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「World of Tanks」、アップデート9.19の最新情報を公開
改良型拡張パーツのスクリーンショットや、ソ連新車両「T-55」のイメージを披露
2017年5月29日 05:26
Wargaming.netは、現在ロシアのモスクワにて開催している「World of Tanks」の世界大会「The Grand Finals 2017」において、6月の実装を予定している「アップデート9.19」の概要を公開した。
「アップデート9.19」の概要発表は、Grand Finals決勝戦の前座として、エグゼクティブパブリッシングプロデューサーのアントン・パンゴフ氏より来場者に向けて行なわれた。まずは、リージョナルパブリッシングプロデューサーのユーリ・クリエビーイー氏より、今月実装されたアップデート9.18がおさらいされたあと、改めてパンゴフ氏より、ロシア語版「World of Tanks」の最新スクリーンショットと共に紹介された。
内容的には、事前に行なわれたプレスカンファレンス(参考記事)で発表されたランク戦を中心に、ユーザーインターフェイスの改良、フロントライン、グラフィックスアップデートなどすでに発表済みの内容がほとんどだったが、ランク戦の説明では、ロシア語版のスクリーンショットと共に、新通貨「ボンド」を使って購入できる改良型拡張パーツやディレクティブが紹介されたほか、初のロシア開催ということでファンサービスとして、ソ連の新戦車「T-55」の実装計画がイメージイラストと共に発表されたため、会場はかなり盛り上がった。
ランク戦については、おそらく「WoT」ファンが一番気になっているであろう新通貨「ボンド」の使い道に関する情報が公開された。改良型拡張パーツは、装填棒や改良型射撃装置、レンズ被膜、改良型換気装置は2.5%、砲垂直安定装置は5%、工具箱は15%性能アップで、価格は各3,000~5,000ボンド。ボンドのレートがよくわからないが、それなりに高そうである。
ボンドのもうひとつの使い道であるディレクティブは消費アイテム扱いで、1つにつき1戦のみ、いずれか1つの拡張パーツの性能を一時的に向上させることができる。発表会では、拡張パーツの性能アップに加え、搭乗員のパーク/スキルの性能アップも可能なことが明らかにされたが、今回はまだそれを示すスクリーンショットは公開されなかった。ディレクティブのコストは6から12ボンド。消費アイテムだけあって改良型拡張パーツと比較すると圧倒的に安く、比較的手軽に使えそうである。
サプライズ発表された新戦車「T-55」は、ソ連でT-34を上回る史上もっとも生産台数が多い戦車として有名だが、「World of Tanks」では、TierIX戦車T-54の次はTierXのT-62まで一足飛びに飛んでしまっているおり、かろうじてTierIXのプレミアム車輌としてT-55A(東ドイツ仕様)が実装されているが、ソ連ツリーにはT-55は存在しなかった。T-55は、T-54とほぼ同型であり、ひとまとめにされていると考えられていたが、この度、単独で実装されることが発表された。T-55はよほどロシアのゲームファンに馴染みがあるのか、ロシアのゲームファンからはイラストの公開と同時に、本日一番の歓声が挙がった。
グラフィックスアップデートは、すでに鉱山や崖など、マップ単位でのHD化の計画、物理エンジンの強化などが発表されているが、今回はWGLでもお馴染みのプロホロフカとヒメルズドルフのHDバージョンが公開された。いずれも夏期の晴天、侵入不可エリアまで含めて緻密にデザインされ、従来のイメージを一新するクオリティに仕上がっていた。徐々に進むマップのHD化、今後の発表が非常に楽しみだ。