東京ゲームショウ2009レポート

セガブースレポートその3
バラエティに富んだタイトルが並ぶセガパートナーズコーナーを紹介


9月24日~27日 開催(24日、25日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り) 、1,200円(一般/当日) 、小学生以下は入場無料


 セガブースレポートその3となる本稿では、セガのパートナーズコーナーに出展しているタイトルを会社別に紹介する。セガタイトルに比べると扱いも小さく、見落としてしまいがちだが、バリエーションに富んだラインナップとなっていて、これはこれで面白い。

 特にプレイアブルで出展されていたコードマスターズの3作品などは、海外作品の移植になるが、クオリティも高く、一見の価値はあるだろう。興味があれば、ぜひ一度足を運んでみていただきたい。



■ 【コードマスターズ】リアルなダートレースが楽しめる「コリン・マクレー:ダート2」など、海外移植の3タイトル

タイトル名 : コリン・マクレー:ダート2
プラットフォーム: プレイステーション 3/Xbox 360/PSP
発売日: 11月5日発売予定
価格: プレイステーション 3/Xbox 360:7,140円、PSP版(UMD版/ダウンロード版) :5,040円
ジャンル: レーシング

 今は亡きラリー・ドライバー「コリン・マクレー」の名前を冠した本作は、世界各地のラリーレースを体験できるレースゲーム。コースはタイトルの通りダートトラック中心のラインナップとなっている。

 ブースにはPS3版、Xbox 360版の試遊台が1台ずつ設置。筆者はシリーズ初プレイだったため、他のシリーズ作品との比較に関しては言及しづらいが、レースゲームとしては比較的車体の制御が難しい印象を受けた。少しアクセルをかけてハンドリングをするだけで、簡単に車体が流されてドリフトしてしまうので、真っ直ぐ走るのもままならない。しかし車体が壁や敵車に衝突すると、徐々に自分の車が壊れていく表現なども凝っていて、それを見ていくだけでも面白く感じた。レースに勝つのは難しいが、好き勝手に走りまわっているだけでも楽しいのではないだろうか。

 本作は公式サイトから体験版(英語版)がダウンロード可能となっていて、こちらは全世界で100万DLを記録しているとのこと。興味があるプレーヤーは、そちらもチェックしてみるといいかもしれない。

(C) 2009 The Codemasters Software Company Limited ("Codemasters"). All rights reserved. "Codemasters"(R), the Codemasters logo and “DiRT”(R) are registered trademarks owned by Codemasters. “DiRT 2”(TM) is a trademark of Codemasters. "Colin McRae”(TM) and the Colin McRae signature device are registered trademarks of Colin McRae. All other copyrights or trademarks are the property of their respective owners and are being used under license. This game is NOT licensed by or associated with the FIA or any related company.


タイトル名 : オペレーションフラッシュポイント ドラゴンライジング
プラットフォーム: プレイステーション 3 / Xbox 360
発売日: 今冬発売予定
価格 : 未定
ジャンル: ミリタリーアクションFPS

 小隊への命令を下しながら進めるというシミュレーション要素の加わったFPS「オペレーションフラッシュポイント ドラゴンライジング」。クオリティの高い画面と迫力あるサウンドは圧巻。

 操作方法は各キーやボタンに加えて、長押しなどの操作も必要と多少複雑になっている。できることが多くあるため、慣れるまでは自分や小隊を使いこなすことはできないだろう。

 ブースにはPS3版、Xbox 360版の試遊台が1台ずつ設置。今冬発売ながらも完成度の高さが伺えた。試遊できる内容は多く、今回の試遊版で十分に本作が堪能できる。FPSで1人を操作するだけでは物足りないと感じる方は一度試してみてはいかがだろうか。

(C) 2009 The Codemasters Software Company Limited ("Codemasters"). All rights reserved. "Codemasters"(R) is a registered trademark owned by Codemasters. “Operation Flashpoint”(TM), "Dragon Rising"(TM), “EGO”(TM) and the Codemasters logo are trademarks of Codemasters. All other copyrights or trademarks are the property of their respective owners and are being used under license. This product is not endorsed by the US Department of Defense.


 他にもコードマスターズブースには、今秋発売のWii「F1 2009」がプレイアブル出展されていた。



■ 【ジェンタープライズ】根強いファンを持つラバーリングアクションゲームがDSで復活!「海腹川背・旬 セカンドエディション完全版」

タイトル名 : 海腹川背・旬 セカンドエディション完全版
プラットフォーム : ニンテンドーDS
発売日 : 10月29日
価格 : 5,040円
ジャンル : ラバーリングアクション

 1994年にスーパーファミコンで初登場し、コアなゲームファンを中心に熱狂的な人気を誇るラバーリングアクションゲーム、「海腹川背」シリーズがニンテンドーDSで復活。シリーズ最高峰との評判も高い「海腹川背・旬 ~セカンドエディション~」に新規ステージを多数追加した上、スーパーファミコン版「海腹川背」も収録しており、シリーズのすべてを楽しむことができる、完全版と銘打つにふさわしい内容になっている。

 ゲームの内容は、ルアーを投げながらステージを移動していき、ドアをくぐることでステージクリアとなるアクションゲーム。パステルカラーの色調とポップなキャラクターから、簡単なゲームと勘違いされがちだが、ゲーム内容自体はちょっとしたミスが死につながるシビアな内容。それでいながら主人公が投げるルアーと、ゴムのようにのびるロープを使いこなすことで、ステージの上を自由自在に動き回ることが可能になる、奥の深さも持っている。

 会場の試遊台(展示台数:1台)でプレイした限りでは、オリジナルとの違いがわからないほどの高い移植度となっていた。さらに2画面あるDSの特徴を活かして、下画面には全体マップが表示されたり、画面を拡大・縮小できるなど、遊びやすさを中心にさまざまな面でパワーアップしている。また、捕まえた敵を閲覧できる“おさかな図鑑”や、ゲーム中のイラストや音楽を確認できるギャラリーなど、おまけ要素も充実しており、まさに決定版といえるだろう。シリーズのファンはもちろん、シリーズをプレイしたことのない人にもぜひ1度プレイしてほしいタイトルだ。

(C) モーションバンク (C) 2009 朱雀/エアータッチ



■ 【イーフロンティア】ディズニーの新作アニメ映画が公開とほぼ同時にゲーム化!「カールじいさんの空飛ぶ家」

タイトル名 : カールじいさんの空飛ぶ家
プラットフォーム : Wii / ニンテンドーDS
発売日 : 12月3日発売
価格 : Wii版6,090円 / DS版5,040円
ジャンル:アクションアドベンチャー

 12月5日(土)から、全国ロードショーで公開される映画作品、「カールじいさんの空飛ぶ家」。「モンスターズ・インク」、「ファインディング・ニモ」、そして「ウォーリー」と、常に数多くの驚きと感動を送り続けてきたディズニー・ピクサーから、記念すべき10作目にして、初めて人間を主人公にした物語が登場。最愛の人との別れと、その悲しみからの再生を描いた作品。そのゲーム化作品が、本作になる。

 ゲームはWii版とニンテンドーDS版が存在し、映画の公開に先駆けて12月3日(木)に発売となる。

 プレイアブル出展されていたWii版では、カールじいさんと子供のラッセルを操作し、協力しながら南アフリカにあるパラダイスを目指して冒険する。

 カールじいさんは手に持った杖を高い崖に引っ掛けて上ったり、テコのように使って大きな岩を動かしたりすることができ、子供のラッセルはその身軽さを利用して狭い足場を通りぬけたり、ロープを垂らしてカールじいさんを引っ張り上げたりすることができる。場面によって操作するキャラクターを切り替えつつ、先に進んでいくタイプの、オーソドックスな3Dアクションゲームだ。

 ステージをクリアしていく以外にも、ラッセルの持つ虫捕り網で昆虫採集ができるなど、本編とは直接関係ないやり込み要素も存在する模様。

 また、二人プレイの場合は一人1キャラクターを操作し、協力プレイが可能。安心してプレイできるアクションゲームに仕上がっているので、親子で協力プレイするなど、家族で楽しむにはもってこいのソフトなのではないだろうか。

UP (C) Disney/Pixar. Licensed by THQ inc. THQ, Play THQ and their respective logos are trademarks and/or registered trademarks of THQ Inc. All Rights Reserved. All other trademarks, logos and copyrights are property of their respective owners.



■ 【ガンホー・ワークス】PSPで新たに生まれ変わった「ルナ ~ハーモニー オブ シルバースター~」

タイトル名 : ルナ ~ハーモニー オブ シルバースター~
プラットフォーム : PSP
発売日 : 11月12日発売予定
価格 : 5,040円
ジャンル:RPG

 1992年にメガCDで発売されたアニメとゲームが融合したドラマティックRPG「ルナ ザ・シルバースター」が「ルナ ~ハーモニー オブ シルバースター~」としてPSPでリメイクされる。

 PSP版にリメイクされるにあたり、四英雄のシナリオ追加、グラフィックの全面リニューアル、バトルエフェクト一新、クォータービューで操作性を向上、ゲージがたまるとキャラクター専用の必殺技が使用できる「アーツゲージ」、行動を事前に登録することでCPUが自動で行動してくれる「AI」の実装と大幅にパワーアップしている。

 今回出展されていた試遊台は2台。序盤の「白竜の洞窟」の一部がプレイできる。戦闘を回避して目的地に向かってしまうと数分で終わってしまうので、じっくりプレイしたい方は戦闘を楽しみながらマップの隅々まで探索するといいだろう。なお、試遊台に加え、映像出展もされている。

(C) 1992 GAME ARTS/窪岡 俊之/重馬 敬
(C) 1996 角川書店/GAME ARTS/JAM
(C) 2009 GAME ARTS



■ 【ラックプラス】少女ひまわりを手助けするリアクションゲーム「コロぱた」(仮称)

タイトル名 : コロぱた(仮称)
プラットフォーム: ニンテンドーDS
発売日: 12月24日発売予定
価格: 未定
ジャンル: 自律キャラお使いアクション

 買い物やお使いに行く少女ひまわりを手助けする自律キャラお使いアクション「コロぱた」(仮称)。ブースには試遊台が1台設置されていた。

 本作はパーツを組み合わせて「装置」を作り、各ステージごとに設定されたクリア条件を満たしていくゲーム。ゲームの流れとしては、リストの中からパーツを選んで配置し、パーツの配置が完了したら再生ボタンをタッチして結果を見守る。再生した結果、無事にクリア条件を満たせば次のステージへと進んでいく。

 ひまわりは、パーツに対して色々な行動を起こすので、行動パターンを読んでパーツを配置する必要がある。ただし、上画面に表示されるひまわりの機嫌や体力によっては同じパーツでも行動が変化してしまうので、機嫌や体力を考慮しなければならない。

 かわいい見た目とは裏腹に歯ごたえのあるゲーム性を持っている。興味があれば体験してほしい。

(C) 2009 LukPlus CO.,LTD All Rights Reserved.



 この他映像展示として、プロトタイプからPS2「リトルバスターズ!Converted Edition」、Xbox 360「智代アフター ~It's a Wonderful Life~ CS Edition」、スパイクからWii「MADWORLD」が出展されていた。


(2009年 9月 26日)

[Reported by 木原卓]