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コーエーテクモ、「真・三國無双8」の実機デモを中国で初お披露目
待望の北京語吹き替えに拍手喝采。期待のオープンワールドアクションが中国展開へ
2017年7月26日 21:11
コーエーテクモゲームスは7月26日、中国上海で実施されたソニー・インタラクティブエンタテインメント上海(SIE上海)のプレスカンファレンスにおいて、現在開発中のプレイステーション 4用オープンワールドアクション「真・三國無双8」の実機デモの初お披露目を行なった。日本に続いて中国でも発売することが正式発表され、ローカライズは、音声北京語、テキスト簡体字のフルローカライズとなる。発売時期、価格は未定。
中国上海で毎年この時期に開催されているゲームショウChinaJoyに合わせて行なわれているSIE上海のプレスカンファレンス。毎年、日本タイトルをはじめとした海外のAAAタイトルの簡体中文版の発表が目玉となっているが、今年日本からは「真・三國無双8」のみと割り切った構成だった。
発表会にはコーエーテクモゲームス代表取締役社長鯉沼久史氏や、「真・三國無双8」プロデューサーの鈴木亮浩氏など、複数の関係者が参加。タイミング的に「真・三國無双8」の中文簡体字版が発表されるのはほぼ確実視されていたが、公開された内容は予想を大きく上回っていた。
日本ではもちろんのこと、6月のE3でも披露していなかった、実機デモを公開しただけでなく、すでに中文化されたバージョンで(中国では中文簡体字以外の出展は基本認められていないが、開発中に限り、日本語版や英語版が出てくるケースはある)、さらに北京語音声になっていたのだ。
カットシーンにおいて、あたかもずっと前からそうであったかのように、袁紹が北京語で喋り出すと、会場からはどよめきの声が挙がった。彼に報告する伝令も当然北京語だ。簡体字ローカライズは、すでに中国で発売されている「真・三國無双7猛将伝」および「真・三國無双7帝国」で実現されており、北京語ローカライズについては、「真・三國無双2」以来、10数年ぶりとなる。
公開されたデモは、虎牢関の戦い真っ最中の状況で、虎牢関(ころうかん)、汜水関(しすいかん)、山の上からは遙か遠くに洛陽(らくよう)が望めるというまさにオープンワールド世界。鈴木氏は、袁紹が軍議を行なっているカットシーンで北京語ローカライズを披露した後、中国全土が一枚マップで表現された全体マップ上で、ファストトラベルを駆使しながら、野営地、丘の上、お寺、そして汜水関の戦場に至るまで様々なシーンを見せ、オープンワールドならではのフィールドの多様性をアピール。
汜水関では、何千もの兵士が攻城兵器と共に進軍を開始しており、プレーヤーは友軍部隊として、戦いを有利に導いていく。鈴木氏は城壁に向かって駆け出し、鍵縄を使って城壁を登り、上にいる敵を蹴散らし、裏からかんぬきを開けて城門を開けた。まだAIがほとんど入っていないバージョンということで、抵抗らしい抵抗はなかったものの、従来のシリーズとは次元の異なる新しいゲーム性の数々に歓声が上がっていた。
今回のデモはここまでで、プレーヤーが大いに活躍することで、袁紹軍は虎牢関の戦いに勝利し、時代が進む。進んだ先で、また武将別のストーリーが展開していく、という流れになるようだ。
ちなみに7月28日13時(日本時間14時)からは、ChinaJoy会場から実機デモのライブストリーミングを行なうという。操作するのは鈴木氏ではなく、中国の人気ブロガーということで、プレイ時間も今回より長めになるという。興味のある方はそちらを見てみてはいかがだろうか。