スクエニ、DS「サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY」

ゲームシステムの核となる「チェーンエンカウント」と「シナリオ・シンクロ・システム(SSS)」を紹介


9月17日 発売予定

価格:5,980円

CEROレーティング:A(全年齢対象)



 株式会社スクウェア・エニックスは、ニンテンドーDS用RPG「サガ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY」を9月17日に発売する。価格は5,980円。CEROレーティングはA(全年齢対象)。

 「サガ」シリーズは、1989年に第1作目「魔界搭士 サ・ガ」がゲームボーイで発売、その後1990年に本作の原作となる「サ・ガ 2 秘宝伝説」、同プラットフォームでは1991年に「時空の覇者 サ・ガ3 完結編」を発売し、その後はスーパーファミコン「ロマンシング サガ」、プレイステーション「サガ フロンティア」へと移り計10タイトルをリリースしている。「ファイナルファンタジー」シリーズなど、有名作品の多い旧スクウェアだが、同社において初のミリオンタイトルとなった作品は「魔界搭士 サ・ガ」である。

 ゲームのメインストーリーは旧作同様、9つの世界を股にかけ、父の捜索と、秘宝の争奪を軸にしたストーリー展開。ゲームシステム部分では、キャラクターごとに異なる成長システムや、独特の戦闘システムが特徴となる。DS版では世界観、システムを踏襲しつつ、システムなどアレンジを加えたもので、ゲームボーイ版の発売から約20年を経て初のリメイク作品となる。


【ストーリー】

秘宝──。
世界を創った古き神々の残していった遺産。
それは素晴らしい力のシンボル。
秘宝をめぐって多くの者が争い、ある者は秘宝を手にし、
またある者は敗れ去り消えていった。
そして今、新たな戦いの物語が始まろうとしている───。ある夜、幼い主人公の枕元に立つ父親の姿があった。父親は、1つの秘宝を主人公に預け旅立って行った。
たった一言、「秘宝を誰にも渡してはいけない」と言い残して……。
9つの世界を股にかけた、帰らぬ父親の探索と秘宝の争奪戦が、今再び幕を開ける――。



 

■ 周囲の敵もまとめて襲ってくる「チェーンエンカウントバトル」


 本作での敵との戦闘は、シンボルエンカウント方式を採用。シンボルエンカウント時に「チェーンエンカウント」を発生し、接触した敵シンボルの周囲にさらに別の敵がにいた場合、敵同士が連鎖し、一体の接触時よりもはるかに多くの敵とのバトルになる。このシステムにより、2体以上のチェーン状態で戦闘に入ると、敵の数が一気に増加し、緊張感のあるバトルが楽しめるようになっている。ただし、苦戦するようなモンスターをチェーンさせてしまうと圧倒的に不利な状況になってしまうため、状況に応じてシステムを利用する必要があるといえる。


オリジナルでは最大27体までだったが、「チェーンエンカウント」が発生すると、本作では50以上もの敵を1度に相手にすることもできる


 


■ バトルとシナリオに変化を及ぼす「運命の糸」


 バトルシーンでは、仲間と力を合わせ強力な技を繰り出す「連携技」の要素が実装されており、戦闘中に「運命の糸」というアイテムを使用することで「連携技」が発動する。連携技は300種類以上が用意されており、繋げるほどに威力が増加。また、1度連携が開始されると強制的にターゲットが絞られ、パーティでの連続技を繰り出せるようになっている。


戦闘中に「運命の糸」を使って連携を繰り出すことで、強大な連続技を出すことが可能。また糸を使うことでシナリオにも影響がでる


 

 「運命の糸」には様々な種類があり、使用した「運命の糸」の種類により連携したキャラクター同士の関係性が変化する「シナリオ・シンクロ・システム(SSS)」を実装。

 糸の種類によって連携に参加したキャラクターの関係性が変化するとともに、チームの称号も変化し、称号によってはメインイベントの進行中にサブイベントが発生したり、通常会話中にもイベントが発生したりする。また、特定の称号のときのみ発生するイベントや、アイテムを入手することもあるという。

戦闘での連携がパーティーメンバーとの関係性を変化させ、サブストーリーやサブイベントが発生する


 


■ プレーヤーキャラクター

【人間 男/女】
「人間」は、何度も戦闘を繰り返すことで各種パラメータが自然とアップする育てやすいキャラクター。男は力とHPと攻撃力が高い。女は、素早さが高く、先制攻撃などで有利に戦うことができる。本作からは武器の熟練度を導入しており、同系統の武器を使い続けることで、敵に与えるダメージが大きくなる

【エスパー ボーイ/ガール】
「エスパー」も人間同様戦闘を繰り返すことで成長し、さらに突然変異的に特殊な能力を身につけることができる。エスパーボーイは魔力と力が高く、冷気の特殊能力を持つ。エスパーガールはHPは低いが、魔力と素早さが高く炎の特殊能力を持つ。本作からは能力の熟練度を導入しており、人間同様にバトルを繰り返すことで、使用する能力に応じて、攻撃系、回復系、補助系など覚える能力の方向性が変化する

【メカ】
「メカ」は成長というよりも、武器や防具を装備することで、ステータスが変化しパワーアップしていくキャラクター。人間やエスパーと違い、戦闘後に成長することはなく、装備したものによってステータスが変化、高いHPを持ち、そのほかのステータスも平均以上、ただし魔力はない

【モンスター】
敵の肉を食べて、別のモンスターに変身することで成長するキャラクター。モンスターは人間やエスパーと違い、戦闘後に敵の落した肉を食べることにより、別のモンスターへと変身して成長していく。食べるモンスターの肉の種類によって変身していくモンスターも異なり、高いレベルのものほど、より強くなっていく傾向がある。最初に選べるモンスターは、「爪」や「炎」といったバランスのとれたモンスター「ミニドラゴン」、HPは低いが素早やさが高く、爪での攻撃のほかスリプルなどを使用できる「使い魔」、ミニドラゴンや使い魔よりHPは高いが、炎に弱い「スライム」の3種類。

食べた肉の種類によっても変身するモンスターは異なる。強いモンスターへと変身するには、より強いモンスターの肉を食べることが近道のようだ


 


■ 登場キャラクター

【父親】【カイ】
主人公が幼い頃、旅に出たまま行方不明になってしまった父親。主人公が冒険にでるきっかけになった。主人公たちが秘宝を求めて旅をするうちに、徐々にその正体が明らかになり、行く先々でその姿が見え隠れするようになる「イシスの神殿」の神官。強力な魔力の持ち主で、神殿に訪れる者の傷を癒し続けている。秘宝を探す主人公たちの案内役としてチームに加わることに。攻撃系の魔法も使いこなし、主人公たちの心強い味方となる。強力な魔法の源には秘密がある

【父親】

【カイ】

【先生】【乙女】【スライム・ファット】
主人公が通う学校の担任の先生。旅に出る主人公たちを心配して途中まで見送るためにパーティに加わる。装備の整っていない序盤では非常に頼もしい存在主人公たちに様々なことを教えてくれる知識豊富な先生の元教え子。知らないことがあったら彼女に聞くといいらしい主人公たちのアイテムを預かってくれる倉庫番的キャラクター。持ち切れなくなったアイテムは彼に預けることができる

【先生】

【乙女】

【スライム・ファット】


 


【スクリーンショット】

(C)1990,2009 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
キャラクターデザイン:小林元
※画面は開発中のものです。

(2009年 7月 21日)

[Reported by 鬼頭世浪]