CJIJとコーエー、PS3/WIN「真・三國無双 Online ~神将乱舞~」
大型アップデート「Revolution 6」先行体験レポート
無双武将に変身できる「覚醒玉」や臨場感溢れる「観戦者モード」を体験


3月18日より 「Revolution 6」実装予定


 CJインターネットジャパン株式会社と株式会社コーエーは、プレイステーション 3/Windows用一騎当千MMOアクション「真・三國無双 Online ~神将乱舞~」の大型アップデート「Revolution 6」を、3月18日に実施する。

 「Revolution 6」は、全5回に渡るアップデートの総称で、3月18日の第1回アップデートを皮切りに、4月15日まで毎週木曜日に実施される。アップデートが分割されているのは、PS3版のユーザーにとって初めての大型アップデートなので、新要素に少しずつ慣れていってもらうという目的があるという。

 PS3版から遊び始めたユーザーなどの初心者に向けたアップデートとしては、コミュニティ形成のサポートを目的としたギルドシステムの拡張や、戦闘時の立ち回りに役立つ「観戦者モード」の実装がある。

 その他のアップデートとしては、無双武将に変身可能なアイテム「覚醒玉」や、所属勢力全員に向けた特務「君命」が実装されるほか、新たな動物副将「虎」、新武器「双刃剣(ソウジンケン)」、「Revolution 6」の記念服飾、錬成レシピなどが追加される。本稿では、CJインターネットジャパン本社にて先行体験した「Revolution 6」の内容について、実装日順にお伝えする。




■ 3月18日はギルドシステムを拡張し、新武器4種と記念服飾を追加

ギルドシステムの拡張により、ギルドへの加入と告知が双方でサポートされる

 「Revolution 6」の第1回となる3月18日のアップデートでは、既存のギルドシステムが拡張され、新たに「ギルド入会」と「ギルド勧誘設定」機能が追加される。「ギルド入会」は、現在ゲームにログイン中のギルドが一覧表示されるシステム。ギルド未加入者に向けた新機能だ。

 ギルド用のNPCである「令史」か、師範紹介用のNPCである「長史」に話しかけると「ギルド入会」の選択肢が表示される。一覧表示されたギルドのうち1つを選択すると、所属人数やギルドクラスなどのデータが表示される。またギルドが掲げている「初心者歓迎」といった信条や、主に活動している時間帯、ギルドの紹介文などが閲覧できる。

 加入するギルドを決め、入会依頼を選択すると、ギルドマスターとオフィサーに向けてゲーム内チャットが送信される。「ギルド入会」がサポートする機能はここまでで、その後はギルド員とゲーム内で面会し、ギルドの勧誘に承諾すると晴れてギルドメンバーとなる。

 もう1つの「ギルド勧誘設定」機能は、既にギルドに所属しているユーザーが、ギルド加入希望者に向けて自分のギルドを紹介するシステム。「ギルド入会」の際と同じNPCに話しかけると、ギルドの紹介文が記述できる。紹介文の変更は、ギルドマスターかオフィサーであれば可能だ。これまでギルドの加入者を募る場合は、ゲーム内チャットやWEBなどで呼びかける方法しかなかったが、今後はギルドの告知がシステム的にサポートされる。これら2つの機能により、ユーザー同士のコミュニティ形成の促進が図られる。


【ギルドシステムの拡張】
NPCからギルド入会を選択すると、現在ログイン中のプレーヤーが所属するギルドが一覧表示されるようになる。ギルド加入希望者には嬉しい要素だ
ギルドマスターかオフィサーは、ギルドの紹介文を掲載できるようになる。ギルドの目的を示した紹介文で加入者を募る


「双刃剣」など新たに4種類の武器が追加される
「Revolution 6」の記念服飾や、高ランクの属性玉の処方が8種類追加される

 また新たな武器として「双刃剣」が実装される。「双刃剣」は、2本の短剣の柄の部分を結合させ、両端に突出した刃で攻撃する新たな武器。前後両方に攻撃がヒットする独特な攻撃範囲と素早い攻撃速度が特徴で、攻撃モーションによっては2本に分離させ、両手に短剣を持つように二刀流で攻撃できる。究極進化は「加速」で、発動すると味方指揮官全員の移動速度が上昇する。味方全員が一斉に速攻を仕掛ける時などに重宝する究極進化だ。なお「双刃剣」の攻撃モーションについては以前にも紹介しているので、こちらの記事を参考にしていただきたい。

 新たな武器としては他にも、NPCの左慈(サジ)が使用する「呪符(ジュフ)」、劉備(リュウビ)が使用する「尖剣(センケン)」、姜維(キョウイ)が使用する「三尖槍(サンセンソウ)」の3種類が追加される。これらの武器は「Revolution 6」の段階ではNPCの指揮官や副将専用の武器となっており、後日、プレーヤー向けにも開放される。実装予定日は、「呪符」が4月15日、「尖剣」が5月20日、「三尖槍」が6月17日。今回は体験できなかったが、各無双武将の攻撃方法からそれぞれの武器の特徴を判断してもらいたい。


【双刃剣】
攻撃範囲の広さと攻撃速度の速さが特徴の「双刃剣」。見た目の格好よさも人気となりそうだ

 また「Revolutin 6」を記念した服飾として、男性キャラクター用の「逐鹿覇道袍(チクロクハドウホウ)」、および女性キャラクター用の「南国飛鳥衣(ナンゴクヒチョウイ)」が追加される。「逐鹿覇道袍」と「南国飛鳥衣」は、素材の「南蛮布」から錬成できる新たな異民族服飾。「南蛮布」は特務などで入手できる。異民族服飾は、これまでにも色違いのものが5~6種類実装されている。体験プレイでは、錬成スキル1、技術110のキャラクターを用い、極錬成機を使用して「南国飛鳥衣」を錬成したところ、成功率は31%と表示され、ある程度高いランクの服飾となっていた。


【記念服飾】
「南蛮布」から記念服飾が錬成できる。成功率が低いため、手に入れにくく、貴重な服飾となりそうだ

 さらに錬成レシピには、新たに属性玉と神速符(シンソクフ)の効果を併せ持ったアイテムなどの処方が導入される。既存アイテムの上位版として追加される「極玄武茶(ゴクゲンブチャ)」、「極風雷符水(ゴクフウライフスイ)」、「封斬岩帯(フウザンセキタイ)」のほか、属性玉と神速符の効果を併せ持つ「斬神速符」、「炎神速符」、「風神速符」、「雷神速符」、「氷神速符」が新たに錬成可能となる。


【新たな属性玉の処方】
属性玉と神速符の効果を併せ持つアイテムなど、合計8種類が追加される



■ 3月25日には、無双武将に変身できるアイテム「覚醒玉」を実装

無双武将に変身できる新アイテム「覚醒玉」

 翌週の3月25日には、「覚醒玉」が実装される。これは、戦闘中に無双武将に変身して戦えるアイテム。「覚醒玉」は各武将ごとに用意されており、関羽や呂布など様々な種類がある。入手方法は、「争奪」に参加して敵の無双武将を倒して勝利することで、倒した武将の「覚醒玉」が獲得できる。「覚醒玉」は勝利したプレーヤー全員が入手できる。

 「覚醒玉」は、事前に直接アイテムとして装備しておき、戦闘中に究極進化が「無双覚醒」になると発動する。体験プレイでは、「諸葛亮覚醒玉」を使用してみた。変身するとキャラクターの姿が諸葛亮になり、武器が「羽扇(ウセン)」に変化した。キャタラクターのステータスに変化はないものの、攻撃の範囲やモーション、無双乱舞などが使用武器に準じていたほか、攻撃を受けた際のアーマー状態が武将ごとに設定されたものになっており、ややよろけにくくなっていた。

 変身時間は30秒と多少短く感じられたものの、仙箪を集めさえすれば何度でも変身できた。変身中は極端に強くなるわけではないが、よろけにくさや武器種が変わることを考慮すれば十分戦力となる。ちなみに変身中の強さが極端に変わらないのは、「覚醒玉」さえあれば戦況を覆せる状況を避けたかったからだそうで、戦闘のバランスを壊さない程度に留められている。

 なお3月25日のアップデート時点では「争奪」が開催されていないため「覚醒玉」は手に入らないが、2日後の3月27日に開催される「争奪」で入手できる。


【覚醒玉】
「争奪」で無双武将を倒した上で勝利すると「覚醒玉」が手に入る。変身すると「覚醒玉」に応じた無双武将に30秒間変身できる。能力の変化も嬉しいが、それ以上に武将を操作している感覚が楽しい



■ 4月1日に新たな動物副将「虎」を実装

新たに動物副将「虎」が追加される

 4月1日のアップデートでは、これまでに実装された動物副将「狼」、「狐」、「熊猫(パンダ)」に加え、新たに「虎」が実装される。獰猛なイメージのある虎だが、街の中では至っておとなしく、甘えん坊という印象だ。

 街の中に連れていき、チャットに「/trick」と打ち込むと、虎が寝転ぶ仕草をするとともに、ピンク色のハートマークが表示される。愛玩用のペットといった印象が強いが、戦闘が開始されると一変し、敵を攻撃してくれる頼もしい味方に変わった。プレーヤーキャラクターよりも姿が大きく、攻撃の1つ1つに迫力が感じられた。

 ちなみに今回「虎」が選ばれた理由は、中国に関連した動物ということからだそうだ。動物副将は今後も実装予定で、次回も中国に関連した動物になるという。


【動物副将の虎】
これまで街の中に溢れかえっていた大人気のパンダに代わり、虎の姿も増えそうだ



■ 4月8日には、全員参加型勢力特務「君命」を導入

所属勢力全員が1つの目標に向かって力を合わせる「君命」

 4月8日には、所属勢力全員が協力して1つの目標達成を目指す「君命(クンメイ)」が導入される。「君命」には、「全員で期間内に勢力の内政値(技術)を目標値分、上昇させよ!」や、「全員で期間内に勢力の内政値(流通)を目標値分、上昇させよ!」といった目標がある。設定された目標値を達成すると、褒美として所属勢力のキャラクター全員の錬成の成功率といったステータスが期間限定で上昇する。さらに目標値を超える数値で達成していた場合は、褒美としてもらえるステータスが上乗せされる。

 なお「君命」の達成に加担していなかったとしても、褒美による恩恵は受けられる。個々のユーザーの頑張りが、所属勢力全てのユーザーに反映されるシステムだ。

 ちなみに「君命」を達成するための期間と、褒美が提供される期間は別々に設定されており、今のところ約2週間程度で交互に実施される予定だ。ただ「君命」のシステムに関しては、運営が内容をフレキシブルに設定できるようになっており、実装後にユーザーの動向を把握し、色々と調整を加えていくという。


【君命】
約2週間の期限内に目標である君命を達成すると、所属勢力の全てのキャラクターに褒美が与えられる



■ リアルタイムに観戦できるモードを4月15日に実装

戦場をリアルタムに観戦できる「観戦者モード」を実装

 「Revolution 6」の最終アップデートとなる4月15日には、「観戦者モード」が実装される。「観戦者モード」は、戦場に参加して戦闘の様子をリアルタイムに観戦できるシステム。今のところ「演習」のみの機能で、各陣営に4名ずつ、最大で8名が観戦できる。対戦中のプレーヤーとは別にカウントされるため、対戦プレーヤー8名、観戦者8名の合計16名が同じ戦場に参加できることになる。

 観戦方法は「演習」への参加と同様に、NPCの文官に話しかけ、あとは出撃の項目の下に表示される観戦の項目を選択して戦闘に参加すればいい。観戦する場合は、対戦開始前のゲームに参加する必要があり、途中参加はできない。また現在のところ対戦が終わるまで途中退出はできなかった。

 実際に観戦モードで参加してみたところ、戦場や戦闘中のキャラクターは通常の「演習」と変わらず表示されていたが、自分のキャラクターは半透明で表示されている。観戦者は他のプレーヤーからは見えないので、対戦の邪魔になる心配はない。移動や攻撃は可能だが、他のキャラクターとぶつかってもすり抜けるうえ、攻撃は当たらなかった。ただ建物などの障害物は通過できない。

 観戦中は戦場を自由に移動可能で、第三者の視点からリアルタイムに観戦できるのが面白いと感じた。移動速度が速く設定されているため、特定のプレーヤーを追従しながら観戦もできた。

 観戦者と別チームのプレーヤーはチャットができないが、観戦者と同じチームのプレーヤー同士でならばチャットができる。観戦者同士で意見を交換したり、感想を言い合うことでコミュニケーションを取って欲しいそうだ。なお「観戦者モード」が「演習」に限定されているのは、それ以外の対戦モードの場合、観戦者によるスパイ行為の恐れがあるからだそうだ。

 「観戦者モード」は初心者にとっては、実戦の前に試合の流れが理解できる場所である。またギルドメンバーなどからすると、戦法の確認などがしやすい場所だ。上級者が初心者向けの講習会を開くなどして、ユーザー間のコミュニティ形成の場としても利用してもらいたいという。


【観戦者モード】
リアルタイムな戦闘が目の前で繰り広げられる。上級者のプレイを参考にして腕を磨きたいところ



■ アップデートとともにキャンペーンも実施

アップデートに関連した様々なキャンペーンも実施される

 大型アップデート「Revolution 6」の実施とともに、様々なキャンペーンやイベントが実施される。キャンペーンの詳細は今後発表予定だが、「双刃剣」や「虎」、「君命」、「観戦」といったゲーム内のコンテンツに関連したものから、WebMoneyやカレンダー付き壁紙プレゼントキャンペーンといったものが予定されている。

 ほかには、GMキャラクターがゲーム内に登場するイベントなども予定している。PS3版から新たに始めたユーザーは、このイベントで日ごろの疑問をぶつけてみてもいいだろう。アップデート自体は「Revolution 6」の後も順次実施予定で、今後もユーザーに楽しんでもらえるアップデートを計画している。


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(2010年 3月 12日)

[Reported by 日高文典]