スクエニ、DS「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」ついに完成!
コミュニティを活性化させる公式モバイルサイト「星空の仲間たち」など発表


7月11日 発売

価格:5,980円

CEROレーティング:A(全年齢対象)


完成披露発表会に出席した堀井雄二氏(左)とプロデューサーの市村龍太郎氏。ついに完成し、量産に入っていることを明かした
会場に展示されていたDSの中には「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」が実機上で動いているものもあった

 株式会社スクウェア・エニックスは6月16日に都内のホテルで記者会見を開催し、ニンテンドーDS用RPG「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」を7月11日に発売することを明言すると共に、連動する公式モバイルサイトや、テレビCMにSMAPを起用すると発表した。

 発表会の冒頭に壇上に立ったスクウェア・エニックスのプロデューサーを務める市村龍太郎氏は「まず報告しておきたいのは、『ドラゴンクエストIX』はしっかりと完成いたしまして、いま、工場でどんどん作っている最中です。7月11日の発売は間違いない」と切り出した。

 堀井雄二氏は本邦初公開となるプロモーションムービーを上映したあと「本当に盛りだくさん。DSの機能を遊び尽くす」とコメント。

 ムービーではキャラクターメイキングのシーンに始まり仲間のキャラクターも自由に作成可能な点もアピール。フィールドにいるモンスターに接触することで戦闘が発生するシーンや、どこかの民家のタンスで「プラチナソードのレシピ」を発見したり、錬金釜「カマエル」 でアイテムの生成する場面、ダーマ神殿での転職、そしてDSワイヤレスプレイで4人まで参加できる協力プレイの映像も公開された。協力して戦うことはもちろん、まったり過ごすことも可能なようで、落とし穴を掘って仲間を落とすなどイタズラもできるようだ。すれ違い通信では知らない人が遊びに来るといった場面もムービーに登場していた。通信によりショップに毎日異なるアイテムが登場したり、オリジナルクエストの配信など1年間は「週間ドラゴンクエスト」といった趣で様々なコンテンツが追加されていくという。

 堀井氏はゲームのポイントについて聞かれ「まず通信を使いみんなで遊ぶと言うことを考えた。そうなるとずっと遊べなくてはいけないし、レベルの違う人でも遊べないとダメ。ポイントはクリアしたあともずっと遊べるという点」とボリュームだけでなく、長く遊べるシステム作りに心血を注いだことを明らかにした。

 一方、市村氏はネットワークでのプレイスタイルについてシチュエーションを交えて説明。「サラリーマンのお父さんが『ドラゴンクエストIX』を通勤の行き帰りにプレイし、週末にゲームを先に進めている子供さんと一緒にプレイしたり、女性がゲームのうまいプレーヤーに助けてもらってクリアしたりと言うことが考えられます」と語ると、堀井氏は「人の(『ドラゴンクエストIX』の)世界に行って遊べる。例えばそのプレーヤーが魔王と戦っている時に村を散策してみたり途中から参加してみたり。その自由さが『ドラゴンクエスト』の世界だと思う。それを実現するためにスタッフには苦労してもらった」と続けた。

 ここで市村氏は「ドラゴンクエストIX」を“コミュニケーションツール”とし、形成されるコミュニティを活性化させるためにソフトの発売と同時に公式モバイルサイト「星空の仲間たち」をオープンさせると発表した。プレーヤーがプレイデータ「冒険の書」をサーバーにアップロードすると、レベル・職業・装備・獲得称号・ゲームの進行状況などを携帯サイトから見ることが可能となる。ユーザーIDを交換すると最大8人の仲間とこのプレイデータを共有することができる。

 共有するのはデータだけではない。このアップロードしたデータを使い、仲間と様々なチャレンジに挑戦することができる。たとえば特定のモンスターの討伐記録など、成果によって「冒険の達成リスト」をクリアしていくことなどが可能となっている。また、仲間と称号100種類の獲得を目指す「かけだし称号コレクターズ」や、他のプレーヤーと一緒に様々な記録に挑戦する「みんなでチャレンジ」といったコンテンツが用意されている。各チャレンジはただクリアするだけでなく、待受画像やデコメなどのオリジナル携帯コンテンツをゲットすることができる。

 「星空の仲間たち」の対応機種はiモード、EZweb、Yahoo!ケータイ。「ドラゴンクエスト モバイル」の有料会員専用のサービスで、「ドラゴンクエストモバイル」は100円から2,000円までの月額制となっている。

 最後に堀井氏は「『ドラゴンクエスト』にはみなさんいろいろな想い出があると思うんですよ。今回マルチプレイということで、仲間とやったとか家族でやったとか、また新しい想い出ができると思うんです。みなさんがこのソフトでどんな想い出を作ってくれるのか楽しみにしています」とユーザーに語りかけ発表会は終了となった。

    【「星空の仲間たち」アクセス方法】
    iモード:iMenu→メニューリスト→ゲーム→ロールプレイング→ドラゴンクエスト モバイル
    EZweb:au one→カテゴリ(メニューリスト)→ゲーム→総合→ドラゴンクエスト モバイル
    Yahoo!ケータイ:メニューリスト→ケータイゲーム→ロールプレイング→ドラゴンクエスト モバイル

会場で発表された「ドラゴンクエストIX」公式モバイルサイト「星空の仲間たち」。Wi-Fiで遊ぶというシステムだけでなく、ゲームと連動しコミュニティを形成しやすいよう周辺のサービスも同時にオープンすることが明らかになった。基本的にはゲームの進行データなどプレイデータを共有し、携帯電話から参照することができるほか、進行度合いによって様々なチャレンジに挑戦できるといった楽しみ方も提供される。交換したIDは8人まで保存できる

【「ドラゴンクエストIX」公式モバイルサイト「星空の仲間たち」】
メインメニュー。冒険の成果だけでなく、みんなで挑戦できる「みんなでチャレンジ!」や仲間の称号を確認することなどもできるマイページ。プロフィールはもちろんのこと、現在の装備なども表示されるチャレンジをクリアするとオリジナルの携帯コンテンツがプレゼントされる



■ CMキャラクターは今回も“SMAP”

「短い時間では紹介しきれませんが……」と断りゲームの紹介を行なった堀井雄二氏と市村龍太郎氏
会場には登場するキャラクタのコスプレをしたモデルの方も製品を片手にアピール

 発表会ではCMキャラクターの発表も行なわれ、同時に6月20日から放映が予定されているテレビCMも上映された。CMキャラクターは今回もSMAPのみなさん。発表会にはメンバーの香取慎吾さんが出席し撮影時の模様などを含めトークショーを繰り広げた。

 CMの内容は、猟師が漁船から「ドラゴンクエストIX」をエサにして海に糸を垂らすと、さっそく巨大な魚影が海底深くから浮かび上がってくる。……ヒット! しなる釣り竿!! 渾身の力を込めて引き上げると、「ドラゴンクエストIX」に食いついたのは香取慎吾さんだった。釣り上げられる香取さんを見て海にいたメンバーが次々に香取さんにとりつきSMAPメンバー全員が一本釣りに。香取さんが意識を取り戻しふとメンバーに向かって振り返ると、甲板に打ち上げられたメンバーはすでに「スッゲー」と呟きながらゲームを楽しんでいる。「ガーン」と衝撃を受ける香取さんのシーンでコマーシャルは終了となる。

 コマーシャルを見ているだけで、撮影が非常に大変であったことがうかがい知れるが、香取さんによると、撮影所にはいると大きなプールやワイヤーがあり見た瞬間から「大変になるなぁ……」と思ったという。CMを見ているとメンバー全員で撮影したように見えるが、実は1人ずつ撮影が行なわれたのだとか。トップバッターは香取さんで「撮影がトップだったので、スタッフの方も手探りで本当に大変だった。他のメンバーはスタッフも慣れて楽だったのでは」と振り返った。実際にプールに入っての撮影と言うことで、ずっとプールに入りっぱなし。休み時間もプールに入っていたと言うことで、撮影時間の3時間から4時間の間、プールの中で過ごすことになったのだという。

 さらに「ドラゴンクエストIX」に食い付いて釣り上げられることなど「普通の生活の中でないじゃないですか! おまけにソフトに食い付いた状態で海からワイヤーで引き上げられる時に『ドラクエIX』って言ってくれって言われて。正直できるわけ無いけど、何とかクリアしました」と涙ぐましいまでの苦労を語った。

 しかしただ大変だったわけではないのだという。撮影の合間に堀井雄二氏から直接話を聞きながらゲームをプレイすることができたと言い、「3月の時点で先にゲームができたんです。この場では言えないようなスゴイ情報なんかもゲットできたし。本当にSMAPで良かった!」とうれしそうに語っていた。

 堀井氏はCMの出来について「いろいろなシーンが入っていて、(様々な楽しみが詰まっている)『ドラゴンクエストIX』に近いと思う」とコメント。市村氏も「SMAPのおかげで(CMのように)グッとあがっていくと思う」と絶賛。

 最後に香取さんは「7月11日に『ドラゴンクエストIX』、いよいよ発売です。みなさん待ちに待った『ドラクエ』発売です。コマーシャルの僕の勢いに負けないくらいに『ドラゴンクエストIX』にくらい付いてください。そして一緒にプレイしてください。僕を省かないでください……」とコメントし会場の笑いを誘い終了となった。


「DSの機能を遊び尽くす」とコメントした堀井雄二氏。今作のポイントとしては「クリアしたあともずっと遊べます」ということだというスクウェア・エニックスの市村龍太郎プロデューサー。みんなで遊べる機能を搭載したことで様々な遊びの場が生まれるとして、子供と親、女性とそれをフォローするプレーヤーなどシチュエーションを挙げて説明

ムービー映像のスクリーンショット。人間界だけでなく、神の世界にまで話が及ぶ壮大な物語が描かれる。その世界観を存分に感じさせてくれるムービーが収録されている
ネットワークの機能はもちろんのこと、ニンテンドーDSの機能を存分に使ったグラフィックスも魅力的。迫力ある冒険を体験できそうだ
会場にたくさん展示されていた関連グッズ。可愛らしいモンスター達のぬいぐるみからタッチペン、帽子や服、ケースなど様々なグッズが列んでいた。最後の写真はコンセプトアートを配した同作のパネルの前でモデルさんの撮影が行なわれた内の1枚

[お詫びと訂正]
 当初「Wi-Fiで4人まで参加できる協力プレイ」としておりましたが、これは編集部による誤りで、正しくは「DSワイヤレスプレイ」となります。関係各位にご迷惑をおかけいたしましたことをここにお詫びし、訂正させていただきます。

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※画面はすべて開発中のものです。内容・仕様は実際の製品とは異なる場合があります。

(2009年 6月 16日)

[Reported by 船津稔]