GPコアエッジ、「アルテイルネットリアルフェスタ」開催

3タイトルで夏の大会の頂点が決定。8月のアップデートも発表


7月18日 開催

会場:T's秋葉原

入場料:1,500円



会場のT's秋葉原はビルの1階にあるオープンスペース
3つのゲームで決勝戦が行なわれ、3人のチャンピオンが誕生した

 株式会社GPコアエッジは7月18日、ブラウザ用オンラインカードゲームサイト「アルテイルネット」のオフラインイベント「アルテイルネットリアルフェスタ」を、T's秋葉原にて開催した。

 このイベントでは、同サイトで提供されているオンラインカードゲーム「アルテイル ~神々の世界『ラヴァート』年代記」、「アルテイルII ~銀陽帝大戦」、「ラヴァートヒーローズ」の3タイトルにおけるゲーム大会「ラヴァートクラシック『TSUNAMI』」のチャンピオンを決める決勝戦が行なわれた。「アルテイルネット」のユーザーには毎年恒例のイベントで、今年も約70人が来場した。

 大会のほかにも、次回アップデート内容を紹介するステージイベントや、グッズがもらえるアトラクション、物販コーナーなども設けられた。イベントの司会は、ものまねタレントのジョニーさんが担当し、イベントの合間にものまねを披露して会場を沸かせた。単に大会を観戦できるだけでなく、来場者を十分に楽しませようというのが、「アルテイルネット」のオフラインイベントの面白いところだ。




■ 新星とベテランが魅せた決勝大会「ラヴァートクラシック『TSUNAMI』」

 最初に行なわれた「ラヴァートヒーローズ」の決勝戦は、「クアイヤ」選手と「ウィジャ」選手の対決となった。試合はまず3,500グランを使い、15分間でファイルを構築した後に対戦を開始するというルール。ファイルを構築するところから始める形式は、「ラヴァートヒーローズ」では初めての試みとなる。

 15分のファイル構築では、双方が思ったようなものができなかったとコメント。それでも試合中は、緻密に組まれたコンボの応酬が見られた。内容的には、「狩人『カサンドラ』」の抱き枕カバーを羽織って登場した「ウィジャ」選手が終始優勢で、最後は双方が「狩人『カサンドラ』」を出し合ったターンに見事打ち勝ち、優勝を決めた。


抱き枕カバーで宣言? したとおり、「ウィジャ」選手が「狩人『カサンドラ』」で優勝を決めた


 続いて「アルテイル ~神々の世界『ラヴァート』年代記」の決勝戦は、「crux71」選手と「マグノ=ビバン」選手の対決。「crux71」選手は上位ランカーには数少ない女性プレーヤー。対する「マグノ=ビバン」選手は、昨年始めたばかりというルーキープレーヤーだ。紛れもない頂上対決で、こういった組み合わせになるのはなかなか面白い。

 こちらのルールは従来どおり、15分間で8,000グランを使ってファイルを構築した後に対戦となる。試合は「マグノ=ビバン」選手がルーキーとは思えない安定したファイル構築と落ち着いたプレイで「crux71」選手を抑えた。既に5周年を迎えるカードゲームで、ルーキープレーヤーが優勝を果たすという番狂わせになった。


夏らしく浴衣で登場した「crux71」選手だったが、試合では「マグノ=ビバン」選手に及ばなかった


 最後の「アルテイルII ~銀陽帝大戦」の決勝戦では、「AncientGrey」選手と「まごたん」選手が対戦した。この2人は「アルテイル ~神々の世界『ラヴァート』年代記」の大会では上位出場の常連で、過去の公式大会でも数回の対戦経験がある。場を「アルテイルII ~銀陽帝大戦」に移しても、双方ともに実力は遺憾なく発揮されているようだ。

 ルールは「アルテイル ~神々の世界『ラヴァート』年代記」と同様。ファイルは互いにゴウエンを選択。「AncientGrey」選手は相手がゴウエンで来ることを読み、仕込んだ対策が見事に成功した。対する「まごたん」選手も、「1枚なら何とかなる」とチャットで答えたとおりに反撃を見せ、一進一退の様相となった。互いにファイルが空になる寸前の終盤で、僅かに「AncientGrey」選手が競り勝ち、優勝を決めた。

ベテラン同士の対戦となった試合は「AncientGrey」選手が制した。マスクをつけて登場し来場者にアピール



■ 有料サービス「プレミアムサービス」を実装。8月はβ版を無料提供

毎回「アルテイル」の試合解説も務めている藤野氏

 バージョンアップ内容については、GPコアエッジの藤野氏が発表した。今年3月の「コンピューター対戦機能」に続くもので、8月に「バトルリプレイ機能」が追加される。これまでにも、他のプレーヤーの対戦を見る「観戦機能」はあったが、バトルリプレイ機能は対戦の内容を振り返り、対戦相手とチャットで反省会などができるというもの。これまでも試合後のチャットはできたが、相手の手札なども確認できるものになれば、札を切るタイミングなども研究できて面白そうだ。

 さらにもう1つ新サービスとして、有料サービス「プレミアムサービス」が発表された。30日間有効の「プレミアムチケット」の購入者に特別な機能を付加するというもので、具体的には、バトル動画の保存とブログへの貼り付け、ファイル保存数を20個に倍増、フレンドメール送信文字数が4倍増の2,000文字、などとなっている。この他にも新たな機能を追加していく予定だという。こちらも実装は8月からだが、8月はβ版が無料で提供される。


対戦後に内容を振り返れる「バトルリプレイ機能」有料の「プレミアムサービス」を利用すると、バトル動画の保存・公開ができる。ブログで検討もできる便利な機能だ



■ その他のイベントの様子

GPコアエッジ代表取締役社長の宮本貴志氏。「ライセンサー制度で強くなることもあるが、いろんな楽しみ方を見つけて欲しい。我々も楽しい運営にしていきたい」と挨拶したものまねタレントのジョニーさん。今回は秋葉原という場所に合わせて、串田アキラさんや「機動戦士ガンダム」のものまねを披露。来場者も大会以上に沸いていた
謎の男「ビンゴマン」によるビンゴ大会も開催。ただのビンゴではなく、来場者がクイズに答えると、好きな番号を指定できるというもの。ただし問題が色々な意味で難しい
毎回商品もりだくさんの「GOTO商店」。「三女『セイカ』」のシリアルの到着が遅れるというハプニングもあったが、何とかイベント中には間に合って販売していた
イベントの合間には、本物のカードを使って対戦する「リアルテイル」や、倒したカードがもらえる射的などのアトラクションも行なわれた
来場者にプレゼントされたシリアルナンバー付き特製プロモーションカード「二女『ミナモ』」同じく来場者プレゼントの特製着せ替えカード「踊り子『クリナ』」

(2009年 7月 21日)

[Reported by 石田賀津男]