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「LoL」、次期アップデートの「パッチノート 7.14」を公開

「ソーンメイル」の反射に"重傷"効果が付与、脅威アイテムの見直しなど重要な変更が多数

7月12日(日本時間)公開

 ライアットゲームズは7月12日、「League of Legends」において次期アップデートの内容を記した「パッチノート 7.14」を公開した。パッチノート全文は公式サイトにて公開されている。

 パッチ7.14では新チャンピオンの「ケイン」の実装や、既存チャンピオンの性能調整が行なわれる。今回は全体的に上方修正が多めで、ガレンやダイアナなどのチャンピオンにも調整が行なわれる一方、後半のスプリットプッシュで無類の強さを誇るフィオラなどは下方修正となった。

 また、アイテムにも新規アイテムの実装を含め調整が行なわれる。「ソーンメイル」が通常攻撃を反射する際に"重傷"を付与するようになったほか、素材となるアイテムとして新たに「ブランブルベスト」が実装された。こちらにも反射と重傷付与がユニークパッシブとして付与されており、丁度「ヘックスドリンカー」と「マルモティウスの胃袋」、あるいは「クイックシルバーサッシュ」と「マーキュリアル・シミター」の関係に似て、上位の完成品に対し、必要な能力を備えた廉価版といった位置づけになるようだ。

 「妖夢の霊剣」や「ドラクサー・ダスクブレード」、「ナイトエッジ」といった脅威アイテムには、全体的に攻撃力を引き下げ、脅威の数値を上昇する変更が加えられたほか、それぞれのアイテムの独自性を強調する変更が加えられた。「妖夢の霊剣」は更に移動速度がアップし、「ドラクサー・ダスクブレード」にはクールダウン減少が付与、「ナイトエッジ」には体力上昇が付与される代わりに魔法防御が削除された。

 あわせて「脅威」が付与する物理防御貫通値は"攻撃対象のレベル"に応じて変動していたのが、"自身のレベル”に応じて変動するように変更された。これにより自分がレベルを先行した際に「脅威」をさらに有効に使うことができるようになるだろう。

 下記では新規チャンピオン「ケイン」と既存チャンピオンの調整について紹介する。

新チャンピオン「ケイン」

□固有スキル:緋眼の大鎌
 ケインが用いる古代の武器には、ダーキンであるラーストが宿っており、2人は常に互いの支配権をかけて争っている。そして毎試合、どちらかが相手に取り込まれる運命にあるのだ。ケインは遠隔攻撃を行う敵を狩ることで影の技に磨きをかけ、ラーストは近接攻撃の敵に血みどろの白兵戦を仕掛けることで渇きを満たす。この闘争にケインが勝てば彼は大成して影の暗殺者へと変身を遂げ、ラーストが勝てばケインはダーキンに取り込まれ、主導権を奪われてしまう。

・影の暗殺者:敵チャンピオンと交戦時、最初の数秒間だけ追加魔法ダメージを与える。
・ダーキン:敵チャンピオンにスキルで与えたダメージの一定割合分、体力を回復する

□Q:飛影斬
 前方にダッシュして、ダッシュ終了時に周囲の敵ユニットを斬りつける。ダッシュと斬りつけの両方が物理ダメージを与える。飛影斬は中立モンスターに対して追加ダメージを与える。

・ダーキン:ミニオン以外のあらゆる敵ユニットに対して対象の体力の一定割合の追加ダメージを与える。

□W:刃影襲
 直線上のすべての敵ユニットにダメージを与えて、移動速度を大きく低下させる。

・影の暗殺者:自身の代わりに刃影襲を発動する影分身を残す。影分身の刃影襲は射程が増加する。
・ダーキン:少しの間だけ敵ユニットをノックアップする。

□E:影抜き
 移動速度が一時的に増加して、壁をすり抜けられるようになる。最初に壁をすり抜けた際に少量の体力を回復し、影抜きの効果時間が大きく増加する。ただし、敵チャンピオンと交戦中は効果時間が増加しない。

・影の暗殺者:発動時の移動速度がさらに増加して、スロウ効果を受けなくなる。

□真影侵壊
 直前にダメージを与えていた付近の敵チャンピオンの体に侵入できるようになる。敵チャンピオンに侵入すると、数秒間、自身が対象指定されなくなる。その後、侵入した対象の体から自身を引きはがし、大ダメージを与える。侵入中にこのスキルをもう一度発動すると、効果が早めに終了する。

・影の暗殺者:真影侵壊の射程が伸び、さらにケインが対象から出てきた時に緋眼の大鎌の追加魔法ダメージ効果をリセットする。
・ダーキン:真影侵壊は対象の最大体力の一定割合を追加ダメージとして与え、ダーキンを回復する。

無情の影 ケイン

 恐るべき影の魔術の卓越した使い手であるシエダ・ケイン。彼は己の真の運命――いつの日か自分が「影の一団」を率い、アイオニアが覇権を握る新時代を拓く、という未来のために戦っている。彼が手にする、自我を持つダーキンの武器「ラースト」はケインの心身を着実に侵しつつあるが、彼がそれを気に留める様子はない。

 あり得る結末はただ2つ――ケインが強い意志で武器をねじ伏せるか、邪悪な武器に完全に乗っ取られ、ルーンテラを滅亡の道へと誘う扉を開くかだ。

【チャンピオン スポットライト:ケイン】

チャンピオンの調整

アリスター

 「R-不屈の意志」のダメージ軽減率が上昇。

ケイトリン

 レベルごとの攻撃速度増加量が低下。

チョ=ガス

 「E-ヴォーパルスパイク」の適用が次に行う3回の通常攻撃のみになるが、ダメージは大きく増加。「Q - ラプチャー」のマナコストが減少。「W - スクリーム」のサイレンスの効果時間が低ランクで増加。

ダイアナ

 「固有スキル - 繊月の刃」による攻撃速度増加がスキル使用時に発動するようになり、「E - 崩月」のランクに応じて増加率が上昇。固有スキルの効果を得た通常攻撃はマナを回復。「Q - 月影」のクールダウンが低ランクで短縮。「W - 朧月の羽衣」のマナコストが低ランクで短縮。

フィオラ

 「固有スキル - デュエリスト・ダンス」の移動速度増加量が減少。「R - グランドチャレンジ」は対象の近くにいる時に「デュエリスト・ダンス」の移動速度増加を付与しないように。

ガレン

 「固有スキル - タフガイ」を最新の水準に改善(および上方修正)。「W - 勇気の護り」の発動時に短時間、ダメージ軽減効果と行動妨害耐性を付与するように。「E - ジャッジメント」の回転ごとの攻撃力反映率が上昇。

アイバーン

 「W - シゲミヅクリ」の射程を縮小。

ラムス

 「W - かたくなる」による自己スロウ効果が減少。

シンジド

 新たな「固有スキル - スリップストリーム」により、他のチャンピオンの付近を移動した際に移動速度が上昇するように。基本体力とレベルアップごとの体力増加量が上昇。「Q - 毒の軌跡」の基本ダメージが低下、魔力反映率が上昇。「W - 強力粘着剤」は範囲内にいる敵を釘付けにするように。

タリック

 低レベル帯でのマナ自動回復量が増加。「Q - スターライトタッチ」の回復量が増加し、チャージモデルを変更。「E - ダズル」のクールダウンが低ランクでは延長され、高ランクでは短縮。Eのダメージが増加し、スタンの効果時間が全ランクで均一に。

ヨリック

 序盤における「ミストウォーカー」の基本ダメージが低下。「R - 嘆きの墓標」のクールダウンが中盤から短縮。終盤における「霧の乙女」の体力が増加。「ミストウォーカー」の反応性および墓の一貫性が改善。