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「FFXIV」、パッチ4.1「英雄の帰還」は10月上旬実装

ラムザやディリータが描かれたキービジュアルが公開

9月2日 放送

パッチ4.1のタイトルは「英雄の帰還」。実装は10月上旬

 スクウェア・エニックスは、プレイステーション 4/Windows/Mac用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV(以下、FFXIV)」の正式サービス4周年を記念した「4周年記念14時間生放送」を配信した。番組には、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏をはじめ、開発コアメンバーが勢ぞろいして様々なコーナーで4周年を祝った。

 14時からは、「第38回FFXIVプロデューサーレターLIVE(PLL)」が放送された。今回は「パッチ4.1コンテンツ特集Part1」というタイトルで、吉田氏が、次回のアップデートについての最新情報を発表した。パッチタイトルは「英雄の帰還」。実装は、10月上旬の予定。今回は「4.1」で実装されるコンテンツのラインナップが発表された。

 さらに、今回はゲームデザイナーの松野泰己氏をゲストに迎えて、ずっとタイトル以上の情報がなかった新アライアンスレイド「Return to Ivalice」の詳細についても初めて明らかになった。

 今回紹介されたコンテンツ以外にも、細かい調整やバトルバランスの調整などが実装される。今後、9月にもう1度PLLが開催され、そこでは今回画像がなかったものも実機を交えつつ紹介される予定だ。このレポートでは、PLLで発表された最新情報をまとめてお届けしたい。

プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏と、コミュニティチームの室内俊夫氏
ゲストの松野泰己氏

クエスト関連アップデート

新たなメインクエスト

 クライマックスを彩った屋上庭園が再びメインストーリーに登場する。メインストーリー終了後には、いつでも入れる場所になり、天候や時間の変化も反映されるようになる。

新たなサブストーリークエスト「ヒルディブランド外伝:幕間編」

 ヒルディが新たな動きを見せていく。今回は予告編的な位置づけ。舞台は東方側になるようだ。

新たな蛮族クエスト「コウジン族」

 新たな試みが行なわれている。「ちょっと面白い」(吉田氏)という報酬については、次回のPLLで紹介される予定。

新インスタンスダンジョン「水没遺構 スカラ」

 今回のパッチから、奇数パッチではインスタンスダンジョンが1つになる。新ダンジョンは、「ロア的に歴史が絡んでくるような場所」(吉田氏)で、ギミックも今までにない雰囲気の場所になっているようだ。

【水没遺構 スカラ】

新討滅戦「極神龍討滅戦」

 もともと極蛮神向けに考えていたギミックをすでに使ってしまったために、当初予定していたものとは全く違う極蛮神になっているそうだ。難易度的には「デルタ編零式2層はクリアしたけれど、3層後半くらいの人にぜひクリアしてその先を目指す」(吉田氏)という人たちが挑むくらいのものになっており、「蒼天のイシュガルド」における「極ナイツ・オブ・ラウンド」に相当する位置づけになっている。

【極神龍討滅戦】

新PvPコンテンツ「ライバルウィングズ」

 2勢力、総勢48人で戦う新しい対人コンテンツ。プレーヤーはファルコンとレイブンという2つの勢力に分かれて戦う。4人パーティが1つの単位になっている。

 クルーズチェイサーなどのゴブリン兵器に乗って戦う「兵器戦」という要素がある。乗ると専用アクションが使えるようになる。ゴブリン兵器は複数の種類があり、それぞれに得意な機体と苦手な機体がある。さらに、ゴブリン兵器といえばアレという、最終兵器的なものもあり、勝利目前からの大どんでん返しも起こりえるようだ。

 実装は、「4.1」コンテンツを一通り遊び終わったころの「4.15」辺りになる予定。

【ライバルウィングズ】

バトル関連アップデート

アライアンスレイドのルーレット追加

 「クリスタルタワー」など24人で遊ぶカジュアルなアライアンスレイドを対象としたコンテンツルーレットが実装される。これに合わせて、「古代の民の迷宮」は、1タンク、2ヒーラー、5DPSという他のレイドと同じ構成で攻略できるコンテンツとして再調整される。

「宝物庫ウズネアカナル」アップデート

 「宝物庫ウズネアカナル」の宝箱から、さらに深層の階に潜れる地図がドロップするようになる。地図を手に入れたら、一度外に出て地図の場所を探すと、そこから第2のウズネアカナルに入ることができる。深層会では、報酬がより多くなり、新レアモンスターも登場する。

 さらに「これを突破するとこれだけのものが手に入るけれど、失敗したら全部なくなるというような、皆さんの欲望に訴えかけてくるようなシステムが発動します」(吉田氏)。1人なら安全策を取るところでも、パーティで行くことで「挑戦してみようかな」という空気になる。相変わらずシンプル&カジュアルでありながら、そういうオンラインゲームならではの雰囲気が楽しめるコンテンツになる。

「グランドカンパニー小隊」アップデート

「攻略任務(ダンジョン攻略)」実装

 小隊からメンバー3人を選んでプレーヤーと4人パーティを組み、自分が隊長になって指定されたダンジョンを攻略するというコンテンツ。指定ダンジョンは今後増えていく予定。小隊専用のリミットブレイクもあるようだ。

小隊員のレベルキャップ&ミラージュプリズム開放

 小隊員のレベルキャップが開放される。さらにレベル51以上になると、小隊員の外見をミラージュプリズムで変更できるようになる。GC小隊は今後もアップデートが予定されており、今回はその第1弾という位置づけ。

ハウジング関連アップデート

「シロガネ」土地販売開始

 「4.1」実装と同時にシロガネの土地販売がスタートする。このため、「4.1」前のメンテナンスは、事前に終了したとしても予定時間まではワールドが開かない。

引っ越し機能開放

 家を丸ごと別の土地に引っ越しできる機能が実装される。

ハウジングエリアで遊泳が可能に

 ミスト・ヴィレッジ、ラベンダーベッド、ゴブレットビュート、シロガネの4つのハウジングエリアに泳げる場所が追加される。今まで泳げそうな場所がなかった2つのハウジングエリアについては、ラベンダーベッドには森の清流をイメージした水遊び場、ゴブレットビュートには「王族が泳ぎそうな、ローマ式のプール」(吉田氏)のような場所が追加される。

ギャザラー、クラフター、アイテム関連アップデート

「お得意様取引」に新NPCが登場

 お得意様取引に新NPCが登場し、リセット日が火曜日に変更される。これですべてのコンテンツが火曜日リセットになる。

蛮族通貨、ベンチャースクリップの通貨リストへの移動

 これまでアイテム扱いだった蛮族通貨とベンチャースクリップが、ギルなどの通貨と同じ通貨リストへの移動になる。現在所有している通貨は実装後に換算できる。2,800枚ものベンチャースクリップをため込んでいた室内氏は、いい笑顔で実装を喜んでいた。

シムテム関連アップデート

「楽器演奏」

 吟遊詩人の専用アクションとして、楽器演奏が実装される。開放はレベル30.「ド」、「レ」、「ミ」などの音符をアクションとしてホットバーに登録してそれを押して演奏する。「FFXIV」内の生活感を広げるようなコンテンツで、今回は1つずつの音色だが、今後のアップデートで音色のパターンを増やしたり、演奏にリバーブをかけたりという機能を増やしていく。

 ただし、「なるべくFFXIVの曲を演奏してください」と吉田氏。あまりにも法的に問題がある形の動画などができると、この機能自体を封鎖せざるを得なくなるため、節度のある遊び方をして欲しいと訴えていた。

クロスワールド関連アップデート

「アライアンスレイド」対応

 クロスワールドでのアライアンス結成や、PvPのカスタムマッチ結成が可能になる。またフレンド登録や、Tellの送信もできるようになる。さらに「4.2」以降には、チャットグループなども用意されている。

超高難易度コンテンツ「絶バハムート討滅戦」

 そのとき一番難しい零式を完全コンプリートしている人たちだけが挑戦できる高難易度コンテンツとして「絶バハムート討滅戦」が実装される。英語では「エクストリーム」、「サベージ」に続く「アルティメット」というレベルになる。スクリーンショットにはバハムートとツインタニア、ネールが映っており、「大迷宮バハムート」の総決算的な難易度になるようだ。

 クリアには制限がなく、報酬として称号と、「オメガ零式4層」と同アイテムレベルの武器がドロップする。この武器は、ILこそ同じだが、見た目がかなり目立つもので、性能的にもオメガ武器とは差があるようだ。また、クリアすると好きなオメガ武器が1つ確定で手に入るトークンを8人全員が獲得できる。

 現在は難易度調整中だが、ワールドファースト組が2、3日程度でクリアできるものを目指しており、何週間もかかるようであれば、難しすぎるため難易度の再調整が行なわれるかもしれないとのことだ。

 今後も数パッチごとに、絶シリーズを実装していきたいと考えており、どのくらいの人が挑戦するか、フィードバックを見つつ考えていきたいということだ。

【絶バハムート討滅戦】

ラムザやディリータが「FFXIV」に登場?

 PLLの後半には、ゲームデザイナーの松野泰己氏がゲストとして登場し、新アライアンスレイド「Return to Ivalice(リターン・トゥ・イヴァリース)」の設定やシナリオについて紹介した。

 今回発表されたパッチ「4.1」のキービジュアルには、吉田明彦氏による「ファイナルファンタジータクティクス(FFT)」の主人公ラムザとディリータのイラストが使われている。「Return to Ivalice」は、「FFT」がベースになっており世界観を共有する「FFXII」の要素も盛り込まれたものになる。

 松野氏によれば、ガレマール帝国には、「かつてディリータという平民王がいて、彼が混乱した国を平和にして新たな時代を築いた」という誰もが知っている伝説がある。「Return to Ivalice」の冒頭には、光の戦士のところに、伝説の国イヴァリースを探しにいこうという依頼が入る。ガレマール帝国領にはダルマスカ砂漠という場所があり、第1弾となる今回は、この砂漠にかつてあった王国の王都ラバナスタが舞台となる。

 今回は、雨宮慶太氏がデザインしたボスのいらすとと、モデリングのための平面図が紹介された。雨宮氏は主だったボスをデザインすることになっているが、すでに作業はほとんど終わっているらしい。シナリオ担当の松野氏は現在4.3と4.4のプロットまで完成しており、シナリオはまだですという段階だ。ちなみにこの放送終了後には、「4.1」のシナリオチェックをするらしい。

 トークでは、松野氏が送ったシナリオに、3割くらい赤が入って帰ってきたことが話題になった。松野氏は、この修正は自分テイストではないけれど、確かに「FFXIV」に合わせるにはこれでいいということで返したのだが、「仰せのままに」と書かれたメールに、そのスタッフが恐縮しまくったというエピソードや、松野氏がマスコミ勤務時代に、書いた原稿をびりびりに破られて泣きながら直したという、いかにも昭和らしいエピソードも披露した。

 「Return to Ivalice」のシナリオは、ガレマール帝国領が舞台となるため、今後のメインシナリオとも設定上絡む部分がある。そのため、吉田氏は、松野氏にストーリーを説明してすり合わせをしたのだそうだ。「5.0のシナリオが大変です」と吉田氏。今回舞台となるダルマスカ砂漠近辺が今後メインシナリオの中でどんなふうに登場してくるかについても、すでに吉田氏の中では構想が固まっているようだ。

 以前に、松野氏がオーダーしていた、アイテムのスタック数を999個にしてほしいという要望については、皆川氏が登場して、現在進めている旨を説明した。また、アイテムのせいとんをUndoさせて欲しいという要望については、かなり難しいため、今は確認メッセージがでるような設定を検討していると答えていた。

【ヒーラー装備コンテストの装備】

【その他の装備】
ザ・フィーストの報酬装備
エッダちゃん装備