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【東京おもちゃショー2017】富士急ハイランド監修、縦回転の回転寿司!

失敗を重ねつつ到達したあずきバーかき氷

【東京おもちゃショー2017】

開催期間:6月1日~4日(1、2日は業者日)

入場料:無料

 タカラトミーアーツはユニークな切り口で人気を集めている。テレビで取り上げられることも多いためか業者日はずっと多くの人にごった返していて、取材も大変なほどだった。かなり前からタカラトミーアーツの面白さを確信していた筆者にとってこの大盛況は感慨深いものもある。

 今年の目玉となる商品が「天空パーティ寿司観覧車」。寿司を観覧車に乗せ、横ではなく縦に回転させようというツッコミどころ満載のアイテムだ。しかも任意の皿のところでポイントを切り替えると、寿司の皿がジェットコースターのようにレールを滑ってくる。寿司の縦回転にスピード感抜群のスライド要素が加わっているのである。

 このコンセプトに、富士急ハイランドの監修を受け、回転部分は大観覧車「シャイニング・フラワー」、滑る部分は新アトラクション「ド・ドンパ」の意匠を加えている。特にレール部分は、試作品ではごつかったのだがド・ドンパの雰囲気を再現するために細いレールになっており、「落ちるかも」というちょっと危なっかしさが加わり、滑ってくる寿司皿に独特の“味”を加えている。

【タカラトミーアーツ、「天空パーティ寿司観覧車」】

【天空パーティ寿司観覧車】
非常にユニークなアイテムだ
井村屋あずきバーをかき氷に

 アピールポイントの不思議さという意味では、「おかしなかき氷井村屋あずきバー」はかなりのものだ。あずきバーは非常に堅い。これを削ってふわふわのかき氷にしようというのである。この堅さに商品開発は困難は困難を極めた。タカラトミーアーツのすごいところは、その困難な開発をPVにしてアピールしているのだ。

 しかもブースでは失敗した試作品も展示。試作を6回も設計し直して開発に成功したという。本来紹介すべきは削って新しいおいしさを実現したあずきバーの味であるべきだと思うのだが、プロジェクトXバリに「あずきバーを削った」というところをゴールにしてしまうところが、スゴイ。

【井村屋 おかしなかき氷 あずきバー】

【おかしなかき氷井村屋あずきバー】
失敗した試作品展示が誇らしげなのが面白い
りゅうちえるさんをイメージキャラクターに起用した「ドキハラ おばかなソーセージ」
ミニオンが一斉に動くのが面白い「しゃべくりミニオンズ」

 「ドキハラ おばかなソーセージ」は、かなりアクの強い雰囲気の巨大なソーセージで、「上下に振る」、「おへそを押す」、「体をひねる」など5つのアクションができる。これを踊りのように組み合わせて、決められたアクションを音楽に合わせて実行していくというリズムアクションゲームだ。

 元々はヨーロッパ発の商品なのだが、タカラトミーアーツはりゅうちえるさんをイメージキャラクターに起用し、ちょっと毒舌風で指令を出していくところで面白さを加えている。デザインそのものは異国風だが、アレンジで日本ならではの雰囲気を加えた「カルチャライズ」を行なった商品である。

 会場で人気を集めていたのが「しゃべくりミニオンズ」。3Dアニメーション映画の「ミニオンズ」のキャラクターを活用し、音声に反応して体を動かす「しゃべくりハムスター」の機構を応用した商品だが、会場のみに音図達が一斉に動く様はかなりのインパクトがある。今回は動画も撮ったので、ぜひ見て欲しい。

 タカラトミーアーツはユニークな商品はもちろんだが、その見せ方もうまい。アイディアを出した人を評価し、応援し、もっと面白くさせようというノリの良さを強く感じる。これからも注目したいメーカーだ。

【タカラトミーアーツ、「しゃべくりミニオンズ」】

【タカラトミーアーツ】
ぬいぐるみやガチャなど、ユニークアイテム盛りだくさんだ