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「超合金の生みの親」、村上克司氏のデザインアート集発売
ギャバン、ダルタニアス、バリブルーン……デザイン画満載
2017年2月3日 12:11
パイ インターナショナルは、ムック「オール・アバウト村上克司 特撮・ロボット工業デザインアート集」を2月21日に発売する。価格は4,200円(税別)。
村上克司氏は玩具工業デザイナー。1960年代にバンダイに入社し、バンダイの子会社ポピーにて、「超合金マジンガーZ」の開発に関わり、その後も様々な商品を生み出したことで「超合金の生みの親」として書籍などで紹介される人物だ。
「勇者ライディーン」では、「ロボットが鳥に変形する」というコンセプトを制作者達に提示、アニメでの変形を超合金で実現させた。5体のメカが合体する「コンバトラーV」、人型ロボ、獣型ロボ、そして戦闘機が変形合体し、体の中心にライオンの顔が配置される「ダルタニアス」、3体のロボが「マトリョーシカ」のように合体する「ゴーディアン」など、ユニークな合体機構を主役ロボットに盛り込んだ。「宇宙刑事シリーズ」や、「スーパー戦隊シリーズ」のヒーローデザイン、メカデザインも手がけており、村上氏は日本のロボット史、玩具史に強い影響を与えた。
「オール・アバウト村上克司 特撮・ロボット工業デザインアート集」は村上氏のデザイン画を掲載。「仮面ライダーシリーズ」、「宇宙刑事シリーズ」などの特撮ヒーローから、「ムテキング」、「ゴールドライタン」、「ゴッドマーズ」などアニメロボまで掲載している。“玩具メーカー主導の作品製作”というのは、批判も生まれることもあったが、村上氏が提示するイマジネーション溢れる世界、その挑戦心は、子供の時に感じた熱狂を思い出させ、大人になった今深く感心させられる。ページをめくるごとに様々な思いが生まれる1冊だ。