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「逆転裁判」シリーズ、15周年を記念したイベントを開始!
各種コラボレーションや新作の発表に“異議なし!”
2017年1月23日 19:58
カプコンは1月22日、法廷バトルアドベンチャー「逆転裁判」シリーズ15周年を記念したイベント「逆転裁判15周年特別法廷」を開催した。イベントには主人公・成歩堂龍一(以下、ナルホド)役の近藤孝行氏やライバル検事・御剣怜侍(以下、ミツルギ)を演じた竹本英史氏などの豪華声優陣や、本シリーズの音楽を手掛けた岩垂徳行氏、さらに巧舟ディレクターをはじめとした主要開発スタッフなど、数多くのゲストが登壇。来場した数多くのファンとともに15年の歴史を振り返った。
“特別法廷”と冠されていることから、今回の舞台は法廷をイメージしたものとなっており、これから始まるステージへの期待感を煽る。会場が暗転し、主要キャスト2名による前説が始まると、会場内からはワッと歓声があがった。なかでもミツルギによる「マナー違反は即刻有罪!」というセリフは、多くのファンの笑いを誘った。
イベントが開演すると、まずは「逆転裁判」シリーズ1作目~3作目のコーナーがスタート。ナルホド役の近藤氏、ミツルギ役の竹本氏、そして巧舟ディレクターやキャラクターデザインを担当したイラストレーターの岩元辰郎氏、そして江城元秀プロデューサーが登壇し、お笑いコンビ・アメリカザリガニの2人が司会としてステージを進行していった。
まず、ステージ上のスクリーンには15周年を記念した巧氏書き下ろしの映像「特別法廷」を上映。ナルホド、ミツルギに加えて、マヨイやヤハリ、サイバンチョといった人気キャラクターが繰り広げるドタバタ劇が会場を盛り上げた。
上映後のトークではゲームボーイアドバンスで発売された第1作目からの思い出を振り返るとともに、先ほど公開された「特別法廷」収録時に、巧氏が「15年前のようなフレッシュさを!」というオーダーを出したといった裏話も飛び出した。巧氏は近藤氏の「異議あり!」を最初に聞いたとき「さすがプロだ!」と感動し、初収録でも1発オッケーを出したという。近藤氏から「異議あり!」の声が! 近藤氏いわく「異議あり!」の決め台詞は、当時なかなかOKが出ず、何度もリテイクして、ようやくゴーサインが出たというのだ。思わぬ“ムジュン”の出現に、一同は思わず首をひねっていた。
続けて、先ほどと同じく4~6作目バージョンの「特別法廷」を上映。こちらは山崎剛ディレクターによる書き下ろしのストーリーで、王泥喜法介(以下、オドロキ)や希月心音(以下、ココネ)、ガリュウ検事といったキャラクターも加わっていた。
こちらも上映が終わると近藤氏らに加えてオドロキ役のKENN氏とココネ役の潘めぐみさん、そして4~6作目のディレクター・山崎氏が登壇。先ほどのようにインタビューが始まるかと思いきや、「特別法廷」のオドロキと同じようにKENN氏が歌いだし(!)、会場を爆笑の渦に巻き込むワンシーンも。
続けて、舞台「逆転検事 ~逆転のテレポーテーション~」のコーナーに。ここでは、舞台での御剣怜侍役・和田琢磨氏、糸鋸圭介役の磯貝龍虎氏、矢張政志役の林明寛がステージに登場。舞台映像や舞台裏を撮影した貴重なメイキングがスクリーンに上映され、和田氏らによる生コメンタリーが行なわれることに。本作を舞台上で忠実に再現するまでの貴重なトークに耳を傾けることができた。
次のコーナーはナルホドたちの先祖・成歩堂龍ノ介(以下、龍ノ介)の物語を描いた『大逆転裁判』。ここでは、龍ノ介を演じた下野紘氏、御琴羽寿沙都(以下、スサト)役の花澤香菜さん、シャーロック・ホームズ(以下、ホームズ)役の川田紳司氏、アイリス・ワトソン(以下、アイリス)役の久野美咲さんが舞台に登場。「大逆転裁判」における朝の風景を主題とした朗読劇が披露された。
さらに、なんと「大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-」の実機プレイ映像をサプライズ公開! 下野氏からも近藤氏と同じく「異議あり!」に苦労したというコメントが上がり、会場を盛り上げていた。
各作品のコーナーが終わると、舞台は出演キャストによる対決コーナー「オールスター感謝祭」に突入。「逆転裁判」、舞台「逆転検事」、そして「大逆転裁判」と、それぞれの作品に出演したキャストが3チームに分かれてお題をこなすというもので、優勝チームにはイラストレーター・岩元氏による似顔絵と某高級焼き肉お食事券が送られるという。
最初のお題は「場面写イマジネーションクイズ」。本作で使用された1枚絵CGにピッタリなセリフをつける、いわゆる大喜利だ。ここではキャストによる名回答・珍回答(!?)が続出した。お題は「『1』の留置所でマヨイと対面するナルホドくん」と「『逆転検事』で剣を構えてミツルギを襲うタイホくん」の2シーンだった。
続けて行なわれたのは「絵心一本勝負!」。サイバンチョを2分以内に描くというもので、勝者には優勝相当のポイントが贈呈されるという。
賑やかすぎる「逆転裁判」チーム、まるで文化祭の準備をする学生のような「逆転検事」チーム、真面目な「大逆転裁判」チーム、とそれぞれのチームが協力し、1枚の描きあげていく……が、出来あがった絵はなんとも個性的。そんななかで「逆転検事」チームは観客から圧倒的な支持を受けて逆転優勝! 見事、似顔絵を描いてもらう権利と焼肉を勝ち取った。なお、似顔絵は完成後に公式ホームページ上で公開されるとのこと。
ゲームを終え、告知のコーナーではシリーズの様々なコラボ情報や商品情報が明らかにされた。公開された情報は以下のとおり。
「逆転裁判」15周年記念オーケストラコンサート
「逆転裁判」15周年記念オーケストラコンサートが5月6日に開催されることが決定した。会場は東京文化会館・大ホール。この告知が終わると、シリーズの音楽を手掛ける岩垂徳行氏が率いるバンド「ジャスティス」が舞台に登場!
「6」のナルホドのテーマ曲「成歩堂龍一~意義あり!」と「3」のライバル検事・ゴドーのテーマ曲「ゴドー~珈琲は闇色の薫り」、そして客席からの「くらえ!」の掛け声とともに「逆転裁判」1~3までの「追求」メドレーが響き渡り、会場を熱狂の渦に包んだ!
ライブの熱狂冷めやらぬなか、イベントはいよいよエンディングへ。それぞれが「逆転裁判」への想い、20周年に向けて意気込みを述べた。そして、近藤氏による「これからも『逆転裁判』シリーズを応援してくれるかな?」という呼びかけに、出演者・会場が一丸となって「異議なし!」と叫んで15周年を締めくくった。
多くの驚きを提供してきた「逆転裁判」シリーズのように、数多くのサプライズが行なわれた「15周年特別法廷」。発売から15周年を迎え、新作「大逆転裁判2」の発売も控えたこれからも本シリーズは、数々のサプライズを“つきつけ”てくれることだろう。
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