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「ダンボール戦機」が生まれ変わってカワイイ「装甲娘」に!

「DMM GAMES」×レベルファイブ記者発表会にて公開

9月29日 発表

DMM GAMES代表の片岸憲一氏
レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏

 DMM GAMESとレベルファイブは9月29日、「ダンボール戦機」のIPを用いたAndroid/iOS/PCブラウザ用シミュレーションRPG「装甲娘」を発表した。PCブラウザ版の配信は2017年冬、Android/iOS版は2018年春の配信を予定している。価格は無料で、ビジネスモデルはアイテム課金制。

 「ダンボール戦機」は2011年6月に発売されたタイトルで、「プラモクラフトRPG」というジャンルが示す通り、まさしくプラモデルのように、作中でLBXと呼ばれる小型ロボットを自由に組み換えて戦っていくゲームだ。後に展開される「イナズマイレブン」や「妖怪ウォッチ」に先駆けてアニメや漫画、そしてトイズといったメディアミックスが行なわれ、男児を中心に好評を博した。

 それがこの度、大人向けを標榜するDMM GAMESとタッグを組んで新たな「ダンボール戦機」を展開するということで、まさしく"異色の"と言っても過言ではないコラボレーションが展開されることが明かされた。これにより「ダンボール戦機」は「装甲娘」として、「LBX」をモチーフとした装甲を纏った少女たちとして新たに生まれ変わるのである。

 発表会で登壇したDMM GAMES代表の片岸憲一氏は「男性をメインターゲットとしたDMMと、レベルファイブの意外性のあるタッグで市場にインパクトを与えていきたい」としており、また、レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏は「レベルファイブだけではできなかった全く新しいアクション・アプローチを起こせるのでは」と語り、今までターゲットとしていた層が異なるDMM GAMES、レベルファイブの双方にメリットのあるWin-Winの関係であると強調した。

 また、これまでレベルファイブが手掛けたタイトルのように「装甲娘」においても様々なメディアミックスが行なわれ、コミック展開は「コロコロアニキ」、プラモデルは「コトブキヤ」、そしてアニメ展開は同じくDMM傘下の「DMM Pictures」によって行なわれる。

 あわせて、リリースに向けて会場でも上映されたPVの公開、公式Twitter上でのキャラクター情報の公開や、公式Web番組の配信などを行なっていくほか、ニコニコ生放送にて原作となるアニメ版「ダンボール戦機」の一挙放送を予定しているという。

 本日9月28日の17時からはDMM PCブラウザ版の事前登録が開始され、登録人数に応じて課金通貨となる「コアストーン」がプレゼントされるキャンペーンも展開されている。

「装甲娘」の概要が明らかに

DMM GAMESエグゼクティブプロデューサーの斎藤祐士氏

 「装甲娘」の概要についてはDMM GAMESエグゼクティブプロデューサーの斎藤祐士氏より説明された。

 「ダンボール戦機」をDMM風にアレンジしたという「装甲娘」には、「ダンボール戦機」の「LBX」をモチーフにした装甲を纏う5人の少女たちをメインに、60名以上のキャラクターが登場する。「艦これ」のように戦艦をモチーフにした「擬人化」ではなく、あくまで装甲を纏う少女たち、というコンセプトになっており、検討に検討を重ねてこのような形になったという。

 スクリーンにはキャラクター造形の一例として「ダンボール戦機」の「アキレス」と「装甲娘」の「アキレス」が映し出され、そのモチーフがいかにして引き継がれているかが示された。「ダンボール戦機」の「アキレス」は赤いトサカが目を惹く、大型の盾と槍を装備した古代ローマのスパルタ兵のような姿をしたLBXだが、「装甲娘」ではトサカはポニーテールに、胸のVマークはブローチとして再現され、槍と盾もアレンジを加えたものを装備している。もちろんカラーリングなども「アキレス」に準拠したものとなっており、見る人が見れば「おっ」と思うデザインになっているように感じた。

 「アキレス」の他にも「ジ・エンペラー」、「ジョーカー」、「クノイチ」、「ハンター」などの装甲のビジュアルも明かされ、いずれも元となったLBXのモチーフを引き継いでいるのがわかる。ちなみに、これらの装甲を装備する少女たちは普段制服で過ごしており、こちらも併せて公開された。

 世界観としては、「荒廃した街並み」、「2つの太陽」というキーワードを設定しており、現代と似てはいるが現代ではない、パラレルワールドが物語の舞台となる。少女たちは突然このパラレルワールドに転移され、生き残りと元の世界への帰還を目指して戦っていくというストーリーで、そんな異世界での過酷な環境を懸命に生き抜こうとする少女たちの成長も見どころだという。

 また、「装甲娘」ではDMM GAMESではお馴染みともいえる、「装甲破損」の要素が実装されている。これはダメージを受けると装甲が破損される要素で、装甲や服装がボロボロになって着衣がはだけるという、端的に言えば"お色気要素"であり、斎藤氏は「日野氏に怒られそうだ」としながらも「DMMがやるからには攻めさせていただきたい」と実装したものだという。

 本作は「ダンボール戦機」というIPを用いつつ、そこに少女のビジュアルを用いたある意味では「艦これ」と似たアプローチの作品だ。「ダンボール戦機」を知っていれば散りばめられたモチーフを楽しむことができるだろうし、仮に「ダンボール戦機」を知らなくとも、DMM GAMESらしい美少女モノのタイトルとして楽しめるのではないだろうか。今回は明らかにされなかったものの、ゲームとしてはアクション要素もあるシミュレーションRPGだということで、今後の展開が非常に楽しみなタイトルだ。

【明らかになる世界観、キャラクター造形】
「アキレス」
装甲破損
制服の「アキレス」
「ジ・エンペラー」
制服の「ジ・エンペラー」
「ジョーカー」
制服の「ジョーカー」
「クノイチ」
制服の「クノイチ」
「ハンター」
制服の「ハンター」
【公開されたPV】