バンダイナムコ、「ガンダムネットワークオペレーション 3」を今冬サービス開始
戦いはついに「Zガンダム」のグリプス戦役へ!
初代「GNO」はサービス終了、「GNO2」はクライアント無料へ

今冬サービス開始予定

価格:未定(月額課金を予定)



本作のメインビジュアルは香港のビルの間を進むサイコガンダムだ。「Zガンダム」の1シーンを思い起こさせる
編成画面。どんなモビルスーツが登場するか、プレーヤーはどのようなスタイルで戦うか楽しみだ。インターフェースは寄り直感的に操作できるようになるという
3Dの戦闘画面。奥にはサイコガンダムも見える。迫力のある描写に期待したい

 株式会社バンダイナムコゲームスは、オンラインシミュレーションゲーム「ガンダムネットワークオペレーション 3」(以下、「GNO3」)を今冬よりサービス開始することを発表した。対応OSはWindows XP/Vista/7(プログラム更新によって対応予定)、パッケージの価格は未定。利用料金は月額による定額制を予定。

 「ガンダムネットワークオペレーション」シリーズは、これまで「ガンダムネットワークオペレーション」と、「ガンダムネットワークオペレーション 2」が発売されており、現在もサービス中だ。アニメ「機動戦士ガンダム」の舞台となる一年戦争を扱い、プレーヤーは部隊長としてモビルスーツ部隊を率い、連邦軍、ジオン軍に分かれて戦いを繰り広げる。ソロモンやオデッサ、ア・バオアクーなどのアニメに出てきた戦場を舞台に、ゲームオリジナルを含むモビルスーツを率いて戦う醍醐味はファンにはたまらないものがある。

 本シリーズの面白いところは時間の概念があり、3カ月で戦争そのものがリセットされるところだろう。3カ月で連邦かジオンの勝利が確定し、再び戦争の最初からスタートする。この時、プレーヤーは所属する軍を選択できる。時にはどちらかの圧勝に終わり、時には膠着状態で終戦を迎える。何度でも一年戦争のifを体験できるのだ。

 プレーヤーは戦績や戦場の時代設定で提供されるモビルスーツや戦闘機などに、部下であるパイロットを乗せ、作戦を指示する。ずっと戦闘を見守ることもできるが、「自動戦闘システム」により、1日に10分程度ログインして部隊を設定しておけば、ログアウト後も戦闘が繰り返される仕様になっている。時間のないプレーヤーも自分の部隊を成長させることが可能だ。この手軽にプレイできるゲーム性に加え、ロースペックのPCでもプレイ可能というハードルの低さで多くのファンを獲得している。

 シリーズ最新作である「GNO3」は「機動戦士ガンダム」に加え、その続編である「機動戦士Zガンダム」の歴史も体験することが可能になる。サービス後は「機動戦士ZZガンダム」、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」といったZガンダム以降の作品の世界も追加アップデートでフォローしていくという。「ガンダム」の名前を冠するアニメーション作品は多いが、最初の「機動戦士ガンダム」と世界観を共有する“宇宙世紀”を舞台とする作品群は根強い人気を誇っている。この宇宙世紀に組み込まれる作品、登場モビルスーツやキャラクターをどこまでフォローしてくれるか、期待したいところだ。

 「機動戦士Zガンダム」は「機動戦士ガンダム」から7年後の世界が舞台となる。連邦軍内の組織ティターンズが暴走し、宇宙移民への弾圧を強化していくという時代背景の中で物語がはじまる。主人公の少年カミーユ・ビダンは、反地球連邦組織エゥーゴに参加、かつてシャアと呼ばれたクワトロ・バジーナと共に戦うことになる。物語中盤からはジオン軍の残党組織ネオ・ジオンも登場するという3つどもえの展開になる。

 「GNO3」のプレーヤーは一年戦争後、「機動戦士Zガンダム」での戦い“グリプス戦役”に参加する。空白の7年をどう描くか、連邦軍vsジオン軍として戦っていたプレーヤーがどういう経緯でこの3つどもえの戦いに参加していくかをゲームで表現するのだろうか、注目したい。ゲームシステムやインターフェイスも進化するとのことで、詳細を待ちたいところだ。

 もちろん登場モビルスーツにも期待が集まる。これまでのシリーズを受け継ぐ一年戦争の機体に加え、Zガンダムの時代のモビルスーツが登場する。「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」など、ガンダムとZガンダムの間の時代を舞台とした作品のモビルスーツは登場するのだろうか。「GNO」シリーズでは戦闘に原作のキャラクター達が参加してくることもある。「GNO3」でもそのシステムは受け継がれている。原作キャラクター達の活躍も期待したい。

 「GNO3」のメーンビジュアルには40メートルという大型モビルスーツサイコガンダムが描かれている。この巨大なモビルスーツもゲームに登場するようだ。戦闘はこれまでのシリーズ以上に進化したグラフィックスで描かれる。迫力たっぷりな「3Dモード」だけでなく、ロースペック向けの「2Dモード」も用意される。サイコガンダムやZガンダムは「変形」もする。戦闘シーンやゲームのシステムで変形の要素がどう活かされるかも気になるところだ。

 「GNO3」は、サービス開始に先立ち、公式サイトやメディアを通じて合計5,000名を対象にしたクローズドβテストを実施する予定だ。テスターは9月6日より募集を受け付け、抽選により選ばれる。テスターは一般応募枠、そして「GNO1」と「GNO2」ユーザーの枠が用意されるとのことだ。詳細は公式ページで発表される予定だ。

 また、「GNO3」発表に合わせて、「GNO2」のクライアントが8月1日より無料化されることが発表された。さらに2002年4月からロングランを続けていた「GNO1」が11月30日をもってサービスを終了することが発表された。どちらも詳細は公式ホームページを参照して欲しい。

 かつてない範囲での宇宙世紀を取り上げようという「GNO3」はシリーズファンならずとも注目したい作品だ。システムの詳細や、サービススケジュール、登場キャラクターなど詳細の発表を期待したい。


スクリーンショット。左から、機体詳細画面、作戦選択画面、3Dの戦闘シーンだ。前作までのシステムを受け継ぎながら進化するシステムとはどのようなものだろうか。本作は2Dでの戦闘描写もフォローしており、ロースペックのPCでも遊べるというのも今までのシリーズを踏襲した要素である

登場する機体の一部。こちらは一年戦争時のものだ。上の左から、エルメス、ガンダム、ズゴッグ、ドム

こちらはZガンダムのグリプス戦役に登場するモビルスーツ。ガンダムMK-II、ハイザック、パラスアテネ
マラサイ、リックディアス、百式


(C)創通・サンライズ

(2009年 7月 21日)

[Reported by 勝田哲也]