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Winking、VRアドベンチャー「UNEARTHING MARS」をGDCで出展

PS VRで3月7日発売予定のクライマックスシーンを1足早く体験

2月27日~3月3日開催

会場:San Francisco Moscone Convention Center

 GDC 2017のEXPOコーナーでは様々なメーカーがタイトルをアピールしている。独得のアイディア、ユニークな視点……開発者だけでなく、ゲームメーカーの関係者も集うGDCだからこその風景だ。

Winkingブース。ブランドマネージャーのEric Tsai氏に話を聞いた
「UNEARTHING MARS」は火星を舞台としたVRアドベンチャーゲーム
体験したのは本作のクライマックスシーン。謎の異星人と戦う
今回はOculus版を体験した

 台湾メーカーのWinkingは、「アンリミテッドハーツ」や、「XAOC~ザオック~」といったタイトルが日本でパブリッシングされたゲームデベロッパーだ。今回はPlayStation VR/Vive/Oculus向けのVRアドベンチャー「UNEARTHING MARS(アンアーシング・マーズ)」を出展していた。

 「UNEARTHING MARS」は日本でもPlayStation VR向けに3月7日に発売予定であり、価格は1,680円(税込)。Steamでの配信も予定している。本作をプレイするにはPS MOVEが必須となる。「UNEARTHING」の意味は“発掘する”。その名の通り火星探索を行なっていくアドベンチャーゲームで、未来の時代が舞台になっている。

 本作は“様々なゲーム性”が大きなウリになっているという。火星降下時には副操縦士として着陸をサポート、地上に降りてからはビークルを操縦して広大な火星の大地を走っていく。ミニゲームやパズル要素などPS MOVEを使って様々なオブジェクトを操作し、動かしてゲームを進めていく。

 本作は1つのストーリーが用意されており、ゲームをクリアすることで次の展開を見せていく。エンディングまでは2時間ほどのコンテンツで、1つの映画を見ているような体験が楽しめる。ゲームは、やりこみ、スコアを競っていくタイプではないが、様々なミニゲームをより効率的にプレイしていく楽しさはある。VRならではの体験をたっぷり味わえる作品を目指しているとのことだ。

 「UNEARTHING MARS」のストーリーはユニークな展開を見せる。未来予測的な火星探索から、火星に存在していた古代文明との出会い、そしてその遺産を狙う異星人達との壮大な戦いへと変化していく。探索シミュレーターから、遺跡の中でのパズル、そしてバトルゲームへとめまぐるしく展開していくのだという。

 今回体験できたのは、まさにこのクライマックスのバトル。ひっきりなしにおそってくる異星人の戦闘機を、謎の火星文明の武器を使って戦う。古代の銃は連射の他溜撃ちが可能で、地上を進んでくる巨大歩行戦車はこの溜撃ちの弾を当てる。左手は光り輝く謎のシールド。掲げることで敵の弾や、巨大歩行戦車の熱戦を防ぐことが可能だ。

 敵飛行機は画面奥からぐぐっと迫ってくる。撃つためには進路を予想しつつ連射していかなくてはならない溜撃ちはトリガーを引きっぱなしにしているとエネルギーがチャージされる。敵のデザインは黒く不気味で、いかにもSFというデザインも楽しい。興奮しながら両手を振り、巨大な敵に立ち向かう感覚は楽しかった。

 日本で発売されるPS VR版では、声優による日本語音声が収録されており、より世界観に浸れる演出が盛り込まれているという。プレイするのが楽しみなゲームだ。2時間分しっかりとストーリーを作り込んでいるというところも興味をひかれる。

 「UNEARTHING MARS」は、Winkingの社長発案の会社としてかなり力の入ったコンテンツだという。WinkingはVRコンテンツに力を入れていくとのことで、現在も2~3のコンテンツを制作している。今後の展開に注目したい。

【Unearthing Mars Japan Release Trailer】

【UNEARTHING MARS】