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「これでおまえも家族だ!」、最新映像など披露された「バイオハザード7」発表会
日本語声優陣の裏話なども披露
2017年1月25日 00:00
- 1月24日 開催
- 【バイオハザード7】
- 1月26日 発売予定
- 価格:
- パッケージ版 7,990円(税別)
- DL版 PS4/PC 7,398円(税別)
- DL版 Xbox One 7,400円(税別)
- プレイ人数:1人
カプコンは、1月26日発売予定のプレイステーション 4/Xbox One/Windows用サバイバルホラー「バイオハザード7 レジデント イービル」の完成披露会を開催した。
「バイオハザード7」は、いま1度“ホラー”に焦点を当て、「バイオハザード6」の世界観の後に位置しながらも、古い廃屋を舞台に狂気で満たされた邸の住人“ベイカー一家”との物語が展開する。システム的にも、従来シリーズ作品が3人称視点で描かれていたが、本作では主観視点となるなど新しいチャレンジが詰め込まれている。また、全編、PlayStation VRに対応し、これまで以上に恐怖を体感することができる。
発表会には、川田将央プロデューサー、中西晃史ディレクターを初め、主題歌を歌うJordan Reyneさん、そして日本語バージョンの声優陣も勢揃いし、ゲームの最新情報などの公開、プレイ映像などの披露が行なわれた。
完成披露会は、Jordan Reyneさんのライブでスタート。美しくも狂気を感じさせる歌声で、一気に「バイオハザード7」の世界に染まった。
Reyneさんは、「すごく怖いイメージでつくって欲しい」と言われ依頼を受けたという。Reyneさん自身としてはライブで怖いキャラクターになりきって歌うこともあったため入り込むことができたという。実はこの曲は日本の童謡「むすんでひらいて」をベースに作られているのだとか。子供向けの童謡を怖い曲にするということに作編曲を担当したマイケル氏もかなり頭を悩ましたようだ。最後にReyneさんは「R18バージョンの『むすんでひらいて』を楽しんで欲しい」と語った。
ここで登場したのが川田将央プロデューサーと中西晃史ディレクター。川田氏は「いよいよ発売……というかやっとというか。いまは早く皆さんにプレイしていただき、反応を聞きたいです」と切り出した。これまで“ネタバレ”を極端に嫌い、情報をほとんど出してこなかったが、その反動か、世界初公開となったローンチトレーラーでは気になるシーンが満載となっている。これについては「盛り込めるだけ盛り込んだ」と語り、決定版となっていることを明かした。中西氏も「『バイオハザード7』の1番のプライオリティは“恐怖”だが、このトレーラーを見たら、戦闘要素やエンターテイメント要素などが入っていることがわかってもらえると思う」と語った。
ここで日本語声優陣が発表となった。イーサン役は木内秀信さん、ミア役を樋口あかりさん、ベイカー家からはジャックを山路和弘さん、マーガレットを伊沢麿紀さん、ルーカスを佐藤せつじさん、謎の電話の声を小林ゆうさんが演じている。発表会ではこれら声優陣による苦労話などが明らかになった。
ミアを演じるにあたり樋口さんは「どんな強い役をやるんだろうと思ったら、まさかの一般人で驚いた」という。川田氏は「今回はヒーローではなく、プレーヤーにより近い一般の人を主役にした」という。こういった設定にすることで、よりプレーヤーに感情移入させることに成功していると言えるだろう。中西氏もミアに関しては「複雑なキャラクターで難しいけど、イメージぴったりに演じてくれた」と満足いくものになったようだ。
ちなみに主人公のイーサンは、主観視点ということで何かを見て演じるということがない。収録にあたっては、他の演者が演じた音声を聞きながら収録したのだという。
ミアは急に別人のようになるシーンがあるようで、樋口さんは「普通の時は良いのですが、(変わると)普段はしないような発声方法で演技を行なったので、汗だくになりました」とかなり大変だったようだ。だが「やり終えたときはやりきった感があった」と充実した仕事だったことも明かした。
一方、ベイカー家の家長であるジャックを演じた山路さんは「私は実はものすごくビビりで、映像を見て演じられるのかと思った」という。しかしそこはプロ。可笑しくも恐ろしい役どころをきっちりと演じきっている。しかし1番怖かったのは、「耳元でスタッフから『会社がものすごく力を入れているタイトルなので……』とプレッシャーをかけられたのが1番怖かった」と語り会場の笑いを誘った。
またベイカー家の母・マーガレットを演じた伊沢さんは「マーガレットは本当に好きです。(大声を出す演技で)ストレス発散になったし、新しい自分を発見できた」とコメント。息子のルーカスを演じた佐藤さんは「怖くなるように演じたつもりですが、スタッフはゲラゲラ笑っていたので不安」と中西氏をちらり見ると、「ルーカスは知性があるので、周りの人を振り回す。スタッフに人気があります」と、その演技を称えた。
謎が多いだけに細かいことを話せない小林さんは「演じられてすごくうれしい。結構重要な役で、電話から聞こえる声だけどプレーヤーさんに気になる存在になるようにがんばりました」と演技が難しかったこと語った。
最後には生アテレコが行なわれ、ベイカー家の食卓のシーンなどが披露された。その迫真の演技に会場から賞賛の拍手が巻き起こった。
ここでスペシャルゲストとして、メイプル超合金が登場。カズレーザーさんが「バイオハザード7」をプレイした。すでにトレーラーなどで披露されているベイカー家の食卓のシーンの直後、キッチンから脱出するシーンだ。「バイオハザード」シリーズはここ3作ほどプレイしていないというカズレーザーさんだが、「直感的な操作でプレイできますね」と涼しい顔でプレイして見せた。
だが、廊下でジャックに出会うとなかなか対処できずに、ついには片足を切断されるという恐ろしいことに。ところがジャックの持つ薬を足にかけるとくっついてしまう! これにはカズレーザーさんだけでなく、会場からも笑い声が。もちろんこれは後の伏線となってくるわけだが、川田プロデューサーがことあるごとに「恐怖だけでなくユーモアもある」とそのメリハリを強調していた点がこういったシーンに現われているようだ。
中西氏の助けもあって何とか逃げ延びることができ、助けを呼ぶことができるかに思われたが、またもやジャックの手にかかり……といったところで時間切れ。横で見ていた安藤なつさんは「今までのシリーズ以上のグラフィックスで、本物のようですね。私は怖いのは大丈夫なんですけど、1人でできない。ちょっと怖い」と感心していた。
発表会の最後に中西氏は、「開発陣は完成から発売まで(あれをすれば良かったこれをすれば良かったと考えて)いろいろ不安になる。でも今回はすぐに皆さんに遊んで欲しい。やりきりました」と自信たっぷり。川田氏も「まず手にとって遊んで欲しい」とアピールし、発表会を終えた。
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