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「World of Warships」、ツクモ札幌イベントで新戦艦「陸奥」の新情報を公開

実装時期も明らかに。宮永氏「陸奥に爆沈ボタンはありません」

2月5日イベント実施

会場:DEPOツクモ札幌駅前店

 ウォーゲーミングジャパンは2月5日、北海道札幌市にあるDEPOツクモ札幌駅前店において、「World of Warships」のオフラインイベントを実施した。会場には、同社のオフラインイベントやWargaming On Airでお馴染みの運営チーム加持太郎氏(Taro_JP)、ミリタリーアドバイザー宮永忠将氏、そして三輪木大氏の3名が参加し、前半はトークショー、後半は対戦大会という形で進められた。イベントには80名近くのゲームファンが集まり、店側も「こんなに来るとは思わなかった」と嬉しい悲鳴をあげていた。

【DEPOツクモ札幌駅前店】
DEPOツクモ札幌駅前店は、札幌駅を出てすぐのガード下という絶好の立地にある。イベントに使用したスリムPCは、通常価格より1万5,000円安い価格でセール販売された

ウォーゲーミングジャパンの三輪木大氏
ミリタリーアドバイザー宮永忠将氏
運営チーム加持太郎氏(Taro_JP)

 トークショウでは、「2017年の展望」と題して「WoWS」の今後のアップデート計画が語られた。いずれもまだ計画段階、あるいはテスト中のものばかりであり、内容は変更、もしくは延期になる可能性があるということを踏まえた上で、希望的観測も交えながら、加持氏と宮永氏の軽妙な掛け合いで発表が行なわれた。

 最初に発表されたのは、新戦艦「陸奥」。2016年12月に「WoWS」のFacebookページに電撃的に発表されたもので、現在実装に向けて性能やバランスがテスト中の艦艇となる。

 ほぼ確定情報として語られたのは、陸奥は同型艦の長門よりひとつ低いTier 6の戦艦で、プレミアムショップのみで販売されるプレミアム艦となる。

 長門が戦争末期の艤装まで強化できるのに対して、陸奥は初期兵装のままとなる。対空防御が未強化で、代わりに戦前の艤装を継続する形で魚雷発射管が存在し、Tier 8のビスマルク2番艦ティルピッツのように魚雷による水雷攻撃が可能となっている。

 加持氏によれば魚雷はオマケ程度で戦力として換算するのは難しく扱いは難しいという。宮永氏は、陸奥が史実で爆沈した史実を踏まえ、「爆沈ボタンはないかどうか聞いたらないということでした」と混ぜっ返した。

 気になる実装時期は、今週行なわれるアップデートで、陸奥のデータ的な実装は終え、予定通りに行けば2月10日よりプレミアムショップで販売される。価格は発表だったが、Tier相当の設定となりそうだ。

【Tier6 日本戦艦陸奥】

 また、イギリスとフランスに新規ツリーが追加されるほか、「英雄艦長」が正式ルールとして導入される。現在は、戦艦ミズーリのスティーヴン・セガールのような形で、特殊扱いだが、今後は同時代に活躍した提督や艦長を固有スキルを備えた形で実装される。さらに新たな兵装も導入される。具体的な情報については開示しなかったが、少なくとも「ミサイルではない」という。

 新モードには、PvEモードが追加される。統計データによると「WoWS」を遊んでいる一定数のユーザーは、ランダム戦をやらずにCO-OPプレイばかりやっている人がいるということで、対CPU戦にニーズがあると判断し、ハロウィンイベントのような仲間と共にコンピューターと戦いPvE戦を常設モードとして実装していく予定。

 これにより歴史的な海戦なども実装可能になるということで非常に楽しみなモードと言える。現在開発中ながら、実装時期については未定で、年内に具体的な計画が話せるレベルで、実装は相当先になりそうだ。

 クラン機能も強化される。クラン機能はまだクランタグが付けられるだけで、実質的にはまだ機能していないが、今後はクラン単位で活動することでボーナスが付くだけでなく、クラン対クランの戦いが楽しめるクラン戦が実装される。これらがうまく機能すれば、プロリーグの道が見えてくるかもしれない。なお、クラン戦とワンセットで開発が進められているトレーニングモードも、クラン戦に会わせて実装が予定されている。これにより、特殊ルールでの対戦や練習が可能となる。

【「WoWS」今後の展望】
トークショウの様子
今後のアップデート計画
陸奥のビジュアル
エフェクトも強化される

 東京ゲームショウで発表された「ハイスクール・フリート」とのコラボレーションについては、三輪木氏が、昨年1周年記念イベントの際にプロダクトスペシャリスト畑井翔氏が「船を作る」という発言を引き合いに出しながら、その辺の情報が「新学期が始まる頃に出せるので、はいふりファンはお楽しみに」と語り、いよいよ春に具体的なコラボ情報が出てくることを明らかにした。

 加持氏が、「(はいふりの船は)英雄艦長なんですかね?」とツッコミを入れると、三輪木氏は、「グラーフシュペーが入りました。後はお察し下さい」と肯定。「はいふり」サイドからの承認が下りていないため、具体的なことはまだ語れないということだったが、水面下でかなり準備が進んでいる様子だった。

 なお、発表の最後に2016年末で放送終了となったライブ番組「Wargaming On Air」について、2月16日に緊急特番を実施し、今年のオンエア予定について発表を行なう、つまり来期も放送を行なう方針を明らかにした。内容については、これまで通りトーク系だが、これまで登場していた結さんはスケジュールの調整が付いていないようで、男3人による番組になる可能性があるようだ。引き続き番組プロデューサーを担当する三輪木氏は「バリバリゲームをやっていきたい」と抱負を語っていた。

 最後に札幌のゲームファンに向けて、今後より規模の大きいオフラインイベントを実施する計画を明らかにした。実施時期は暖かくなる時期ということで春から夏にかけてということになりそうだ。北海道のゲームファンはぜひ期待しておきたい。

【対戦イベント】
対戦イベントでは、宮永氏が命名した白龍、蔵王、出雲、妙義からなる「俺が名付け親艦隊」を宮永氏が率い、参加者は3人でその撃破を目指すというもの。宮永氏が操作するのは出雲で、出雲撃破で勝利という特殊ルールで行なわれたが、AI操作の白龍と蔵王が暴れまくり、1戦目は宮永氏が完勝。2戦目以降は、白龍を参加者チームにも入れてバランスを取った結果、続く3戦は3戦とも参加者チームの勝利に終わった

【ジャンケン大会】
ジャンケン大会の特賞は、こちらも宮永氏命名のプレミアム艦「石鎚」