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「ドラゴンクエストXI」実機プレイデモレポート PS4編

3Dグラフィックスで描かれる等身大の魅力&迫力! モンスターの乗り物にも乗れる!

7月29日 発売予定

価格:
PS4 8,980円(税別)
3DS 5,980円(税別)
ダブルパック 14,960円(税別)
CEROレーティング:A

プレイ人数:1人

 4月11日に行なわれた「『ドラゴンクエストXI』発売日発表会」にて、発売日が7月29日と明かされたプレイステーション 4/ニンテンドー3DS用RPG「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」。この日は、プレイステーション 4版と3DS版の実機プレイデモンストレーションが行なわれたので、本稿ではその模様をお伝えしていこう。

 この日の司会進行はタレントのJOYさんが務めたほか、実機プレイを主にプレイしたのは「ドラゴンクエスト」が大好きというスペシャルゲストの本田翼さん。

 また、プレイ中の解説は本作のゲームデザイン&シナリオを手がける堀井雄二氏やプロデューサーの齊藤陽介氏に加えて、ディレクターの内川毅氏、PS4版プロデューサーの岡本北斗氏、3DS版プロデューサーの横田賢人氏が参加して、PS4版、3DS版のポイントを紹介した。

シリーズ生みの親、ゲームデザイン&シナリオを手がける堀井雄二氏
プロデューサーの齊藤陽介氏
司会進行はタレントのJOYさんが務めた
ゲストはドラクエが大好きな本田翼さん
ディレクターの内川毅氏、PS4版プロデューサーの岡本北斗氏、3DS版プロデューサーの横田賢人氏も登壇して、PS4版、3DS版それぞれの魅力を解説した

PS4版「ドラゴンクエストXI」は等身大に作り込まれた世界そのものが魅力! ダンジョンやボスモンスターとの戦闘も披露!

 PS4版では、主人公の村であり最初の村でもある「イシの村」から実機プレイがスタート。主人公の幼なじみ「エマ」という女の子と、成人の儀式というイベントを終えて帰ってきたシーンだという。

 「ドラゴンクエストX(以下、『DQX』)」のガチプレーヤーでもある本田翼さんは、さっそく村中の探索を開始! プレイ開始早々に、PS4版だけの要素になるという「ジャンプ」のアクションを発見した。

 ジャンプは「DQX」譲りの要素であり、等身大の3Dグラフィックスで描かれるPS4版ならではのアクション。村のなかに積まれた箱の上に飛び乗って、そこから家の屋根に登ってアイテムを手に入れていた。このようにPS4版ではジャンプ操作でたどり着ける場所があるそうだ。

ジャンプで箱の上に乗って、そこから屋根の上へ! 「かぜきりのはね」を見つけて、「売る!? 売る!?」とにんまりの翼さん

 続いて宝箱から「ひのきのぼう」を手に入れたところで、装備画面をオープン!装備画面は「DQX」譲りなインターフェイスになっていて、装備する箇所の種類も近いものになっていた。

 主人公は「イシのつるぎ」と「イシの大剣」という2種類の武器をすでに持っていたのだが、「イシのつるぎ」は片手剣でありもう片方の手に盾も装備できるのだが、「イシの大剣」は両手武器なので、盾は持てなくなる。

 キャラクターによって、職業と装備できる武器は決まっているということだが、この片手剣と両手剣のように自分なりのスタイルは選べるようだ。なお、堀井氏からは「スキルも両手剣だけのものとかがね……(笑)」という言葉もあった。

装備画面や装備箇所の種類は「DQX」に近いものに。片手武器と両手武器の概念もあり、スキルにも影響するようだ

 幼なじみのエマの家に入ったところで、「ドラゴンクエスト」と言えば……と、家の中のツボや本棚のチェックを開始した翼さん。本棚を調べると、ちゃんと主人公がこれは……というようにめぼしい本を棚から取り出した。その本はだじゃれが載っている本であり、近年の「DQ」シリーズおなじみのもの。ちなみに、このだじゃれ本をはじめ、冒険で訪れる村や街にいろんな本の連続作品が存在しているそうだ。

「ドラゴンクエスト」と言えば、ご家庭内の自由きままな物色! 今作でももちろんツボや本棚を調べられる
普通の家でもはしごがあってそれに登ったり、高いところからの景色を窓越しに楽しめたりなど、細かなところまで3Dグラフィックスで作り込まれているのがPS4版のポイントだ

 仲間との会話もメニューから可能で、仲間から今の目的地などヒントになるものや雑談的なものなど、様々な話が聞けるそうだ。堀井氏はこの会話も進行に合わせ、仲間ごとにたくさんのテキストを用意したという。

仲間との会話では、そのときの目的を話してくれたりと、役立つヒントをもらえることも。この会話も、ゲーム進行に合わせてたくさんのテキストを用意しているということだ

 仲間会話で幼なじみのエマから「はやく主人公の家に行こうよ!」と促されたところで、主人公の家へ。この成人の儀式から帰ってきたときのお母さんとの会話はイベントのカットシーン。主人公のアザが光ったという話を聞いたお母さんは、光る石のついた首飾りを渡しつつ、衝撃的な告白をはじめた……。

家へと帰ってきて起きた出来事を話すと、衝撃の告白が……! 本田翼さんもびっくり!

 続いては、ダンジョンと戦闘シーンをプレイするということで、場面は変わって「ヒノノギ火山」という溶岩がそこら中に流れている場所へ。

 ヒノノギ火山は自然な高低差のあるダンジョンになっていて、溶岩も赤い光りを発しつつしっかりと流れ、たまにしぶきを上げていたりと、しっかりと作り込まれている。

 もちろん進める道にはそこら中にモンスターの姿があり、触れると戦闘シーンに突入するのだが、そうしたモンスターの姿も遠景までちゃんと見えているところが堀井氏としてもお気に入りのようだ。

溶岩の流れる中にモンスターが徘徊している「ヒノノギ火山」へ
今作では戦闘していないときにもモンスターがいろいろな行動をしているのがポイント。画面に映っているのは“頭の良いドラゴン”が他の魔物に何かを教えているところだという

 徘徊しているモンスターには、こちらから攻撃して戦闘に入ることが可能で、戦闘に入る前に一撃分のダメージを与えられるそうだ。戦うモンスターは「バロンナイト」という、大きな丸い鎧が巨大なツノを二刀流に構えているような不思議なデザインの新モンスターだ。

 この実機プレイだと主人公パーティーはかなり強く、「つるぎのまい」や「メラゾーマ」などの強烈な攻撃で瞬殺!

「バロンナイト」とバトル! この戦闘はフリーカメラで戦っているので、常に主人公を映しつつ、仲間は作戦に従って行動している

 ……と、なんと戦闘後にバロンナイトの鎧のようなものが残され、「バロンナイトの乗り物に乗れるようになった!」という驚きのメッセージが! 今作ではこの「乗り物」に乗っているモンスターを倒して乗り物を奪うという要素が、ダンジョン攻略のひとつになっているそうだ。

 このバロンナイトの乗り物では、「突進」というコマンドがあり、弱いモンスターを突進ではじき飛ばして戦闘を回避したり、大きな岩を突進で破壊し先へ進んだり。

 なお、乗り物に乗っているとダメージを受ける床も平気だったりするほか、ジャンプできる乗り物や、空を飛んだりする乗り物もあるということだ。

バロンナイトを倒すと、なんと乗り物に!溶岩の上も平気だし突進でモンスターを蹴散らすこともできる。この“モンスターの乗り物”がダンジョン攻略のポイントになるという

 戦闘シーンは「フリーカメラ」と「オートカメラ」という画面演出の切り替えがある。「フリーカメラ」ではプレーヤーが自分でキャラクターを操作しつつ、カメラを動かしつつコマンドを選択して戦っていくという「DQX」のような戦闘になるが、「オートカメラ」ではかっこよく見えるようにカメラが自動で切り替わってくれる「ドラゴンクエストVIII」のような見せ方になるとのこと。

 また、今作では仲間だけでなく主人公も「さくせん」でAIでの行動をさせることも可能。その実演として、このヒノノギ火山のボスモンスターだという「人食い火竜」に主人公を含めて全員「ガンガンいこうぜ」で挑んだのだが、真っ先にカミュが倒れ、あわや敗北かという場面も。僧侶のセーニャを「いのちだいじに」に変更し、苦戦しつつもなんとか撃破! PS4版の実機プレイを勝利で終えた。

かなり強そうな「人食い火竜」とバトル!この戦闘では画面の見せ方設定を「オートカメラ」にしていて、行動する仲間やモンスターに画面が自動で切り替わり、をかっこよく映してくれる

 ちなみに、配信を見ている方からのコメントで「視点操作の速さは変えられますか?」という質問があったのだが、視点操作の速さは「通常、はやい、おそい」を用意しているそうで、この日の実機プレイでは見やすいように「おそい」に設定していたそうだ。また、カメラ操作のリバース設定も備えているということだ。

 ここまでで、PS4版の実機プレイは終了となった。想像していた以上に「DQX」をベースにしているところが多く、ジャンプなどはそれを活かした探索もあったりと、PS4版ならではという特徴があるのが印象的だ。のどかな村の光景、ダンジョンの溶岩やモンスターの蠢き、バトルのエフェクトなどなど、グラフィックスも非常に魅力的だ。

 なお、ニンテンドー3DS版の実機プレイ模様も別稿で掲載するので、そちらもぜひご覧頂きたい。