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【スマホアプリ今日の1本】「虫姫さま GOLD LABEL」
レスポンスの良さでケイブの名作シューティングを堪能!
2017年1月24日 00:00
「虫姫さま GOLD LABEL」の3大ポイント
・ケイブの“弾幕シューティング”をスマホアプリで再現
・最高峰のレスポンスで精密な弾避けも実行可能
・アーケード版にはなかった自機のパワーアップ要素を搭載
1995年にリリースされた「怒首領蜂」を皮切りに、数多くの名作シューティングを世に送り出してきたケイブ。そんなケイブの代表作の1つが「虫姫さま」シリーズだ。今回は、スマホアプリとして甦ったAndroid/iOS「虫姫さま GOLD LABEL」(配信はMobirix Corporation)をプレイした感想とともに、その魅力や見るべきポイントを紹介したい。
虫たちの住むホシフリの里が、謎の呪いによって疫病に冒されてしまった。王族の姫レコは呪いを解くために、カブトムシのキンイロとともに“シンジュが森”へ向かう。友だちの昆虫たちと力を合わせ、里の危難を救っていく。
ケイブのシューティング作品には2つの大きな特徴がある。1つは、敵弾が低速(なかには速い弾もあるが)かつ大量にバラまかれること。もう1つは、自機のやられ判定が極端に小さいことだ。回避が不可能と思えるほど多くの弾が飛び交うなか、弾と弾の隙間を縫って逃げ回りつつ敵を攻撃していくその様は“弾幕シューティング”と呼ばれた。
また、2004年に発売された「虫姫さま」からは“萌え”の要素をプラス。自機を単なるマシンではなくキャラクターにすることで、美少女ものが好きな層を取り込むことに成功した。いま当時を振り返れば、主人公のレコのイラストに惹かれてコインを投入する新規プレーヤーも多かったように思う。もっとも、ケイブシューティング未経験者のなかには、あまりの“弾幕ぶり”にクリアをあきらめてしまう人もいないわけではなかったが(苦笑)。
今回の「虫姫さま GOLD LABEL」では、ステージは初代「虫姫さま」ではなく、2006年にリリースされた「虫姫さま ふたり」がベース。敵機も、初代でレコたちの行く手を塞いだ昆虫タイプに加え、恐竜や海洋生物をモチーフにしたタイプが新たに登場した。各ステージの中盤には中ボスも現われ、メリハリのあるステージ構成となっている。
シューティングゲームでやはり気になるのが、スマホアプリ化に際しての操作。数あるシューティングゲームのなかでも、ケイブ作品は敵弾の数が異常に多い。“弾幕”と呼ばれる大量の弾を回避するスリリングさをどう表現するのだろうと心配していたのだが、実際にプレイしてみると、とにかくレスポンスが抜群にいいことがわかる。
タッチパネルをスワイプする指の動きと、自機の描く軌道がほぼ完全に一致している。これまでプレイしてきた作品には、指の動きとキャラクターの動きにわずかながらズレのあるものも多かった。しかし、本作はアーケード版とくらべてもストレスをいっさい感じないほどのレスポンスを実現しているので、これにはほとほと恐れ入った。
自機の攻撃手段は通常弾、スキル、ボムの3種類。通常弾はショットとレーザーを自由に切り替えられるほか、プレーヤーが何もしていなくても撃ちつづける。もともと「虫姫さま」はCボタンでフルオート連射を行なえたが、その発展型と考えて差し支えないだろう。
スキルとボムは、アイコンをタップすると発動。前者は特殊な軌道で弾を撃ち出す攻撃(使用キャラクターによって効果は攻撃以外にも変化)で、クールダウンをはさんで何度でも使用できる。後者は制限回数があるものの、画面上の敵弾をすべて打ち消せるのが強み。威力も高いが、攻撃手段よりも敵弾に囲まれてしまったときの緊急回避としての用途が大きい。
ちなみに難易度だが、スマホアプリにしてはかなり高い。筆者も、初プレイ時にはビギナーモードにもかかわらず、ステージ2でゲームオーバーになってしまった(笑)。そのうえ、さらに難易度が高い「ハイスコアチャンス」、「弾幕地獄」という2つのモードが用意されているため、やり込み甲斐はスマホアプリのシューティングのなかでもトップクラスだ。
シューティングに慣れていないと難しすぎると感じるかもしれないが、そういった人は早めにボムを使用するスタイルがオススメ。シューティング初心者はボムを惜しむあまり、移動だけで敵弾を避けようとして避け切れずに当たってしまうことが多い(筆者も昔はそうだった)。ゲームオーバー時にボムをあまらせるくらいなら、積極的に使っていったほうが先のステージへ進みやすい。
また成長要素もあって、プレイ中に入手できるゲーム内通貨の「ゴールド」を使って自機をパワーアップするのも一手。攻撃力が大幅に上昇するため、耐久力のある敵をすばやく倒せるようになる。結果として敵の攻撃にさらされる時間を短縮でき、敵弾に当たってしまう可能性も低くなるというわけだ。
ケイブファンはもちろんのこと、シューティングが好きな人であれば琴線に触れること間違いなし。難易度は高めだが、初心者のことも考えられているので、ふだんシューティングをプレイしない人でも楽しめる。弾幕シューティングというジャンルを確立したケイブが贈る1作、この機会にぜひ触れてみてほしい。































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