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【ホビーショー】ついに3形態を出展「バルキリー・ファイター・ガール」が飛ぶアオシマブース
「ペルソナ」シリーズもプラモ化、キャラクターへのアプローチに注目
2017年9月30日 16:40
アオシマブースで目を引いたのが「キャラクタープラモデル」への注力である。コーナーの一角をキャラクタープラモデルを並べ大きくアピールしていた。
その中でも来場者の注目を集めていたのが「V.F.G(バルキリー・ファイター・ガール)」である。弊誌では静岡ホビーショーで本商品を取り上げているが、今回は3形態全てを見ることができた。「V.F.G」は昨今の流行である“メカ+美少女”のコンセプトで、美少女がアニメ「マクロスΔ」の主役機「VF-31 ジークフリート」を装備することができる。
他の“メカ+美少女”の商品と一線を画するのは、アニメで総監督を務めた河森正治監督に監修を受けており、「メカ部分はちゃんとと独立して飛行機になってほしい」という高いハードルに開発者達が応えたことだ。「V.F.G」では原作そのままのVF-31から、オリジナル形態であるガウォーク、バトロイドに変形し、美少女がまとうことができる。
特にガウォーク形態はまるでバイクにまたがっているかのような搭乗ポーズがカッコイイ。バトロイド形態はパワードスーツ風でこちらも魅力的だ。今回ファイター形態では搭乗していなかったが、こちらは上部にハンドルが付き、寝そべるように搭乗するという。発売は2018年春と言うことで、楽しみな商品だ。
もう1つ強烈な印象を与えていたのが「ペルソナ5 アルセーヌ」。「ペルソナ5」において、“怪盗”である主人公の初期ペルソナのキャラクタープラモデルである。細い手足やシルクハット上の頭部、体のバランスなどもイイが圧巻は羽の表現だ。何枚もの羽が生えておりかなりの情報量である。
手足もきちんと動きポーズをとらせることもできる。今回の試作品では羽は一体化しているが、製品では曲げられるように関節も入るという。他にも「アイギス」も展示されており、アオシマの「ペルソナ」シリーズの立体化は期待できそうである。
この他「サイレントメビウス」に登場するマシン「ポリススピナー」や、映画「ゴジラ vs」シリーズに登場する「メカゴジラ 機龍」も展示されていた。機龍は1年前から展示し開発に時間を掛けている印象があるが、今回さらにリファインされたという。試作品からも力のいれ具合が感じさせられる。シャープな造型は注目したい。
今回話を聞いた開発担当者は筆者が「フィギュア」といおうとしたところをすかさず「プラモデル」と修正した。これらの商品は全て組み立て式のプラモデルであり、プラモデルだからこそできる可動やキャラクター表現を重視しているという。また、今回の「キャラクタープラモデル」は、接着剤を使わずに組み立てられるスナップフィット式なのも大きな特徴とのことだ。
アオシマは面白いメーカーである。高年齢ユーザーを意識した車のプラモデルに、本格的な美少女フィギュア、「艦これ」の好評を得てからの勢いがついた観戦プラモデルに加え、デコトラトラックも積極的だ。様々な企画を各担当者が全力で取り組む、そのカオスな感じがアオシマの魅力だと言える。アオシマブースはそういった魅力を直接感じられるのが楽しい。