NCジャパン、WIN「The Tower of AION」オフライン先行体験会レポート
東京では400人強のファンが会場のネットカフェに集合
エヌ・シー・ジャパン株式会社は、Windows用MMORPG「The Tower of AION(以下、AION)」のユーザー向けの先行体験会を、30日に東京、31日に大阪でそれぞれ開催した。クローズドβテスト(以下、CBT)開始に先駆けて行なわれたもので、会場には、抽選で選ばれた40名に加えて、当日参加すれば、6月5日から始まる「ファミリー&フレンドテスト」と12日からのCBTへの参加権がもらえるとあって、あいにくの雨模様にもかかわらず、会場には400人以上が詰めかけた。
このレポートでは、2部構成で行なわれたイベントの様子や、会場で新たに発表されたゲームの詳細について紹介していく。
■ 雨の中、400人以上が詰めかけたAION先行体験会東京会場
開場前の行列。あまりの盛況ぶりにららぽーとに来た家族連れも何事かとスタッフに話しかけていた |
「AION」は、羽を持つ2つの種族が戦うファンタジー世界を舞台にしたWindows用のMMORPG。韓国で記録的なヒットを飛ばし、中国でも現在テストサービスが行なわれており、日本でのサービスが待望されている。日本では6月5日からファミリー&フレンズテストが行なわれ、さらに6月12日からCBTの予定だ。ファミリー&フレンズテストは発表された後、あまりの人気ぶりに枠が倍に拡大された。さらに、一刻も早くプレイしたいというユーザーのために、5月30日に東京で、31日に大阪で先行体験会が行なわれた。
東京の体験会では、ブログやコミュニティを持っている希望者から40名が抽選で選ばれた。残念ながら抽選に漏れた人や後日知った人も当日参加が可能で、大阪は当日参加のみの募集だった。参加すれば、ファミリー&フレンズテストとCBTの参加権が手に入るということで、当日は朝からぐずついた天気だったにもかかわらず、開場の1時間以上前から行列ができていた。並んでいたのは20代くらいの男性が多かったが、女性同士やカップルで並んでいる人もいて、予想以上に女性の注目も高そうだ。東京のイベントには400人以上が参加し、用意していた整理番号札が足りなくなるほどだった。
■ プロデューサーの西本氏が参加者からの質疑応答に回答
東京会場となったアプレシオららぽーと豊洲店は、オープンカフェ風の明るい雰囲気のネットカフェ。カウンターの前には特製の大画面が用意され、オープニングムービーが流れていた。ポップも飾ってあり、お祭りムードは満点。ドリンクが飲み放題だったこともあり、和やかな立食パーティのような雰囲気だった。店内にはすでに「AION」がインストールされた体験用のパソコンが40台用意され、抽選で選ばれたテスター用に番号が割り振ってあった。当日参加者用には7台のパソコンが用意してあり、こちらは交代でキャラクターメイクキングや戦闘などを試す長蛇の列ができていた。イベント開始前、事前に選ばれた参加者の中に9名の欠席者がいたため、急遽じゃんけん大会が開催された。勝ち残ったラッキーな9人は、他のテスターと一緒にプレイに参加できた。
「AION」がインストールされたPC。起動はブラウザからになる | 司会進行には「AION」の情報発信コーナー「i-On Air」の司会で自分そっくりのキャラクターを披露していた田辺裕貴氏(左)も登場 | 急遽始まったじゃんけん大会で新たに9名が体験プレイに参加できた |
友達同士で参加して、パーティを組んでプレイする人もいた |
プレイが始まると、テスターはそれぞれキャラクターを作ってログイン。当日参加の人たちはCBTの登録をするための行列に並びつつ、後ろから人のプレイを見学していた。その間に、司会の2名が、プロデューサーの西本直樹氏と共に来場者からどのキャラクターを使いたいのかなど簡単な意見を聞いていた。人気があったのは、「シールド ウイング」、「ボウ ウイング」、「スペル ウイング」、「キュア ウイング」などで、韓国で人気の高い「シャドウ ウイング」は参加者には今ひとつだったようだ。プレイされていたのも、この辺りのクラスが多かった。ちなみに「キュア ウイング」はそのしぶとさから、韓国では“ゾンビ”と恐れられているのだそうだ。
それぞれのセンスでキャラクターメイキングをする参加者 |
プロデューサーの西本直樹氏はイベント中ずっと参加者からの質問に答えていた |
壇上でゲームの紹介をしたプロデューサーの西本直樹氏によると、ファミリー&フレンズテストがレベル10までなのは、いろいろなクラスをプレイしてみてもらいたいからだそうだ。レベル10までは、初プレイで5時間くらい、慣れてくると1時間から2時間で到達できるようになるらしい。他にファンとの質疑応答で出ていた質問と回答は以下の通り。
Q:デスペナルティは?
A:デスペナルティは存在するが、NPCに有料で治してもらえる。
Q:味方勢力のプレーヤーと戦えるのか?
A:基本的にはできない。だが決闘というシステムで戦ったり、首都にある闘技場で練習はできる。決闘では経験値減などのデスペナルティはない。
Q:レギオン(ギルド)の権限を委任することはできるのか?
A:レベル10になると首都でレギオンを結成できるようになる。レギオンは最初は30名まで参加可能で、以降レギオンレベルを上げていくことで参加可能人数が増えていく。レベル3になると、オリジナルのレギオンマークを登録して使えるようになる。権限はサブのメンバーに委任できる。
Q:アイテムの売買方法を教えて
A:アイテムはバザーで販売できる。また、シューゴ族の販売代理店を利用すれば、24時間販売が可能。買った品物は郵便でポストに届くが、シューゴ族のNPCが直接届けてくれる超特急便もある。
Q:7月に発売予定の「タワー オブ アイオン プレミアムパッケージ」の発売日は?
A:7月下旬を予定している。オープンβテストの予定が7月上旬くらいで、データはそのまま正式サービスに引き継がれるため、だいたいその辺りにあわせて発売になると思う。
■ 約3時間のイベントで成長トップはレベル7のキャラクター
イベントの後半には田辺氏が参加者と一緒にキャラクターメイキングをしながら、システムの紹介をした。日本版で使える声優ボイスには、「ツンデレ風」、「お姉さん風」、「甘えた感じのもの」、「元気系」など4種類が用意されている。エモーションでもその声で喋ったり、間違ったターゲットに攻撃を仕掛けようとしたら、それぞれの性格がこもったセリフで注意を喚起してくれるなど、いろいろなシーンで声を聞く機会がある。またレベル18くらいから、パーティで進めるミッションが増えてくる。早めに仲間を作る努力をしたほうが、あとあと楽になりそうだ。なお、現在の公式サイトはプレビューサイトだが、近日中にさらに情報を満載したプレーヤーズサイトがオープンする予定という。
参加者から意見を聞きながら、キャラクターを作っていく田辺氏 | |
参加者と田辺氏の意見で完成したキャラクター「あひる」。魔族の女ウィザードだ |
景品は「AION」の豪華な雰囲気にぴったりの贅沢なUSBメモリ |
イベント終了後には、もっともレベルが高い数人に、スワロフスキーのUSBメモリーがプレゼントされた。ちなみにもっともレベルが高かったのは、ウィザード使いの男性で、レベルは7だった。クエストを中心に進めていったそうで、西本氏も早くレベルを上げたいならクエストを有効活用してくださいと語っていた。
□エヌ・シージャパンのホームページ
http://www.ncjapan.co.jp/
□「The Tower of AION」のページ
http://aion.plaync.jp/
□ニュースリリース
http://www.ncjapan.co.jp/pressroom/news_view.ncj?nid=1557&pg=1
(2009年 6月 1日)