ニュース
「アトリエ」シリーズ20周年を記念し、コーエーテクモブースにてスペシャルステージが開催
シリーズ最新作の情報にくわえて、20周年記念アイテムなどの紹介も
2017年9月25日 10:58
コーエーテクモゲームスは9月24日、東京ゲームショウのコーエーテクモブースにてアトリエ20周年スペシャルステージを開催した。ガストブランド副ブランド長・菊池啓介プロデューサーと、「ソフィーのアトリエ ~不思議な本の錬金術士~」ソフィー役の相坂優歌さんが司会進行として登壇。
最初に発表されたのは、「アトリエ20周年フェスティバル」と題したメモリアルイベントだ。今年7月に「アトリエ20周年スペシャルライブ」を開催したが、「アトリエ20周年フェスティバル」はファンの方々と楽しめるイベントになるとのこと。さらに、20周年を記念して「リディー&スールのアトリエ」の目覚ましアプリが無料で配信されることも決定。そして3つめが、「ガスト20周年スペシャルライブ」のBlu-ray発売が決定したとの発表だった。
次に、アトリエシリーズ20周年を記念したタイトルとなるシリーズ最新作「リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士」の紹介が行なわれた。ゲストとして、本作の総合プロデューサーである細井順三氏と、キャラクターデザイン担当のNOCOさんとゆーげんさんがステージに登場。ゲーム内容について菊池プロデューサーは、「『不思議』シリーズの集大成となる作品であり、世界を救うわけではない日常系RPGというのが特徴」と説明した。
ここからは、ゆーげんさんとNOCOさんをメインとしたトークが展開された。シリーズを通してキャラクターデザインで意識した点を聞かれたNOCOさんは、「『ソフィー』と『フィリス』で田舎娘というコンセプトが続きましたが、今回の2人の主人公は都会に住んでいるので、おしゃれっぽいことを意識しました」と回答。
ゆーげんさんは「3年目で僕が描くイラストのキャラクターデザインの役割を意識するようになりました。NOCOさんがソフィーを作り、その流れでアトリエの世界を作ってきたので、その対称になるようキャラクターをデザインしてきました」とコメントした。2人とも、1作目の時は2人で1枚を描くのが想像以上に大変だったが、3作目ではお互いに“こう描けばスムーズにいくよね”というのが何となく伝わるので、それが成長かなと思ったそうだ。
ここで、相坂さん演じる歴代「不思議」シリーズのソフィーが映し出され、キャラクターの感想を聞かれた相坂さんは「最初は天真爛漫で元気に楽しく、村の仲間たちを明るくできるようなお芝居ができればと意識しましたが、20歳代になってくると支える立ち位置かなと思いました。ソフィーは多少大人成分がありつつも、おっちょこちょいで可愛い。イラストで可愛くソフィーを成長させてもらったので、可愛らしさはそのままに演じました」と語ってくれた。
最後にユーザーへのメッセージを求められ、NOCOさんは「今回は双子の主人公ですが、楽しいゲームの時間を過ごせると思います」、ゆーげんさんは「『不思議』シリーズ3部作目で完結です。『ソフィー』以来試行錯誤してきたことで3Dモデルや背景もかなり良くなりましたので、楽しみに待っていただければと思います」とまとめた。
「リディー&スールのアトリエ」
次に、ゆーげんさんとNOCOさんと入れ替わりでステージに招かれたのは、リディー役の長縄まりあさんとスール役の赤尾ひかるさん。最初に感想を聞かれ長縄さんは「“ザ・お姉ちゃん”な役をやるのは初めてで、リディーがスーちゃん(スール)を引っ張っていったり慰めたり励ます場面がありますが、そんなときにお姉ちゃんとしての包容力などはどうすれば出るのだろうと考えていたとき、リアルの赤尾さんを思い出して収録をしました」とのこと。赤尾さんは「リディーは長縄さん、というイメージがすぐに湧いたので、私は私でいこう! と。でも、2人で自由に演じても、きっと双子として成り立つと思っていました」という回答で、2人の信頼関係の強さが改めてわかった。
そこで菊池さんから「ゲーム内では先輩ですが、そのへんはどうでした?」と聞かれ、相坂さんは「先輩風ふかしちゃうぞー(笑)。2人とは収録時に会えず想像しながらのアフレコでしたが、台本やキャラデザから、とっても可愛らしくてピュアな役どころだと感じたので、ソフィーももう24歳、頑張るか! みたいな、2人を支えられるようにと意識しながら演じました」と、お姉さん役らしい返答をしていた。
すると、「リディー&スールのアトリエ」目覚ましアプリが無料で配信されるので、会場にいる皆さんを起こしてもらえませんかとの“生モーニングコール”が菊池さんから提案される展開に。それを受けて、長縄さんも赤尾さんも先日収録したばかりだというセリフを生で披露してくれた。会場から盛大な拍手が起きた後、相坂さんは「今日は、ここへ登壇できて本当に良かったと思います! みなさんも、今日ここに来られて良かったですよね!」と、興奮気味に感想を述べていた。
残念ながらここで時間が来てしまい、最後のコメントとして赤尾さんは「『アトリエ』シリーズの主人公を演じられて本当に感激しています。私も今作品から遊んでみたいと思いますので、この作品から始める人や歴代作品をずっとプレイしている人とも、ぜひ一緒に楽しみたいと思っています」と語る。
長縄さんは「今回は双子の主人公と言うことで、かわいい女の子が同時に2人も見られるのかテヘヘ、と思いながら収録していました(笑)。私はお姉ちゃんなのでスーを引っ張らないと、と思う気持ちでイッパイなときにフィリスやソフィーといった先輩に助けてもらい、本当にありがたかったです。歴代の素敵な主人公の方との絆を深めることができて本当に幸せだなと思っていたので、ぜひみなさんもプレイして“幸せふわふわ~”な空間を体験していただければと思います」と残し、次の出演者と交代すべく2人は降壇した。
「アトリエオンライン ~ブレセイルの錬金術士~」
今回はもう1タイトルありますとアナウンスされ、スマートフォンなどでプレイできる「アトリエオンライン ~ブレセイルの錬金術士~」も紹介された。ステージに招かれたのは、NHN PlayArtプロデューサーの池田康隆氏。さらに、今回が初発表となる女性主人公のキャストとして、花守ゆみりさんがシークレットゲストで登場! 2人をくわえ、ゲーム紹介が行なわれた。
「マリーのアトリエ」で感化された部分が多かったので、王立アカデミーで繰り広げられる1人前の錬金術士を目指す物語としたそうだ。オンラインゲームなので、多人数で冒険や調合が楽しめるのが特徴であり、アイテムやスキルを駆使した協力バトルなどが楽しめるようになっているとのこと。主人公を含めて髪型や衣装を自由に着せ替えることができるので、プレイヤーの好きなスタイルで遊べるのも魅力だ。
女性主人公の印象を聞かれた花守さんは「華奢で可愛いんですが、それでいてお茶目な一面もあり、全体を通してどこにでもいる普通の少女という感じが強い印象です。見た目は自由に変わりますが、根本の演技としては今までの「アトリエ」シリーズのようにふんわりした天然かわいい部分をもち、それでいてアプリの主人公らしさを出すよう演じました」とコメント。
さらに、気になるゲーム中での物語展開は「主人公がまだ新米の錬金術士なので、アカデミーに頼りながら日々修行を積み重ねつつ、魔法使いの友人と話したりして日常を過ごすことができます。のんびり進めても良いし、採取やバトルを積極的にしてメキメキ育てる展開もできます」と、謎多いアプリの一端を垣間見せてくれた。
既に事前登録受け付けも20日から始まっており、ハッシュタグ“#アトリエオンライン”で検索すると公式サイトなどで登録することが可能だ。最後にまとめのコメントとして花守さんは「今までの『アトリエ』シリーズは大まかなストーリーがあり、主人公を選んで進めていきますが、本作では自分の思ったとおりに姿を変えることができるし戦うスタイルも変更できるので、その自由さを楽しんでください。何よりもマルチプレイがあるので友人と、または顔の見えない相手とたくさん遊んで頂けると嬉しいです」と述べ、「アトリエオンライン」のコーナーは終了となった。
こうしてイベントは終了時間を迎え、最後に相坂さん、池田氏、細井氏、菊池氏が順次コメントを発表し、舞台は幕を閉じた。ここでは、そのコメントを全文掲載しよう。
相坂さん「たくさん情報が公開されて、頭が“あーっ!?”となっているかもしれませんが、1つ1つの情報をTwitterや公式HPでチェックしてもらえれば大丈夫だと思いますので、今後も情報を追ってもらえればと思います。『アトリエ』シリーズは20周年という深い歴史がありまして、今までプレイしてきた人の中には大事な年になっていくのではないかと思います。12月に行なわれるスペシャルなステージもありますので、そちらでもぜひお待ちしています」
池田氏「『アトリエオンライン』の開発を頑張ってもらいますので、皆さんが要望を上げていただければいただくほど吸い上げやすくなりますので、ぜひ要望をお願いします」
細井氏「『アトリエ』シリーズは今年20周年を迎えますが、これもひとえに皆さんのおかげです。ありがとうございます。今後とも「アトリエ」ブランドを盛り上げて行きますので、よろしくお願いします」
菊池氏「『リディー&スールのアトリエ』は、皆様への20周年の感謝を込めたタイトルとして、気合いを入れて仕上げています。僕が凄く意識しているのは、シリーズを初めてプレイされるお客様が自然にに遊べるようにすることです。また、今までプレイしてきた皆様が“やってよかった!”と思えるエンディングも用意しています。シリーズ20周年企画もさまざま準備していますので、今後ともよろしくお願いします」