ画面に似たインターフェイスになったアイコンにタッチすると、アプリケーションの情報が表示される。下のアイコンをタッチするとアイコン選択画面に戻る「今すぐ購入」ボタンを押すと、App Storeに誘導される
当然ながら、選んだアプリケーションによって異なる説明が表示される。画像の下にあるボタンでiPhoneとiPadの情報切り替えも可能選んだアプリケーションに応じて壁紙を変えられる(現在は開発バージョンのため手動で変更)

【スクリーンショット】

 同社はこのほか、iPhone/iPad用アプリケーションのアイコン制作サービス「icon4U」を始めることも発表した。アイコンのデザインはApp Storeでの購入動機に強く影響するほか、端末から削除か残すかの判断要因にもなっていると言われている。「icon4U」では、App Storeで配信されている多数のアプリケーションをデータベース化し、流行や傾向を科学的に分析した上で、配信するアプリケーションに最適なアイコンをデザインするという。


アイコン制作サービス「icon4U」では、既存のアプリケーションのアイコンを分析した結果から、最適なアイコンを作成するムービー再生システム「CRI Sofdec」のAndroid版のデモなど、他のミドルウェアも紹介されていた

(2010年 5月 12日)

[Reported by 石田賀津男]