東京ゲームショウ2009レポート

セガブースレポートその2
注目度の高い「ベヨネッタ」、「エンド オブ エタニティ」などのセガタイトルを紹介


9月24日~27日 開催(24日、25日はビジネスデイ)

会場:幕張メッセ

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)、小学生以下は入場無料


 セガブースレポートその2となる本稿では、前回紹介しきれなかったセガタイトルを紹介したい。中でも注目度が高いのは「ベヨネッタ」、「エンド オブ エタニティ」の2タイトル。
 「ベヨネッタ」は会場での人気も高く、比較的待ち時間も長くなっているように感じた。プレイを希望される方は、時間に余裕を持って、少し早めにブースへ足を運んでいただきたい。
 「エンド オブ エタニティ」は操作方法やバトルシステムを把握してプレイすることで面白さを実感できるタイトルだと感じた。事前にある程度把握しておかないと、試遊の短い時間だけで全容を把握することは難しいだろう。本稿では現在わかっている範囲内で遊び方をまとめてある。試遊希望のプレーヤーはぜひ一読されてから試遊に臨まれることをお勧めしたい。


■ いよいよ発売が迫ってきたクライマックス・アクション「ベヨネッタ」

PS3/Xbox 360でリリースされるクライマックス・アクション「ベヨネッタ」。10月29日発売予定

プラットフォーム: プレイステーション 3/Xbox 360
発売日 : 10月29日発売予定
価格 : 7,980円
ジャンル : クライマックス・アクション

 人知を超えた肉体と能力を持つ魔女「ベヨネッタ」が、多彩な技で美しく華麗に“天使”を狩る……。これまでのアクションゲームの概念を覆すクライマックスシーンの連続、体術と武器攻撃のコンビネーションが生み出す縦横無尽なアクションスタイルにより、プレーヤーの脳髄に直撃する新しいアクションゲームが誕生。それが「BAYONETTA(ベヨネッタ)」だ。

 ゲームの操作やシステムなど、基本的な部分は、以前お伝えした先行体験会での内容と同様なので、そちらを参照していただきたい。今回出展されていたバージョンは、そのときのものとは多少変更が加わっているらしく、気付いた範囲内ではストーリーモードが前回よりも少し先まで進められるようになっている点と、敵キャラクターが落とす武器に一部新しいものが加わっている点などが確認できた。

 ブースではPS3版、Xbox 360版共に試遊を行なうと「BAYONETTA Trailer Collection」のDVDをもらうことができる。DVDの内容は、過去に公開されたトレーラームービーの詰め合わせとなっている。具体的には2008年3月のタイトル発表時と同時に公開されたもの、TGS2008で公開されたもの、公式サイトリニューアル記念で公開されたもの、E3で公開されたもの、今回のTGS2009で使われたものの5本。

 発売も間近に迫ってきた今日、タイトル発表時からのムービーを見返すのは、何かと感慨深いものがあった。本作に注目していたプレーヤーの気持ちを盛り上げるアイテムとして、役立つのではないだろうか。興味のあるプレーヤーはぜひ一度ブースまで足を運んでみていただきたい。

【スクリーンショット】

(C) SEGA



■ セガ×トライエースによる銃撃多重奏RPG「エンド オブ エタニティ」

PS3/Xbox 360でリリースされる銃撃多重奏RPG「エンド オブ エタニティ」。今冬発売予定

プラットフォーム : プレイステーション 3/Xbox 360
発売日 : 2009年冬発売予定
価格 : 未定
ジャンル : RPG

 セガ×トライエースによる完全新作RPG「エンド オブ エタニティ」ブースでは、PS3版、Xbox 360版の試遊台が各5台ずつ出展されていた。プラットフォームは選択可能だが、どちらでもよければ空いている方に誘導してくれる。筆者がプレイした時点では、PS3版希望者が多かった。

 プレイ前にはプレイ方法説明映像の閲覧時間がある。RPGとしては必要な操作が多めなのでじっくりと見ておくことをお勧めする。一般公開日にプレイされる方向けに各プラットフォームでの基本操作を紹介する。
※()内はXbox 360時の操作


エンド オブ エタニティ基本操作
【PS3】【Xbox 360】説明
方向キー方向パッド左右でターゲット切り替え
アナログスティック左左スティックキャラクター移動
アナログスティック右右スティックカメラ操作
Aチャージ、攻撃
×B行動順キャンセル
Y画面右下のレゾナンスカウントがある場合
1:△(Y)で攻撃準備
(2回続けてを押すと移動方向を変更)
2:□(X)でレゾナンスアタック発動
X画面下のLSゲージがある場合
1:□(X)でアンカーを引く
2:2回続けてボタンを押すことでLSアクション発動
※発動中は○(A)で攻撃、□(X)でジャンプ、×(B)でLSアクションキャンセル
L1/R1LB/RBキャラクター切替
L2/R2左/右トリガー装備切替
SELECTBACKアイテム切替

 今回試遊できるのは「TOKYO GAME SHOW 2009 Version」。5部屋で構成されるダンジョンで、ボスを倒すか制限時間が来るまでプレイできる。

 通常のRPGとは大幅に異なるバトルシステム「t・A・B(トライ・アタック・バトル)システム」を持つ本作。より楽しむために操作方法やバトルシステムを理解した上でプレイに臨んでほしい。一見難しそうに見えるが、プレイしてみればボタンの押し順だけで派手な演出を伴う強力な攻撃ができることがわかるだろう。

 主な攻撃方法は「通常攻撃」、発動中ダメージを受けず攻撃できる「インビンシブル・アクション」、パーティメンバー3人を連携させることにより発動する「レゾナンス・アタック」の3種。

 「通常攻撃」などで攻撃する際にはチャージタイムが表示される。なるべくチャージしてから攻撃して大ダメージを与えたいところだが、チャージ時間をかけすぎると敵からの攻撃を受けてしまい、敵に攻撃できない。操作中のキャラクターでなくともパーティの誰かが攻撃を受けてしまっても同様な点に注意したい。敵の攻撃は攻撃モーションを参考するとよさそうだ。また、チャージ速度は敵との距離や使用武器により変化する。敵との距離が近いほどチャージ速度が速くなる。

 「LSアクション」にカテゴライズされる「インビンシブル・アクション」はLSゲージを消費するが、頻繁に使用できるバランスになっている。製品版でも同様に「インビンシブル・アクション」を多用してテンポよくバトルができるようになるとのことだ。

 「インビンシブル・アクション」は、□(X)→□(X)で発動するのだが、筆者は○(A)が決定という固定概念にとらわれてしまっていたため、□(X)→○(A)と入力してしまい、通常攻撃が出てしまうことが多かった。□(X)→□(X)と入力し、その後も○(A)などの追加入力をお忘れなく。

 ダメージタイプが2種類あるのも本作の特徴。確定したダメージとなり赤い数値やゲージで表示される「Direct Damage」と、不確定なダメージとなり青い数値やゲージで表示され、時間経過によって徐々に回復する「Scratch Damage」がある。敵を倒すには「Direct Damage」を与える必要がある。「Scratch Damage」で相手を削り、「Direct Damage」でダメージを確定させて敵を倒す流れだ。敵に与えられるダメージタイプは使用する武器により異なる。

 使用できる武器種は「ハンドガン」、「マシンガン」、「グレネード」の3種類。「ハンドガン」は攻撃力が低いものの命中率が高く「Direct Damage」を与えられる。「マシンガン」は攻撃力が高いものの命中率が低く「Scratch Damage」を与えられる。「グレネード」は爆発の範囲内にいるキャラクター全てに「Direct Damage」を与えられる。単体相手には「マシンガン」で削り「ハンドガン」でダメージを確定させ、複数体相手には「グレネード」という使い方になりそうだ。

 アナログスティック左(左スティック)ではキャラクターが移動できる。この移動は主にキャラクターの位置関係を調整するのに使うようだが、キャラクターを障害物の裏に移動させて被弾を防ぐことも可能だ。ただし、本作では防御的な行動より、攻撃的な行動を重視したゲームデザインになっているとのことなので強気で攻めていこう。

 今回のバージョンに限定されたことかもしれないが、ステージに配置されている箱はターゲットしての攻撃が可能だが、攻撃しても意味をなさない。部屋内の敵を全て倒した後に近寄って箱からアイテムを獲得しよう。

 なお、試遊台をプレイすると「エンド オブ エタニティ 楽曲配信QRコード付き TGSオリジナルデザインポストカード(4種)」がもらえる。このポストカードでゲットできる楽曲は「The Beginning of Eternity」と「Battle to pay the debt」の2曲。


株式会社トライエース ディレクター勝呂隆之氏(左)、株式会社セガ プロデューサー島野光弘氏(右)
多種多様の着せ替えアイテムが用意される「着替え」。パーツごとに細かく着せ替えが可能だ

 9月25日14時30分から行なわれたステージイベントでは、株式会社セガ プロデューサーの島野光弘氏、株式会社トライエースのディレクター勝呂隆之氏が登壇し、映像と実機によるプレイを交えて本作のプレゼンテーションを行なった。

 プレゼンテーションは、ストーリー、世界観から始まり、バトルシステムへ。「本作での攻撃方法はインビンシブル・アクションがメイン。通常攻撃をしていたり、インビンシブル・アクション発動後の攻撃ができていない方が(試遊台で)多く見受けられた。通常攻撃は上級者とLSゲージなどがないときのみに使うものなので、インビンシブル・アクションを使って楽しんでほしい」と勝呂氏は語った。

 試遊台で体験できない要素として、プレゼンテーションでは「着替え」についての紹介があった。「着替え」はバトルには一切影響しないが、様々なアイテムを着せ替えて楽しむことができるフィーチャーだ。「カチューシャ:三毛猫」などパーツごとの着せ替えが可能となっている。着せ替えアイテムの中には有名デザイナーがデザインしたものも登場するとのこと。ムービーパートでも着せ替えしたままの服装でキャラクターが登場する。

 続いてBGMを担当した桜庭 統氏(代表作:「ヴァルキリープロファイル」、「スターオーシャン」、「テイルズ オブ」シリーズなど)と、田中公平氏(代表作:「サクラ大戦」、「ワンピース」、「機動武闘伝Gガンダム」など)からのビデオレターが放映された。主に桜庭氏はロック調のBGMを、田中氏はオーケストラによるBGMを担当している。

 「本作ではロックとオーケストラがマッチしているのが面白い。同じ人が作ったかのようなズレのなさです。担当したBGMの中では、本作の世界観を表現したオープニングBGMが自信作なので、すぐにスタートボタンを押さずにじっくりと聞いてもらいたい」と田中氏。

 プレゼンテーションの最後には予約特典「SPECIAL SOUND TRACK RESONANCE OF SOUNDS」が紹介された。このサントラには田中氏と桜庭氏による楽曲、全10曲が収録されている。

 本作の制作は快調に進んでおり、ほぼ完成しているとのこと。発売される今冬が待ち遠しいところだ。

【スクリーンショット】

(C)SEGA Developed by tri-Ace Inc.



■ 王道パズルゲームがWiiとPSPでも登場!「ぷよぷよ7」

Wii/PSP版の試遊台に加え映像展示もあった「ぷよぷよ7」

プラットフォーム : ニンテンドーDS/Wii/PSP
発売日 : DS版 発売中、Wii版/PSP版 11月26日発売予定
価格 : 5,040円
ジャンル : アクションパズル

 1991年の誕生以降、国民的アクションパズルゲームとして高い人気を誇る「ぷよぷよ」シリーズ最新作。本作では新主人公“あんどうりんご”と新ルール「だいへんしん」が加わり、今までにない世界観とルールでぷよ勝負を繰り広げる。

 今回プレイアブル出展されていたのは、既に発売中であるニンテンドーDS版を除く、Wii版とPSP版の2タイトル。

 Wii版は、「Wi-Fi 対戦」をはじめ、1つの対戦画面に2組の組ぷよが同時に落ちてきて2 人で操作する「いっしょにぷよぷよ」や、ひとつの組ぷよの動きを2つのリモコンで操作する「リモコンぷよぷよ」といったユニークなルールを収録。

 PSP版は、ひとつのPSPを2人で並んで持って対戦する「1台2人対戦」や、最大4人まで同時に遊べるアドホック通信対戦が可能だ。さらに、製品版ディスク1枚と人数分のPSPがあれば最大4人まで同時に対戦できるゲームシェアリングにも対応している。

【スクリーンショット : PSP版】
【スクリーンショット : Wii版】

(C) SEGA



■ バランスWiiボードで楽しめる「スーパーモンキーボール アスレチック」

Wiiバランスボードを使って遊ぶ「スーパーモンキーボール」シリーズの最新作「スーパーモンキーボール アスレチック」

プラットフォーム : Wii
発売日 : 2010年発売予定
価格 : 未定
ジャンル : パーティアクション

 おサルの入ったボールを転がすアクション「スーパーモンキーボール」シリーズ最新作がバランスWiiボード対応ソフトとして登場。本作ではプレーヤーがバランスWiiボードに乗って重心を動かすことでワールドを傾けて、おサルたちをゴールへと導く。道幅、高低差、障害物などが異なる多彩なバリエーションのコースが収録されている。

 バランスWiiボードとWiiリモコンを使って最大4人までプレイ可能なパーティーゲームも多数収録。バランスWiiボードを使う場合は、1人がバランスWiiボード、その他の対戦相手がWiiリモコンを用いてゲームを行うことになるが、バランスWiiボードを使わずにWiiリモコンだけで対戦することも可能。

 今回出展されていた試遊台は2台(ただし、一般公開日にはキッズコーナーへ移動する可能性有)。多くの人が笑顔でプレイしているのが印象的だった。

【スクリーンショット】

(C) SEGA



 この他にもPSP「J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!6 Pride of J」の映像展示があった。また、セガパートナーズタイトルに関しては別稿にて紹介する。


(2009年 9月 25日)

[Reported by 木原卓]