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シリーズ最新作「NBA 2K18」ハンズオンレポート

オープンワールドの「ネイバーフッド」で展開する「MyCAREER」モードが熱い

9月19日 発売予定

【スタンダード エディション】

価格:7,000円(税別、パッケージ版)

価格:6,300円(税別、DL版)

【レジェンド エディション】

価格:9,900円(税別、パッケージ版)

価格:8,910円(税別、DL版)

【レジェンド エディション ゴールド】

価格:14,900円(税別、パッケージ版)

価格:13,410円(税別、DL版)

CEROレーティング:A(全年齢対象)

 2Kが9月19日に発売を予定している「NBA 2K18」の開発者によるハンズオンが都内にて開催された。

 北米のプロバスケットボールリーグNBAを様々な視点で捉え、ハイクオリティなスポーツゲームとして毎年リリースされる「NBA 2K」シリーズの最新作となる本作。今回は名物のストーリーモード「MyCAREER(マイキャリア)」に「RUN THE NEIGHBORHOOD(ラン ザ ネイバーフッド)」というオープンワールドが用意されている。

 ここで他のプレーヤーとコミュニケーションしながら腕を磨き、NBAのトッププレーヤーを目指すゲーム内容に大きな注目が集まっている。この9月8日には本作の体験版も既に配信中だが、開発者の解説なども交えたより詳しい情報についてお届けしていこう。

 ハンズオンではシニアプロデューサー、エリック・ベニッシュ(Erick Boenisch)氏が、本作の詳しい解説を行なった。

「NBA2K18」のシニアプロデューサーを務めるエリック・ベニッシュ氏

 ベニッシュ氏がまず最初に提示したのが、本作のビジュアルだ。これまでも高いクオリティのビジュアルでNBAの選手達の姿を描いてきた当シリーズだが、本作では選手達の体格を正確に表現するために、モデリングをゼロから再構築している。顔の表情や髪型はもちろんのこと、筋肉の付き方や脚の長さといった部分までも再現し、昨年までのシリーズからさらに数段クオリティアップしている。

 グラフィックスの進化は、選手が着用しているジャージやシューズ、サポーターなどにも及んでいて、これらは実物をレーザースキャンし、生地の質感や縫い目までも表現している。ゲーム中に選手がクローズアップされることがあったら、細かいところまでしっかり見てみてほしい。

 選手達の動きもまたよりリアルなものとなった。新たなモーションエンジンによって、規定のアニメーションをするのではなく、状況によって動きがその都度生成され、より現実感が向上している。ゲームではプレーヤーのプレイスタイルをAIが学んでいき、毎回同じような試合になることがなくなった。

 登場するチームは、2017年シーズンの最新データが反映されたNBA30チームの他に、各チームごとの伝説のプレーヤー15人で編成された「All Time Teams(オールタイムチーム)」や、NBAの歴史を語る上では欠かせない各年代の62チームが加わり、合計92ものクラシックチームが用意されている。もちろんライセンスによって全員が実名で、現役時の姿で登場する。

【進化したグラフィックス】
「NBA 2K17」と「NBA 2K18」の比較。各選手の筋肉の付き方の違いに注目
ジャージやサポーターなど、布地の表現もかなり緻密になった
シカゴ・ブルズとロサンゼルス・レイカーズのAll Time Teams。世代を超えたレジェンドが一同に会する

オープンワールドに様々な要素を盛り込んだネイバーフッド

 そしてベニッシュ氏は本作のメインモードであるMyCAREERについて解説した。このモードにおいてプレーヤーは初期値60の「総合評価」の値が設定されて持っていて、これを99にする「99への道(Road to 99)」という目標が設定されている。MyCAREER内で活躍することでこの数値が上がり、99にするのが最終目標である。

ネイバーフッドのストリート。まだゲーム発売前なので人は少ないが、オンラインプレーヤーがここを行き交う

 MyCAREERでプレーヤーが生活するのは「NEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)」と呼ばれるオープンワールドで、この街の中にはオンラインで繋がったプレーヤー達が行き来している。街中にはアパレルショップ、理髪店、タトゥーショップ、トレーニングセンター、ゲームセンター、バスケットボールコート、アリーナ、そしてプレーヤーが住むアパートなどがあり、プレーヤー自身も住人の1人として生活し、ここを拠点としNBAのトッププレーヤーを目指していくのだ。

 ゲームはこの他にも、プレーヤーがマネージャーになる「MyGM/MyLEAGUE(マイジム/マイリーグ)」モード、NBAのレジェンドが揃うカードをコレクションしながらゲームプレイを楽しむ「MyTEAM(マイチーム)」モード、そしてもちろん純粋に試合だけをプレイする「PLAY NOW(プレイナウ)」や本シリーズのために収録された番組「2KTV」もあり、非常に盛りだくさんな内容だ。

 ここからは実際のゲームプレイの感触についてお伝えしていこう。MyCAREERのネイバーフッドは、街の一角がまるごと作られていて、ここにプレーヤーが集まり、バスケットボール選手として生活をしている。ルックスやファッションなども反映され、ポーズなどによって簡単なコミュニケーションを取ることも可能だ。

 自宅のアパートにはなんとバスケットのコート1面が用意され、ここでシュートの練習や、自分を含め最大6人での3on3などを行なえ、さらに自宅のテレビでは本作「NBA 2K18」のPLAY NOWモードをその場でプレイできるなど、オープンワールドらしい自由度の高いゲームシステムを実現している。

【ネイバーフッド】
ゲームセンター「2K ZONE」。シュートゲームやスマホを介して遊ぶトリビアクイズなどを楽しめる
トレーニング施設「TRAINING FACILITY」。トレーニングのミニゲームで、自身を強化できる
コートがある広い自宅。練習や招待したプレーヤーとの対戦のほか、コーディネートも可能だ
ストリートにもコート(プレイグラウンド)があり、ここでも練習や草バスケを行なえる

 オープンワールドの世界では、やはり自身をコーディネートするための買い物が楽しい。実在のものを含む数あるショップの中で筆者が個人的に魅力を感じたのは、シューズショップの「Foot Locker」だ。ここでは試合や普段履き用のバスケットボールシューズが購入できる実在の店舗だ。

 ナイキやアディダスをはじめとする各社の最新モデルから、過去にリリースされたシグネチャーモデルなどが揃っていて、かつて1990年台後半のハイテクシューズブームを経験している筆者は心躍る気分になった。これらシューズも含め、アパレルはアパートにコレクションとして保存され、いつでも着替えられるようになっている。

【ネイバーフッド】
実在ブランドの新旧モデルが揃う。カラーも選べが、コートで使うものはチームカラーに固定される仕組みだ
筆者も1997年頃に実際に履いていたことがある、NikeのAir More Uptempoオリンピックモデルを選んでみた。知っているモデルがあると嬉しい
タトゥーや髪型もショップで変更できる。ストリートで個性をアピールするのだ

 チームの試合はストーリー展開に沿って行なわれる。プレーヤーはデビューしたばかりのNBAプレーヤーであり、試合に出られるかどうかはコーチの采配次第だ。ときにはベンチを温めるだけということもあり、このときはかなり悔しい気持ちになるはず。また試合に出ることができても、活躍できなければ評価は上がらず、ミスをすれば評価が下がる厳しい世界だ。

 コートで実際に活躍ができるようにプレーヤー自身のアクションゲームの腕も磨いておく必要があるだろう。ちなみに現在PS StoreとXbox Liveで配信中の体験版「Prelude」では、このMyCAREERで自身のキャラクタークリエイトと、NBAのチーム(チームは選択可能)に所属するまでのストーリーが体験でき、データを製品版への引き継ぎもできるので、興味がある人はプレイしてみよう。

【MyCAREER】
プレーヤーはプレセットのものを自由に修正できる。スマホアプリ「My NBA 2K18」で自分の顔写真をもとに作成することも可能
試合に出られたらとにかく活躍することを目指す。いいプレイをすれば、チームメイトの信頼も得られる

 このMyCAREERで活躍するプレーヤーは「MyPLAYER(マイプレーヤー)」として登録されていて、別のMyGMモードでは同じプレーヤーがマネージャーとして登場するというのもなかなか面白い演出だった。

 こちらはプレーヤーが再起不能のケガで引退し、その6年後にマネージャーとしてチームを運営するというもので、こちらもストーリー仕立てで展開していく。プレーヤーは操作やチーム構築を行ないつつ、ゲーム中に表示される選択肢を選ぶことによって、チームがたどる道筋が決まるという、こちらもなかなかドラマチックな内容となっている。

【その他のモード】
プレーヤーがマネージャーとなる「MyGMモード」。練習や試合のスケジュールをこなし、強いチームへとへと育てていく
手持ちのトレーディングカードで編成したチームで試合をする「MyTEAMモード」。オンラインでの対戦もOKだ

 また今回のハンズオンでは、本作のNintendo Switch版もプレイすることができた。本作の高いクオリティのグラフィックはそのままに、携帯モードで気軽にプレイできるのが嬉しいところだ。なおネイバーフッドなど一部のモードはオンライン接続が必須で、外でのプレイが制限されることもあるが、ゲーム内容自体は他機種と変わりはなく、さらに本体を持ち寄って最大4台までのローカル対戦などもできるので、これまでとはまた違った楽しさを味わえることだろう。

「NBA 2K18」を家でも外でもプレイできる。小さな画面でも遜色のない画面の美しさだ

 毎年新しい驚きを見せてくれるこの「NBA2K」シリーズ。今年はこれまで以上に大きな進化を遂げた内容となり、次回作が出るまで本当に全部遊びきれるのかと思えるほどのボリュームもある。特にネイバーフッドにおけるバスケットボールを軸とした他のプレーヤーとのコミュニケーションは斬新で、オンラインサービスの開始が楽しみとなったところだ。

 操作はゲーム中の選択肢が多い分、初心者にはやや複雑な内容だが、しっかりとしたチュートリアルも用意されていて、操作自体も過去シリーズから改良されているので、少しゲームをプレイすれば華麗なボールさばきもできるようになるはず。前述の通りPS4とXbox One版は体験版も配信されているので、そちらで早めに練習をしておくのもいいかもしれない。