戦国魂、ライブイベント「戦国魂ライブ2009」を開催
歴女が大集結! コーエーが「信長の野望 13(仮)」を正式発表

4月30日開催

会場:渋谷DUO


 昨年来続いている戦国ブームの火付け役の1つ、戦国系アーティスト集団「戦国魂」が、渋谷のライブハウス渋谷DUOで戦国時代をテーマにしたライブイベント「戦国魂ライブ2009 ~関が原の戦い再論功行賞~」を開催した。

 出演者は、「戦国無双2」で明智光秀の声を担当した声優の竹本英史さん、歴ドル(歴史好きアイドルの略)の美甘子さん、小日向えりさん、声優の横田紘一さん、歴史系ラップバンドのWREC SQUAD、歴史バンドMYST.、さらに戦国系ゆるキャラのみつにゃん、さこにゃん、にゃんぷなど多種多彩。イベントは関が原の決戦のように主演者が西軍と東軍に分かれて、関が原の戦いを語るトークライブのほか、ゲストのミニライブが行なわれた。

 また今回のイベントにはコーエーが協賛企業として参加して、同社の戦国系人気タイトル「信長の野望」シリーズの各種ラインナップが紹介された。さらにコーエーのプロデューサー北見健氏から、シリーズの原点ともいうべき歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」の最新作についての情報も飛び出した。歓声とともに始まったライブの様子や、気になる最新情報をお届けしよう。



■ 京都発のアーティスト集団「戦国魂」の2度目の東京ライブ

徳川家康に扮した「戦国魂」のプロデューサー鈴木貴雄氏

 「戦国魂」プロジェクトは京都で生まれた戦国を楽しむアーティスト集団。プロデューサーの鈴木智博氏を筆頭に、漫画家や戦国史研究家、作曲家、ゲームデザイナー、美術家などクリエイティブな人材が集まって、戦国時代の「ロマン・野望・癒し・喜楽・かっこよさ」を発信している。活動の中心となっているWebサイトの他、昨年は京都市内の町屋に店舗をオープン。「戦国魂」グッズの他、戦国ゲームやDVDを楽しめる交流スペースや、ミニ講座やイベントのためのスペースなどがある。今回は、そんな「戦国魂」の東京での2度目のライブイベントとなる。

 会場前にできた行列に並んでいるのはほとんどが若い女の子。彼女たちは歴女と呼ばれる戦国ファンだ。見た目の格好よさを超えた戦国時代の魅力に取り付かれ、歴史の知識も人並み以上。そんな本物志向のファンを満足させるために、出演者の衣装も凝っている。出演者が身に着けている甲冑は、現物を忠実に再現したレプリカで、10キロ以上もある鉄製だ。開場前には、開場を待つ来場者の前に、みつにゃん、さこにゃん、にゃんぷが現われて、携帯カメラのフラッシュに囲まれていた。参加者の中には着物姿や、西陣風のカバンなど和を感じさせるアイテムを持っている人が多くいた。


【主な出演者】
真田幸村に扮した声優の横田紘一さん。本人も真田幸村のファンなのだとか伊達政宗に扮している左馬之介さん。戦国祭りの全国制覇を成し遂げたつわもの歴ドルの美甘子(みかこ)さん。今回は西軍の細川がラシャの姿で参加。しかし実は伊達政宗のファンで、ネイルには伊達家の家紋が
歴ドルの小日向えりさん。真田三代と大谷刑部が好き。今回のイベントでは、マイナー武将の平塚為広をプッシュしたいと話した和装侍系音楽集団「MYST.」。颯爽とした武士のステージ衣装で登場HIP HOPの「WRECK SQUAD」。戦国武将の生き様をHIP HOPで歌い上げる
「戦国魂」のバンド「風林火山」。開場時にはホラ貝を吹いて来場者を迎えた宇喜多秀家に扮した佐藤武さん。普段は役者をしており、イベント前には八丈島で宇喜多秀家の像に会ってきたとかゆるきゃらのさこにゃん、にゃんぶ、みつにゃんと一緒にポーズ。それぞれ島左近、大谷吉継(刑部)、石田三成をモチーフに作られたキャラだ

甲冑武者が切り結んでいるが、よく見ると伊達政宗が持っているのはレーザーブレード



■ 歴史シミュレーションゲーム最新作「信長の野望 13(仮)」は2009年秋に発売予定!

「信長の野望 13(仮)」プロデューサーの北見健氏が最新作の情報を発表した

 今回のイベントにはコーエーが協賛しており、イベントは出演者の紹介用ムービーに「采配のゆくえ」のキャラクターイラストが使用されていたり、歴ドルの美甘子さんが「采配のゆくえ」のオリジナルキャラ「たまき」のコスプレをしていたりと、コーエーのファンにはうれしい趣向がイベントの各所にちりばめられていた。その中でもなんといっても注目すべきは、WIN用シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズの新作発表だ。

 トークイベント終了後に、コーエーの広報が登場して製品の紹介を行ない、その後に壇上にコーエーのプロデューサー、北見氏が登場してWIN用シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズの最新作となる第13作目「信長の野望 13(仮)」の簡単な紹介を行なった。最新作は「道」というテーマで開発が進められているのだそうだ。発売日は2009年秋予定。今後どんどん新情報を出していくという。

 他にもDS用アドベンチャーゲーム「采配の行方」、DS用波瀾盤上ストラテジー「国盗り頭脳バトル信長の野望」、MMORPG「信長の野望 Online 争覇の章」、DS用シミュレーションゲーム「信長の野望DS2」、このイベントでの発表が初となる新作の携帯アプリ「信長の野望タクティクス」など、「信長の野望」フランチャイズが一挙に紹介された。各ゲームの最新情報は以下の通り。


【采配の行方】
書き下ろしイラストやイベント絵を集めた設定資料集が、ソフトバンククリエイティブから発売予定。5月1日から公式ホームページ上で内容についてのアンケートを行なう

【信長の野望 Online 争覇の章】
6月に6周年を迎える記念イベントで開催される恒例の「東西対抗戦」に出す武将についてのアンケートをゲーム内で開催中。

【信長の野望タクティクス】
このイベントでの紹介が初となる、モバイル用アプリケーション。1,000人以上いる武将を集めてオリジナルの軍団を作り、国盗りを行なうゲーム。携帯のGPS機能を使って、史跡を訪ねたときに使うと、その史跡にゆかりのある武将が手に入る「サムライスポット」機能を搭載している。5月からiモードで配信を開始し、ソフトバンクやauの携帯にも順次対応予定。「信長の野望 Online」とのタイアップ企画も進行中だそうだ



■ 爆笑に継ぐ爆笑のトークライブ。竹本さん登場で会場は歓喜の渦に

宇喜多秀家の勇猛度が低くて、宇喜多演じる佐藤さんはしょんぼり

 トークライブの出演者は、コーエーのニンテンドーDSソフト「采配の行方」にも登場する関ヶ原の武将に扮して登場。東軍が徳川家康、福島正則、細川ガラシャ、黒田長政、伊達政宗、藤堂高虎、西軍は石田三成、島左近、宇喜多秀家、大谷吉継、たまきという布陣だ。

 トークのテーマはイベントタイトルにもあるように関ヶ原で活躍した武将の再評価。「最優秀猛将」、「最優秀智将」、「最優秀義将」の三項目に分けて話し合った。トークの内容はかなりディープで専門的。戦国時代を熟知してないと、何を話しているのかわからないくらいマニアックな内容だが、参加者はそこかしこでどっと爆笑。女の子たちには石田三成率いる西軍の方が人気が高く、東軍はやや苦戦気味だった。

 最初のテーマ「最優秀猛将」では、東軍が井伊直政、黒田長政、福島正則、西軍が宇喜多秀家、島津義弘、前田慶次の対決。退きながら戦った前田慶次や、赤備えの猛将、井伊直政などそれぞれが理由とともに武将をプッシュ。勝敗は、コーエーの広報、桂毅氏にゆだねられた。桂氏はDS版「信長の野望DS」の武将勇猛度を発表、98の前田慶次がみごと勝利した。

 2つめのテーマ「最優秀智将」。東軍が徳川家康、黒田如水、伊達政宗、西軍が真田昌幸、島左近、直江兼続の対決。途中、横田さん演じる真田幸村が乱入してきて、勝敗の行方は幸村が決めることに。公平さを保つということで、身内の真田昌幸ではなく、秀吉の軍師、黒田如水が選ばれた。

 3つめのテーマ「最優秀義将」のコーナーには、「戦国無双2」で石田三成の声を担当している竹本英史さんがゲストで登場した。「戦国無双2」の三成はクールな天才として描かれている。相手を「クズ」と呼ぶ傲慢な性格だが、ゲーム中のエピソードの中では、つらい心中をのぞかせるエピソードもあり、そのギャップが人気となっている。竹本さんがトークの端々にゲーム内の石田三成の台詞を挟むと、そのたびに会場には黄色い悲鳴が飛び交った。

 「竹本さんにとっての関ヶ原はどういう戦いでしょうか」という鈴木氏の質問には「人間模様がすごく悲しくよく出ている戦いですよね。好きですが、とても身につまされる戦いだと思います」(竹本さん)と答えていた。竹本さんはこういった戦国イベントに出るのは初めてで、出演者が着ているコスチュームの精巧さに驚いたそうだ。「どのように三成を演じたのですか?」という質問には、「普通に喋っていると、ただの嫌なヤツじゃないですか。それをいかに可愛い所というか、人間的な弱さを出すかという部分に一番気を遣いました」(竹本さん)という答え。

 「実在している人間を演じるのは普通の演技とは違うか」という質問への答えは「もちろん実在の人物ですが、僕が演じたのはあくまでもコーエーさんの戦国無双2の三成なんです。実在の人間は、とらえ方も人によって違うじゃないですか。僕の三成はあくまでもコーエーさんが作り上げた三成なんです」(竹本さん)とのことだった。ちなみに、論功行賞トークの結果は「最優秀猛将」が前田慶次、「最優秀智将」が黒田如水、「最優秀義将」が石田三成だった。


【主な出演者】
竹本さんが登場して会場は激しくヒートアップ。黄色い歓声で埋め尽くされたその武将になりきって寸劇形式で進められたトークライブは終始笑いが絶えなかったライブの後、小日向えりさんと、みつにゃん、さこにゃん、にゃんぶが、当日の昼に歌詞が完成したというできたてほやほやの新曲「戦国魂音頭」披露した


■ ゲストライブはHIP HOPと侍系バンドの饗宴。にゃんぶもステージに登場

全員で「えいえいおー!」と勝ち鬨を上げたフィナーレ

 ゲストライブではHIP HOPグループ「WRECK SQUAD」と和装侍系音楽集団「MYST.」、「戦国魂」の音楽集団「風林火山」がミニライブを披露した。「WRECK SQUAD」は名古屋まつりで歴史ラップを歌ったのが縁で、今回のゲスト出演となった。なぜラップ? という顔の会場に向かって、ラップと俳句の相似点を説明したり、演奏後にMCをしていた美甘子さんが「say,HO!」というラップの定番を練習していたりしていた。温故知新を盛り込んだ和風テイストのラップは、歴史が好きだという歌詞担当の力作らしい。

 和装侍系音楽集団「MYST.」は、袴姿で帯刀して登場、ステージにも和傘や掛け軸など和テイストな小物が置かれて雰囲気たっぷりに和を盛り上げた。代表曲の「俺が介錯仕り候!」では、歌の途中にゃんぶもステージパフォーマンスに加わって切腹パフォーマンスで会場を盛り上げた。コーエーのゲームの大ファンで、歌の冒頭には戦国無双の敦盛が流れて会場を喜ばせていた。「風林火山」は直江兼続の義と愛をモチーフにした「命」など2曲を演奏した。

 最後は出演者がステージに集結して、全員で勝ち鬨を上げた。昨年京都に実テンポをオープンさせた「戦国魂」は、今年東京に進出の予定。それに併せて飲料メーカーとのタイアップを進めており、夏には商品が発売される予定だそうだ。「戦国魂」のホームページには商品情報以外にも戦国武将に関する情報が満載なので、この時代が好きなら訪れてみて損はない。


【WRECK SQUAD】
HIP HOPと戦国時代の不思議な出会い。HIP HOPの力強さは戦国時代と意外にマッチしていた

【MYST.】
刀を使ったステージパフォーマンスを見せてくれた「MYST.」。ボーカルの佳上哲也さんは、実際に古流居合術の有段者で、刀の扱いは美しいの一言

【風林火山】
音楽活動を通じて「戦国魂」に参加している「風林火山」。太秦戦国祭りなどでも活躍している

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(2009年 5月 1日)

[Reported by 石井聡]