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セガゲームス「D×2 真・女神転生リベレーション」最新情報を発表!
スマホ初の「女神転生」シリーズは「最高にやりこみがいのある3DRPG」!
2017年9月23日 10:08
セガゲームスは、東京ゲームショウ2017のセガブースにおいて、スマートフォンアプリ用RPG「D×2 真・女神転生リベレーション」の最新情報を発表した。壇上には、IP&ゲーム事業部 第4プロダクション長 チーフプロデューサーの山田理一郎氏が登壇。
自身も大の「女神転生」シリーズ好きと語る山田氏が謳う本作の開発コンセプトは「真・女神転生の魅力を伝えたい」。現在もさまざまな「女神転生」関連作品が作られているが、その原点ともなる「真・女神転生」の魅力を、とくに若いプレーヤーに知ってもらいたい、と述べた。
「D×2 真・女神転生リベレーション」には、悪魔との「交渉」や、「悪魔合体」、「スキル継承」といった「真・女神転生」シリーズでも魅力的な要素が備えられており、その悪魔たちはオリジナルのデザインそのままに、ハイクオリティの3Dグラフィックスで表現。ちなみに、シリーズを通し3Dモデルで表現されるのが初の悪魔もいるという。また、「真・女神転生」シリーズはやりごたえのあるRPGでもあると語り、オリジナル要素を入れることで初心者でも楽しめ、かつ、最高にやりごたえのあるものを目指して作っている、ということだった。
つぎに、実機を使って開発中の「D×2 真・女神転生リベレーション」をプレイすることとなったが、そのなかのバトル説明では、シリーズおなじみの「プレスターンバトル」をスマホ向けに最適化した形で採用したと紹介。タップのみの軽快な操作でサクサクと戦闘を進めることが可能で、弱点を突くとプレスターンアイコン消費量が半減するなど、戦略的な要素も披露された。
編成画面では、悪魔たちのモデルについても言及。山田氏いわく、「『真・女神転生』シリーズをプレイしていて、かっこいい敵として思い起こされるのがトール」だと述べ、そのモデルの力強さなど魅力的な部分について触れた。また、実際に制作する際「トールのヘルメットは金属なのか?」、「持っている槌は鉄なのか?」など、アトラス側と確認しながら、オリジナルの雰囲気を損ねず再現することにもこだわったとのこと。
つづいて「悪魔合体」を紹介。本作では「偽神協会」にて、この悪魔合体が可能とのことで、その方法として自分で素材となる悪魔を選択して合体させる方法と、合体結果を選択し、それに必要な悪魔を使って合体させる方法の2種類が用意されていた。
つづいて、本作のコンテンツの1つである3Dダンジョン「アウラゲート」をプレイすることに。こちらは2人のプレーヤーキャラクターにそれぞれ4体、合計で8体の悪魔を率いて進んでいくコンテンツになる。ダンジョンはランダムエンカウント方式が採用され、プレイ中のドキドキ感や、ボスまでたどり着けるかどうかの緊張感などを楽しめるとのこと。なお、このアウラゲートの戦闘ではオート機能を用いてプレイしていたが、このオート機能はプレーヤーが敵の弱点をすでに知っていれば、ちゃんとそこを利用して戦ってくれるなど、便利な性能も備わっているようだ。
一連のプレイ終了後、山田氏は「『真・女神転生』シリーズの3Dダンジョンを、スマートフォン用アプリとしてどう料理していくかということが我々に問われている。従来の要素を色々と使いながらも、スマートフォン用アプリらしさも出していければ」と語った。また、本作のシナリオには、アニメ「PSYCHO-PASS」などで知られる深見真氏、キャラクターデザインには「逆転裁判」シリーズなどで知られる岩元辰郎氏を起用。両氏ともに「真・女神転生」シリーズには非常に興味があり、話を持ちかけた際にも「ぜひやらせてほしい」と快諾されたとのこと。
最後に、事前情報アプリ「D×2 真・女神転生リベレーションINFO」のAndroid版が配信中であることと、東京ゲームショウ限定のスペシャルコンテンツ「D×2 真・女神転生リベレーション VR」が実施中であることを述べ、発表会は終了となった。
「D×2 真・女神転生リベレーション VR」を体験!
現在、東京ゲームショウ限定で披露されている「D×2 真・女神転生リベレーション」。セガゲームスのブースを取材した際にこちらも体験することができたので、そちらについてもお伝えしていこう。
まずはヘッドマウントディスプレイを装着してもらい、モーションコントローラーを両手に持って着座。アプリがスタートすると、舞台は東京のどこかのビルの屋上へと変化した。恥ずかしながら筆者は初めてVRを体験するのだが、その臨場感たるやかなりのもので、リアリティさに圧倒されてしまった。
そうしているあいだにもゲームは進行し、「D×2 真・女神転生リベレーション」本編に登場するキャラクター「メガキン」がナビゲートをしてくれるなか、トールが登場。それに対抗し、こちらも手元のタブレットを操作して、ピクシーとケルベロスを召喚することに。この召喚シーンも迫力があり、「現実に召喚できたならこんな感じ」という部分がとてもよく表現されていた。
戦闘シーンは、自分が仲魔にタブレットで指示を与え、仲魔がその通りにトールへと攻撃するという流れ。攻撃モーションやエフェクトもかなり派手で、その迫力にも目を奪われた。ちなみに、タブレットはモーションコントローラーにて操作するのだが、コントローラーの重さがちょうどゲーム内のタブレットを持っているような感覚があり、こちらもまたなかなかのリアリティを感じられた。
トールを撃破したあとは、さらなる驚きの展開が待っているのだが、ここから先はぜひ、東京ゲームショウのセガブースにある「D×2 真・女神転生リベレーション」コーナーにて確認していただければと思う。とくに、「真・女神転生」ファンなら一度は体験しておきたいコンテンツと言えそうだ。
山田理一郎氏に「D×2 真・女神転生リベレーション」の気になる部分を直撃!
会場では、山田理一郎氏に「D×2 真・女神転生リベレーション」についてのプチインタビューを行なうことができた。氏がどのような「真・女神転生」を目指しているのか、その内容をぜひご覧いただきたい。
――本日は東京ゲームショウでお忙しいところに恐縮です。さっそくお聞きしたいのですが「D×2 真・女神転生リベレーション」の持つ魅力とは何ですか?
山田氏:やはり「真・女神転生」がスマホでできるというところですね。皆がやりたいと思っている「真・女神転生」を出したいなと。僕自身が「真・女神転生」のファンということもあるので、そういう意味ではいわゆるスマートフォンRPGの文脈に則ったものではなく、「真・女神転生」らしいものでありたい。また、悪魔の3Dモデルを動かして楽しみたいというのもあるので、ファンが「真・女神転生」をスマホで遊ぶならこういうものを望むだろうな、というものを実現するべく進めています。現状の手応えとしては、ある程度できていると感じているので、そこを魅力として出せるのではと思っています。
――ちなにも今回の課金モデルはどのような形にされているのでしょうか?
山田氏:基本無料のアイテム課金型なのですが、全体的には「時短」の要素が強いと考えていただければいいかなと思います。もちろんガチャ形式のコンテンツも用意していますが、いわゆるソーシャル的な……例えば、イベントがあり、それに対する特効アイテムがあり、それをガチャで獲得していく……というものは考えていません。ガチャはあくまでも悪魔を獲得するための手段の1つであり、上位レベルの悪魔を合体の手間なく獲得したり、強いスキルを継承させるための合体用の素材獲得の手段として利用していただくことになると思います。それらは、悪魔を育てて合体をして……という流れですと時間もかかりますので、それをガチャで補えるようにしたい、というのが基本的なスタンスです。
――プレーヤーにはプレイに集中してもらい、ガチャはそれを補足していく手段となるということですね。
山田氏:さまざまなコンテンツに挑んでいくことになるなかで、時間がかかる育成部分を短くしたり、どうしても欲しいスキルを獲得するために利用していただけるようにしたいと思っています。特定の悪魔を手に入れるためだけにガチャを回してもらう、というものにはしたくないと考えています。
――本作を制作する際、ご自身で大切にされている部分は何でしょうか?
山田氏:アトラスさんの「真・女神転生」シリーズを我々が作らせてもらうにあたり、アトラスさんが大事にされてきた部分は僕らも大切にしなければいけないと思っていて、それが1番、難しいなと感じています。ただし、ストーリーや世界観を真似してみても、それは「真似」というだけで終わってしまう。それよりは、自分たちで考えたものを作りたいなと思ってはいて、その上でプレイしたユーザーが「これは『真・女神転生』シリーズだ」と感じてもらえるようにしたいなと。そこが僕らの腕の見せどころであり、気にしなければならないポイントですね。また、先ほどのお話にあった課金モデルの部分にも関係しますが、なるべく多くのプレーヤーに楽しんでもらいたいので、育成から何から無理なく課金へとつながるような形に設計するところは、とても気を使わなくてはならないかなと思っています。
――ちなみに、ターゲットとするユーザー層はどのあたりになりますか?
山田氏:もちろん「真・女神転生」のシリーズが好きなコアなファンへ、というのはあるのですが、それだけでなく若い人や、「真・女神転生」シリーズを知っていても触ったことがないような人が、その取っ掛かりとして「ああ、『真・女神転生』ってこんなシステムで、悪魔勧誘とか悪魔合体とかも面白いんだな」と思ってもらえるとうれしいですね。僕らの世代ならそういう楽しさも知っていますが、今の若い人は悪魔と会話して仲魔にできたりとか、合体させて新しい仲魔を作る楽しさというものを知らないんですね。そういうワクワクする楽しい要素を感じてもらって、アトラスさんが展開されている今後のシリーズなんかも興味を持ってもらえたらいいなと。今までシリーズを触ったことがないような人には、なるべくプレイしてもらいたいと思っていますね。なので、キャラクターデザインもなるべく入りやすいようなものを心がけていますし、ストーリーも入り口から重いものにはしないようにしようと考えています。
――ストーリーの進行ペースについてはどのように考えておられますか?
山田氏:ストーリーもコンテンツの1つとして考えていまして、ストーリーを全部終えたからゲームも終了になるというものではないと思っています。エンドコンテンツは複数用意されていますので、例えば「オート周回できるパーティーを作ってみよう」とした場合に、それを達成するのにかなり遊べるようなものになるようレベルデザインをしていくので、ストーリーが全てではないかなと。つぎのストーリー配信までに手持ちの悪魔を鍛えたり、ほかのコンテンツを楽しめるようにという部分はうまくバランスを取ってやっていきたいですね。
――本作のシナリオはいずれは完結するのでしょうか?
山田氏:はい。現時点でのプロットでは、最後まで考えています。
――ソーシャル要素としてはどのようなものを考えておられるのでしょうか?
山田氏:そちらも色々と用意していて、例えばさきほどステージで実演した「アウラゲート」の場合ですと、非同期ですが、ほかのプレーヤーからバトルでアシストを受けたり、他のプレーヤーがやられてしまった場合にその敵討ちをするといいことがあるとか、レイドボスが登場したりですとか、そういった形でコミュニケーションを取れるということは考えています。あくまでも1人用ですが、それでも他者の存在を感じられて、そこから「みんなでこのゲームを遊んでいる」と思えるようなゲームにしたいですね。
――最後になりますが、ユーザーの皆様にコメントをお願いします
山田氏:僕も「真・女神転生」シリーズファンでして、ファンに喜んでもらえるものを、という思いで作っていますし、かならずそういうものになると思っています。ずっと遊びつづけられるようなものを作っていきますので、ぜひご期待ください。長く遊んでもらいたいという部分は本作の主旨なので、マネタイズにしても運営方針にしても、そういう形で考えたいと思っています。ぜひ、本作をずっと遊べるように、皆様のご協力を頂けるとありがたいかなと。スマートフォン用アプリの運営は、皆様の支えがないとやっていけません。まだ開発中ですし、皆様のご意見も色々な窓口からいただいて、なるべく反映しながら進めたいと思っています。基本無料のゲームですので、まずは触っていただいて、ぜひ楽しんでください。
――どうもありがとうございました。
※ゲーム画面は開発中のものです。
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