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日本一ソフトウェアが、2018年7月12日に25周年を迎える!設立25周年発表会を開催

新規タイトルも続々発表!

7月15日 開催

会場:e-sports SQUARE AKIHABARA

 日本一ソフトウェアは、来年で設立25周年を迎えるにあたり発表会を開催した。司会進行役に日本一ソフトウェアの菅沼元さんが、メインのMC役として「魔界戦記ディスガイア5」でセラフィーヌ役を演じた、声優のブリドカットセーラ恵美さんが登場。非常に賑やかな雰囲気の元、発表会は進行していった。

25周年を記念して、社長と直々に乾杯するイベントも実施

プリニーのかぶり物をして語り始める新川さん。なかなか似合っている!?

 最初にステージに現われたのは、日本一ソフトウェアの代表取締役社長である新川宗平さん。20周年発表会の時はスタッフから堅苦しかったと言われたので、今回はユルく行くと宣言し、プリニーのかぶり物をして「これがフォーマルです」と告げ、会場の雰囲気を一気に和ませた。

 ここで映し出されたのは、日本一ソフトウェアの年表。1993年7月に有限会社プリズム企画として設立されたのが最初で、その後は「魔界戦記ディスガイア」シリーズを始めとした大ヒットタイトルをいくつも抱えるメーカーへと成長していったのは、皆さんの知るとおり。

 そして、今回の25周年事業を実施するにあたってのコンセプトとして新川さんの口から出たのが「ありがとうを、直接お客様に伝える」だった。その第1弾として、日本一ソフトウェアが東京・大阪・名古屋・福岡・札幌の全国5都市を廻るキャラバンを行なうと発表。合わせて、全国に店舗を展開するプリンセスカフェとコラボレーションし、イラスト展示やトークイベントなどを実施することも告げられた。

日本一ソフトウェアの歴史が詰まったスライド。今やアメリカだけでなく、シンガポールやベトナムにも子会社があるとのこと
全国キャラバンは、本社を構える岐阜からほど近い名古屋からスタート。イベント会場のある東京・秋葉原への巡回は、2018年1月下旬頃を予定している

 さらに、全国キャラバン特別企画として新川さんが1万人と乾杯をするキャンペーンも紹介。「1万人と飲んだら健康診断が心配ですけどね」と笑いを誘う場面もあった。その後、来年7月に25周年の最後を締めくくるフィナーレイベントの開催も決定したとの報告があり、内容としてイベントや試遊、展示など何でもありのお祭りになる方向で計画を立てているそうで、こちらも今から期待が膨らむというもの。

「立て看板が残念ながら発表会に間に合っちゃいまして……」と、あまり嬉しくなさそうな菅沼さんのアナウンスと共に、新川さんの立て看板がお披露目された。そして、嬉しそうに隣に並ぶブリドカットセーラ恵美さん

次々に発表される新作コンテンツに、会場も興奮のるつぼに

 ここからは、メインである新作コンテンツの発表が行なわれていった。最初に公開されたのが、アークライト×冒険企画局×日本一ソフトウェアのコラボレーションで制作される、史上最凶のテーブルトークRPG。新川さんが「TRPGの常識を覆します!」と宣言しているので、TRPGファンには嬉しいプレゼントになりそうだ。

 そして、さらなる新コンテンツとして紹介されたのが、ゲームではなく日本一ソフトウェアが原作、コミカライズをKADOKAWAが担当する「ボク姫様と乙女主義」。これは、日本一ソフトウェアが毎年開催している“日本一企画祭”にて昨年度入賞した作品で、今流行の“男の娘”もの。後に、ゲームとしての発売も企画されているそうだ。

作画は幾夜大黒堂さんで、原作はプリニー店長。7月27日発売予定の「電撃PlayStation Vol.642」の別冊付録「デンプレコミック#8」より連載スタートとのこと
須田さんは登壇するなり新川さんに、「1万人と乾杯」キャンペーンでは、ビールは飲み干すんですか? と質問し、会場を笑いの渦に巻き込んだ

 次に紹介されたのが、プレイステーション 4向けタイトルとなる「シルバー2425」。ここでは、制作を担当するグラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一さんがステージに招かれ、その内容を解説してくれた。

 「シルバー2425」には、「シルバー事件」のHDリマスター版と「シルバー25区」HDリメイク版を収録。「シルバー事件」は1999年、プレイステーションにて発売されたアドベンチャーゲームで、シナリオやグラフィックス、BGMなどが高く評価され、今なお根強いファンが多いことでも有名だ。「シルバー25区」は、スマートフォン以前の携帯電話機向けに提供されていた作品で、現在は映像もまったく残っていない幻のゲーム。

 この2本がセットになって発売されるということで、ブリドカットセーラ恵美さんも「買うしかない!」と興奮気味でトークしていた。なお、タイトルから“事件”の単語を外した理由を須田さんは「新しいゲームとして若いファンの皆さんにも遊んでほしいということと、検索に引っかかりやすいから」と答えたが、その後には「“事件”と付くと、ちょっと泥臭いですよね(笑)」と、ちらりと本音を覗かせる場面も。最後に、開発の意気込みとして「新しいアドベンチャーゲームのマーケットが作れるように鋭意開発中です」とコメントを残した。

発売予定は2018年3月15日で、通常版だけでなく限定版の発売も予定されている。さらに、Nippon1.jpショップ限定版で購入すると、限定版に加えて特製Tシャツも同梱。予約は、イベント開催日の7月15日から可能だ

 続いて「特報」、「13年の沈黙を破り、ついにアイツが主人公!!」の文字と共に発表されたのが、日本一ソフトウェアファンが長年待ち続けていた、あの「魔界ウォーズ」! その主人公であるアサギは、2004年の日本一ソフトウェアの暑中見舞いに「次回作の主人公」として登場したものの、隠しキャラとしての出番しかなく、主人公にならないまま13年の月日が流れていた。そんな不運を跳ね返し、スマートフォン向けタイトルとして開発されていることが今回、新川さんの口から明かされた。

 「魔界ウォーズ」は、全世界累計300万本を突破した「魔界戦記ディスガイア」シリーズと、600万ダウンロードを記録した人気スマートフォンゲーム「ゆるドラシル」との合作という形で開発しているとのこと。「ゆるドラシル」のキャラクターは「ディスガイア」テイストに刷新され、双方の魅力を余すことなくコラボレーションしているほか、ゲームジャンルはもちろん、シミュレーションRPGと言うことも明かされた。

彼女が主人公として活躍するタイトルを、長い間待ち望んでいた人には朗報だろう

 ここで、クローバーラボの代表取締役・小山力也さんが登壇し、その魅力を語ってくれた。制作することになった経緯として「「ゆるドラシル」のプロデューサーから、「ディスガイア」とコラボレーションしたいと言われ、実現させたら大アタリでした。そのときに、実はユーザーの親和性が高いんじゃないかということに気づき、それなら一緒にゲームを作ったら盛り上がるんじゃないかと思い、「魔界ウォーズ」の制作に至りました」と解説。新川さんも「頭の中で13年間、みなさんの期待に応えるために「魔界ウォーズ」はどうしたら良いのかと考え続けていたところ、「ゆるドラシル」との出会いで光明が差した感じでした」と語ってくれた。

この日のために、大坂から駆けつけてくれた小山力也さん
「魔界ウォーズ」を忘れていない証拠として、2004年のE3時に張り出し、現在はオフィスの机の前に貼ってあるポスターを持参。for PSPの部分が時代を感じさせる1枚だが、最終的にはコンシューマ化もやらなければということで、今後も貼っておくそうだ

 「魔界ウォーズ」の魅力を聞かれた小山さんは「ユーザーさんが喜んでくれることなら何でもやってみようという当社のスタンスと、史上最凶のやり込み系シミュレーションRPGが一緒になるという事は、限界が無く遊べるタイトルになるということで、それが魅力ですね」と答えてた。ゲームシステムに関しての詳細はまだ説明できないとのことだが、いくつかのゲーム画面を見せてくれたので、そこから想像してほしい。

 最後に、「双方のユーザーさんがより楽しめるコンテンツになるよう、絶賛開発中です。伝説のタイトルとして、「リリースできない」なんてことがないように必死に頑張っています(笑)。どうぞ楽しみにしていてください」と、小山さんが意気込みを語った。

ディスガイアとゆるドラシルのキャラクターが総出演するとのこと。ゲーム画面を見れば、システムも何となくわかる!? なお、ティザーサイトは7月15日から公開されている
「ゆるドラシル」と「ファントム・ブレイブ」、「ファントム・キングダム」のコラボレーションも開催。こちらをプレイすれば、一足先にアサギの姿を拝むことができる!

 最後に、8月5日6日に岐阜県で開催される「全国エンタメまつり」に関しての告知と、25周年ティザーサイトのお知らせで、今日のイベントは幕を閉じた。

8月5日/6日に岐阜県柳ヶ瀬商店街を中心とした「全国エンタメまつり ぜんため」が開催。日本一ソフトウェアだけでなくソニーやセガ、ブロッコリー、アークシステムワークスなどのメーカーが参加するほか、「魔界ウォーズ」を初お披露目したいとのこと。参加メーカーの人気キャラクターとAR撮影することもできる
25周年のティザーサイト、URLはこちら