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【Tankfest 2017】世界最大規模の戦車の祭典「Tankfest」が英国ボービントンにて開幕
Mark IVからChallenger2まで60輌が走行展示される“戦車の祭典”を写真と動画で紹介!
2017年6月26日 07:00
英国ボービントンにある世界最大規模の戦車博物館The Tank Museumは現地時間の6月24日より、戦車の祭典「Tankfest 2017」を開催した。「Tankfest 2017」初日の模様をたっぷりお届けしたい。
英国ボービントンで開催される世界最大規模の戦車の祭典「Tankfest」
「Tankfest」は、ボービントン戦車博物館が年に1度開催している世界最大規模の戦車フェスティバル。メインスポンサーに「World of Tanks」で知られるWargaming.netを迎え、実車による走行展示や試乗会と、ゲームやAR/VRといった最新テクノロジーを使ったデジタルコンテンツの両方で思う存分戦車を楽しめるイベントだ。
会期中はメインホールや戦車を保管しているビークルコンサベーションセンターも開放しているほか、敷地内のスペースを使ってミリタリーグッズの販売や、世界中の様々な歩兵部隊を丸ごとコスプレで再現するエリア、さらにチャレンジャー2をはじめとした英国陸軍の現役車輌と共に、現役の将兵と交流できるエリアも設けられ、ミリタリーファン、戦車ファンにはたまらないイベントとなっている。
メインスポンサーのWargaming.netは、ビークルコンサベーションセンター内に特大のブースを設け、「World of Tanks」の試遊やミニ大会、記念撮影、VR体験などを実施。特に試遊台はゲームショウ以上に人気で、Tankfestと「World of Tanks」は非常に親和性が高いということがわかる。
ボービントン戦車博物館はイギリスのかなり僻地にあることもあり、大英博物館を筆頭とした英国の博物館群の中ではかなりマイナーな存在で普段は閑散としているが、Tankfest開催時期ばかりは、イギリス国内のみならず、世界中から戦車ファンが訪れ、未曾有の大混雑になる。主催者の発表によれば、チケット販売数は2万枚で、事前に完売しており、初日だけでも1万人以上は訪れていた印象だった。
Tankfestの目玉はやはり走行展示だ。古くは1917年のMark IVから、現役のチャレンジャー2まで、60種類以上の車輌が走行展示される。ボービントン自慢の世界で唯一稼働するティーガー「Tiger 131」は、4月から開催されている特別展示「The Tiger Collection」で使用されているため今回は未稼働だが、英国陸軍や海外の戦車博物館から、このTankfestのために稼働車輌を借りてきており、100年に渡る戦車史を、走行展示で堪能することができる。
素晴らしいのは走行展示の前後で、それらの車輌が一同に揃った駐機場で、各車両を見られることだ。ピカピカにレストアされ、適切なライティングが当てられた歴史的車輌を屋内でじっくり眺めるのもいいが、活きている戦車はやはり存在感が違う。砂埃にまみれた巨大なボディに、土塊をたっぷり付けた履帯、エンジンを切っても残り続ける排気の臭いなど、1台1台がむせかえるほどの存在感を放っている。
駐機場の奥のエリアは、英陸軍の現役車輌専用エリアとなっており、そこには英国の主力戦車チャレンジャー2と、それを左右から取り囲むように様々な支援車輌が並んでおり、一際大きな賑わいを見せていた。チャレンジャー2は、ボービントン戦車博物館に隣接する陸軍基地からそのまま持ってきたもので、文字通り現役バリバリの車輌だ。
ボービントン戦車博物館には、敷地の入り口と、メインフロアにチャレンジャー2が1台ずつ展示されているが、それらとは明らかに世代が異なり、カモフラージュシステム「バラクーダ」をボディの全面に配置し、車長と射撃手に分かれた光学式スコープや夜戦用の赤外線スコープ、ジャマーアンテナ、左右に分かれて配置された発煙弾発射装置、300mm以上ある凄まじい厚さの補助装甲などなど、未だかつてなくゴテゴテしている。
チャレンジャー2の装甲厚は「トップシークレット」ということだが、肉眼で見た限り、第3.5世代の主力戦車らしく、いずれも数百mm単位の複合装甲で覆われており、さらに砲塔には追加装甲も装着するなど、第2次世界大戦の重戦車以上に重戦車らしい戦車となっている。結果として重量はティーガーII相当の70トンにも達するということで、いつのまにか戦車の設計思想が、第2次世界大戦末期に戻りつつあるようだ。
また、本社両の見た目を決定づけているバラクーダは、実際に触ったり、めくったりすることができたが、テントのような素材で、当たり前だが、これ自体に防御力はなく、めくってみると、赤外線をはじくための特殊コーティングが施されている。しかし、こんなに開けっぴろげにして大丈夫なのだろうかとも思ってしまうが、現代では、すべてを軍事機密として秘匿するより、国民の支持を得るために適切な情報公開が欠かせないということで、これもまたその情報公開の一環ということのようだ。































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